ゼルヤンツの効能・用量・副作用など

ゼルヤンツの特徴

本剤は,関節リウマチに伴う炎症に重要な役割を果たす細胞内のシグナル伝達経路であるJAK(ヤヌスキナーゼ) Pathwayを阻害する薬剤です。過去の治療において,メトトレキサートメトトレキサートをはじめとする少なくとも1剤の抗リウマチ薬(DMARD)などによる適切な治療を行っても,症状が十分に改善されない場合に使用されます。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 リウマチ・痛風の薬 > トファシチニブ > トファシチニブクエン酸塩
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アザルフィジンEN   アラバ   ジェネリック薬: アクタリット   アノプロリン   アリスメット  

ゼルヤンツ メーカー別薬価など

会社 ファイザー
武田薬品工業
保険薬価 錠剤5mg 1錠 2,611.50円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
JKI 5 pfizer
本体コード:
pfizer:JKI 5


ゼルヤンツの効能・効果

既存治療で効果不十分な関節リウマチ

ゼルヤンツの用法・用量

1回5mg(1錠)を1日2回服用。

ゼルヤンツの使用上の注意と副作用

警告

①本剤は関節リウマチを完治させる薬剤ではありません。服用により結核,肺炎,敗血症,ウイルス・真菌感染などによる重い感染症の新たな発現もしくは悪化などが報告されており,悪性腫瘍の発現も報告されています。これらのことを十分に話し合い納得したうえで,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用されるべき薬剤です。また,本剤の服用により重い副作用が発現し,致命的な経過をたどることがあるので,緊急時の対応が十分可能な医療施設および医師によって処方され,服用後に副作用が発現した場合にはすぐに主治医に連絡しなければなりません。
②敗血症,肺炎,真菌感染症を含む日和見感染症などの致死的な感染症が報告されているため,十分な観察を行うなど感染症の発症に注意する必要があります。また,結核の既感染者では症状の顕在化および悪化のおそれがあるため,本剤の服用に先立って,胸部レントゲンに加え,インターフェロン-γ遊離試験またはツベルクリン反応検査を行い,適宜胸部CT検査などを行って,結核感染の有無を確認する必要があります。結核の既往歴のある人・結核の感染が疑われる人は,結核などの感染症について診療経験のある医師との連携のもと,原則として本剤の服用開始前に適切な抗結核薬を服用することが必要です。
③関節リウマチの人は,本剤による治療を行う前に,少なくとも1剤の抗リウマチ薬などの使用を十分に勘案し,また,本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が処方しなければなりません。

基本的注意

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重い感染症(敗血症など)/活動性結核/重い肝機能障害/好中球数が500/mm³未満の人/リンパ球数が500/mm³未満の人/ヘモグロビン値が8g/dL未満の人/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……感染症または感染症が疑われる人/結核の既感染者/感染症にかかりやすい状態にある人/腸管憩室/好中球・リンパ球・ヘモグロビン値減少のある人/軽度または中等度の肝機能障害/腎機能障害/間質性肺炎の前歴/高齢者
(3)服用量……本剤は通常,1回5mg(1錠)を1日2回服用しますが,中等度・重度の腎機能障害,中等度の肝機能障害がある人は副作用が強く現れるおそれがあるので,1日1回5mg(1錠)に減らして服用します。重度の肝機能障害がある人は服用してはいけません。
(4)生ワクチン……本剤を服用すると重い感染症がおこりやすくなるため,服用中は生ワクチンの接種を行ってはいけません。
(5)過量服用……本剤に対する解毒薬はないので,必ず指示された量を守って服用してください。過量に服用すると副作用が現れやすくなります。
(6)飲食物……グレープフルーツは本剤の作用を強め,セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品は本剤の作用を弱めるおそれがあるので,本剤と一緒にこれらを摂取しないようにしてください。
(7)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①帯状疱疹,肺炎(ニューモシスティス肺炎などを含む),敗血症,結核などの重い感染症。②消化管穿孔(せんこう)。③好中球減少,リンパ球減少,ヘモグロビン減少。④肝機能障害,黄疸。⑤間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……感染症・寄生虫症:鼻咽頭炎,帯状疱疹,気管支炎,インフルエンザ,副鼻腔炎,膀胱炎,咽頭炎,肺炎,細菌性肺炎,肺炎球菌性肺炎,腎盂腎炎,蜂巣炎,ウイルス性胃腸炎,ウイルス感染,単純ヘルペス,脳炎(BKウイルス脳炎を含む),壊死性筋膜炎,クリプトコッカス性髄膜炎,ニューモシスティス肺炎,ブドウ球菌性菌血症,結核,細菌性関節炎,非定型マイコバクテリア感染,マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス感染,サイトメガロウイルス感染,菌血症/脱水/不眠症/頭痛,錯感覚/呼吸困難,せき,副鼻腔うっ血/下痢,悪心,消化不良,腹痛,嘔吐,胃炎/発疹,紅斑,かゆみ/筋骨格痛,関節痛,腱炎,関節腫脹/発熱,疲労,末梢性浮腫/体重増加/関節捻挫(ねんざ),肉離れ
(2)検査などでわかる副作用……貧血,白血球減少,好中球減少,リンパ球減少/高脂血症,脂質異常症/高血圧/脂肪肝/クレアチンホスホキナーゼ増加/肝酵素上昇,低比重・高比重リポ蛋白増加,コレステロール増加,トランスアミナーゼ上昇,クレアチニン増加,γ-GTP増加,肝機能検査異常

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……マクロライド系抗生物質マクロライド(クラリスロマイシン,エリスロマイシンなど),ノルフロキサシンニューキノロン剤,アゾール系抗真菌薬深在性真菌治療薬(イトラコナゾール,ボリコナゾール,フルコナゾールなど),カルシウム拮抗薬カルシウム拮抗薬 (ジルチアゼム塩酸塩,ベラパミル塩酸塩),アミオダロン塩酸塩アミオダロン塩酸塩,シメチジンヒスタミンH₂受容体拮抗薬,フルボキサミンマレイン酸塩選択的セロトニン再取り込み阻害薬,抗HIV薬エイズ治療薬(2)(リトナビル,インジナビル硫酸塩エタノール付加物,アタザナビル硫酸塩,ネルフィナビルメシル酸塩,サキナビルメシル酸塩),抗ウイルス薬(テラプレビルC型肝炎治療薬(プロテアーゼ阻害薬);C型肝炎)
(2)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……抗てんかん薬(バルビツール酸誘導体バルビツール酸誘導体,カルバマゼピンカルバマゼピン,フェノバルビタールバルビツール酸誘導体,フェニトインフェニトインなど),リファンピシンリファンピシン,リファブチンリファブチン,モダフィニルナルコレプシーに用いる薬

ゼルヤンツ - PC

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