デパケンRの効能・用量・副作用など

デパケンRの特徴

比較的新しい抗てんかん薬で,広い適応症を持っています。脳内GABA(ガンマアミノ酪酸)濃度,ドパミン濃度を高めて脳内の抑制系を賦活(活性化)し,けいれん発作を防止すると考えられています。
なお,バルプロ酸ナトリウムには片頭痛にも効果のあることがわかり,2011~12年に処方目的に「片頭痛発作の発症抑制」が追加されました。

デパケンR錠100mg

デパケンR錠100mg

デパケンR錠200mg

デパケンR錠200mg

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 けいれん・てんかんの薬 > バルプロ酸ナトリウム > 徐放性バルプロ酸ナトリウム
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アクセノン末   アレビアチン   イノベロン   イーケプラ   イーケプラドライシロップ  

お調べの商品と梱包や本体のデザインが違う場合は、薬剤師にお尋ねください。

デパケンR メーカー別薬価など

会社 協和発酵キリン
保険薬価 錠剤100mg 1錠 10.30円
錠剤200mg 1錠 16.90円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
KH 113 100mg
KH 114 200mg
本体コード:
KH 113
KH 114


デパケンRの効能・効果

各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作・混合発作)および,てんかんに伴う性格行動障害(不機嫌,易怒(いど)性など)の治療/躁(そう)病および躁うつ病の躁状態の治療/片頭痛発作の発症抑制

デパケンRの用法・用量

1日400~1,200mgを1~2回に分けて服用(顆粒剤およびセレニカRは1日1回)。片頭痛発作の発症抑制の場合は,1日400~800mgを1~2回に分けて服用(顆粒剤およびセレニカRは1日1回),1日最大1,000mg。

「デパケンR」を含むQ&A

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デパケンRの使用上の注意と副作用

基本的注意

*バルプロ酸ナトリウム(デパケン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重い肝機能障害/本剤服用中にカルバペネム系抗生物質(パニペネム・ベタミプロン,メロペネム水和物,イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム,ビアペネム,ドリペネム水和物,テビペネム ピボキシルテビペネム ピボキシル)を併用しないこと/尿素サイクル異常症
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……妊婦または妊娠している可能性のある人
(3)慎重に服用すべき場合……肝機能障害またはその前歴/薬物過敏症の前歴/自殺企図の前歴および自殺念慮のある躁病・躁うつ病の躁状態の人/以下のような尿素サイクル異常症が疑われる人→原因不明の脳症・昏睡の前歴がある人,尿素サイクル異常症または原因不明の乳児死亡の家族歴がある人
(4)定期検査……連用中は,定期的に肝機能や腎機能,血液の検査を受ける必要があります。
(5)急な減量・中止……てんかんの人が本剤を連用中に服用量を急激に減らしたり中止したりすると,てんかん発作の重積状態が現れることがあります。自己判断で減量や中止をしないようにしてください。
(6)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:原則禁忌。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・低出生体重児,新生児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①劇症肝炎などの重い肝機能障害,黄疸,脂肪肝。②高アンモニア血症に伴う意識障害。③溶血性貧血,赤芽球癆(ろう),汎血球減少症,重い血小板減少,顆粒球減少。④急性膵炎。⑤間質性腎炎,ファンコニー症候群。⑥皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。⑦脳の萎縮,認知症様症状(もの忘れ,見当識障害,言語障害,知能低下,感情鈍麻など),パーキンソン様症状(静止時のふるえ,硬直,姿勢や歩行の異常など)。⑧横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感,尿が赤褐色になるなど)。⑨過敏症症候群(発疹,発熱,リンパ節腫脹,肝機能障害,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現など)。⑩抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。⑪間質性肺炎,好酸球性肺炎(せき,呼吸困難,発熱など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……貧血/傾眠,失調,めまい,頭痛,不眠,不穏,感覚変化,ふるえ,視覚異常,抑うつ/悪心・嘔吐,食欲不振,食欲亢進を伴う異常な体重増加,胃部不快感,腹痛,下痢,口内炎,便秘/脱毛/発疹/倦怠感,夜尿,鼻血,口渇,むくみ,月経異常(月経不順,無月経),歯肉肥厚,尿失禁,発熱
(3)検査などでわかる副作用……白血球減少,好酸球増多,低フィブリノーゲン血症,血小板凝集能低下/AST・ALT・AL-P上昇/高アンモニア血症,血尿/カルニチン減少/多のう胞性卵巣

他の薬剤使用時の注意

カルバペネム系抗生物質(パニペネム・ベタミプロン(カルベニン:注射薬),メロペネム水和物(メロペン:注射薬),イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム(チエナム:注射薬),ビアペネム(オメガシン:注射薬),ドリペネム水和物(フィニバックス:注射薬),テビペネム ピボキシル (オラペネムテビペネム ピボキシル))→併用すると,てんかんの発作が再発することがあります。

(1)併用すると本剤の作用を弱める薬剤……バルビツール酸誘導体バルビツール酸誘導体,フェニトインフェニトイン,カルバマゼピンカルバマゼピン
(2)併用すると本剤の作用を強める薬剤……エリスロマイシンマクロライド,シメチジンヒスタミンH₂受容体拮抗薬,サリチル酸系薬剤アスピリン,クロバザムベンゾジアゼピン系抗けいれん薬
(3)本剤との併用で作用が強まる薬剤……エトスクシミドオキサゾリジン系抗けいれん薬,ベンゾジアゼピン系薬剤ベンゾジアゼピン系催眠薬ベンゾジアゼピン系安定薬,ワルファリンカリウムワルファリンカリウム,アミトリプチリン塩酸塩・ノルトリプチリン塩酸塩三環系抗うつ薬,ラモトリギンラモトリギン
(4)併用すると副作用が強まる薬剤……クロナゼパムベンゾジアゼピン系抗けいれん薬(アブサンス重積:欠神発作重積がおきたとの報告あり)