ゼヴァリン イットリウム(⁹⁰Y)静注用セットの効能・用量・副作用など

ゼヴァリン イットリウム(⁹⁰Y)静注用セットの特徴

モノクローナル抗体とは,特定の物質だけに結合する人工的につくった抗体のことです。本剤はリツキシマブリツキシマブ(遺伝子組み換え)と同様に,Bリンパ球の表面に発現するCD20抗原に特異的に結合します。本剤にキレート結合された放射性同位元素であるイットリウム90が出すβ(ベータ)線という放射線が,結合したリンパ腫細胞や近くのリンパ腫細胞に照射され,がんの増殖を妨げたり,死滅させます。
本剤は,リツキシマブやCHOP療法(シクロホスファミド+ドキソルビシン+ビンクリスチン+プレドニゾロンの4剤併用療法)などの抗がん剤治療を受けたのちに再発したり,これらの治療で改善がみられなかった難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫,マントル細胞リンパ腫が対象です。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 分子標的治療薬 > イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組み換え) > イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組み換え)
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アドセトリス点滴静注用   アバスチン点滴静注用   アーゼラ点滴静注液   アービタックス注射液   エムプリシティ点滴静注用  

ゼヴァリン イットリウム(⁹⁰Y)静注用セット メーカー別薬価など

会社 ムンディファーマ
富士フイルムRIファーマ
保険薬価 注射用剤 1セット 2,604,870.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


ゼヴァリン イットリウム(⁹⁰Y)静注用セットの効能・効果

CD20陽性の再発または難治性の以下の疾患→低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫,マントル細胞リンパ腫

ゼヴァリン イットリウム(⁹⁰Y)静注用セットの使用上の注意と副作用

警告

 本剤の使用にあたっては,緊急時に十分対応できる医療施設で,造血器悪性腫瘍の治療および放射線治療に対して十分な知識・経験をもつ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分,マウスタンパク質由来製品またはリツキシマブに対する重いアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄のリンパ腫浸潤率が25%以上/骨髄機能低下/感染症(敗血症,肺炎,ウイルス感染など)の合併/骨髄移植や末梢血幹細胞移植などの造血幹細胞移植治療を受けた人,骨髄の25%以上に外部放射線照射を受けた人/抗凝固剤または抗血栓剤の投与中/出血または出血傾向/マウスタンパク質由来製品の投与歴/薬物過敏症の前歴/アレルギー素因のある人
(3)避妊……妊娠する可能性のある女性,およびパートナーが妊娠する可能性のある男性が本剤を使用する場合は,使用後12カ月間は避妊することが必要です。精巣で,有意に高い放射線量が検出されています。
(4)二次発がん……本剤を使用した再発または難治性非ホジキンリンパ腫の人に急性骨髄性白血病,骨髄異形成症候群が発生したとの報告があります。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:未確立。使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①汎血球減少症,白血球減少症,血小板減少症,好中球減少症(発熱性好中球減少症を含む),リンパ球減少症,赤血球減少症,貧血の発現・増悪。②紅皮症(剥脱(はくだつ)性皮膚炎),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),天疱瘡(てんぽうそう)様症状,中毒性表皮壊死融解症(TEN)などの重い皮膚粘膜反応(紅斑,水疱,かゆみ,粘膜疹など)。③敗血症,肺炎などの重い感染症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……頭痛,めまい,不眠症,不安/便秘,口内炎,悪心,下痢,胃不快感,嘔吐,上腹部痛,消化不良,食欲不振,腹痛,肛門周囲痛/頻脈/せき,上気道の炎症,呼吸困難,咽喉頭疼痛,咽頭不快感,鼻咽頭炎,アレルギー性鼻炎,咽頭炎,鼻炎,肺炎,咽喉刺激感/皮下出血,点状出血,鼻出血,紫斑,出血/膀胱炎,尿路感染/帯状疱疹,毛包炎,多汗/血尿/発疹,じん麻疹,潮紅,掻痒症/発熱,疲労,倦怠感,熱感,単純ヘルペス,ほてり,悪寒,インフルエンザ症候群,疼痛,背部痛,頸部痛,腫瘍痛,関節痛,筋痛,口腔内モニリア症,末梢性浮腫
(2)検査などでわかる副作用……高血圧/ヘモグロビン減少,ヘマトクリット減少/ビリルビン増加,ALT上昇,AST上昇/低アルブミン血症,LDH上昇,高カルシウム血症,アルブミン減少

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)本剤との併用で感染症を誘発するおそれがある薬剤……免疫抑制剤
(2)本剤との併用で作用が弱まる薬剤……不活化ワクチン
(3)併用に気をつけるべき薬剤……生ワクチン,弱毒生ワクチン→接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現する場合があります。