ネクサバールの効能・用量・副作用など

ネクサバールの特徴

根治切除不能または転移性の腎細胞がんは,進行が早く治療法も限られています。本剤は最初,腫瘍の細胞増殖や血管新生を阻害し,無増悪生存期間を2倍に延ばした腎細胞がんに対する新しいキナーゼ阻害薬として登場しました。その後,切除不能な肝細胞がん,さらに根治切除不能な分化型甲状腺がんにも有効性が認められ,処方目的に追加されました。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 分子標的治療薬 > ソラフェニブトシル酸塩 > ソラフェニブトシル酸塩
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アイクルシグ   アフィニトール分散錠   アフィニトール錠   アレセンサ   ジェネリック薬: イマチニブ  

ネクサバール メーカー別薬価など

会社 バイエル薬品
保険薬価 錠剤200mg 1錠 4,677.10円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
Nexavar 200mg: 200
本体コード:
:200


ネクサバールの効能・効果

根治切除不能または転移性の腎細胞がん/切除不能な肝細胞がん/根治切除不能な分化型甲状腺がん

ネクサバールの使用上の注意と副作用

警告

 本剤は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な経験をもつ医師のもとで,適切と判断される人にのみ使用されるべき薬剤です。また,医師からその有効性・危険性の十分な説明を受け,患者および家族が納得・同意できなければ治療に入っていくべきではありません。

基本的注意

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……重い肝機能障害/高血圧/血栓塞栓症の前歴/脳転移/高齢者
(3)定期検査……血圧の上昇,肝機能障害,血液障害(白血球減少など)がおこることがあるので,定期的に血圧測定,血液や肝機能などの検査を受けることが必要です。また,本剤を甲状腺がんに用いるときは,定期的に血清カルシウム濃度,甲状腺刺激ホルモン濃度を測定します。
(4)飲食物……セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品は,本剤の血中濃度を低下させて有効性を弱める可能性があるので,服用中は避けてください。
(5)二次性腫瘍……本剤の服用後にケラトアカントーマ(皮膚の腫瘍),皮膚扁平上皮がんが発生したとの報告があります。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①手足症候群,剥脱(はくだつ)性皮膚炎,中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),多形紅班。②高血圧クリーゼ。③可逆性後白質脳症。④消化管穿孔(せんこう),消化管潰瘍。⑤消化管出血,口腔内出血,気道出血,脳出血などの重い出血。⑥心筋虚血,心筋梗塞,うっ血性心不全。⑦肝機能障害,黄疸,劇症肝炎,肝不全,肝性脳症。⑧膵炎。⑨急性肺障害,間質性肺炎(息切れ,発熱,呼吸困難,せきなど)。⑩横紋筋(おうもんきん)融解症。⑪出血性腸炎,虚血性腸炎などの重い腸炎。⑫白血球減少,好中球減少,リンパ球減少,血小板減少,貧血。⑬タンパク尿,ネフローゼ症候群,腎不全。⑭ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,血管浮腫,発疹,血圧低下など)。⑮低ナトリウム血症(意識障害,全身倦怠感,嘔吐など)。⑯ケラトアカントーマ,皮膚有棘細胞がん。⑰低カルシウム血症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……過敏性反応(じんま疹など)/発疹,脱毛,かゆみ,紅斑 皮膚乾燥,にきび,皮膚落屑(らくせつ),湿疹,潮紅,過角化/うつ,末梢感覚神経障害,耳鳴り,浮動性めまい/関節痛,筋痛,筋痙縮(けいしゅく)/嗄声(させい),鼻漏 /下痢,悪心,嘔吐,便秘,口内炎,消化不良,嚥下障害,食欲不振,胃食道逆流性疾患,胃炎/疲労,疼痛,無力症,発熱,インフルエンザ様症状,体重減少,勃起不全,毛包炎,感染,女性化乳房,脱水,味覚異常,むくみ,粘膜の炎症
(2)検査などでわかる副作用……INR上昇,プロトロンビン時間延長/高血圧,QT延長/アミラーゼ・リパーゼ上昇,AST・ALT・ビリルビン・AL-P・LDH上昇,胆のう炎,胆管炎/低リン酸血症,甲状腺機能亢進・低下,低ナトリウム血症,放射線照射リコール反応,高カリウム血症,低カリウム血症

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると血中濃度が上昇する薬剤……イリノテカンイリノテカン塩酸塩,ドキソルビシンアントラサイクリン系抗生物質,ドセタキセル,パクリタキセルイチイ由来抗腫瘍薬,カルボプラチン白金錯体抗がん薬,カペシタビンカペシタビンほか
(2)併用すると本剤の血中濃度を低下させる薬剤……リファンピシンリファンピシン,フェニトインフェニトイン,カルバマゼピンカルバマゼピン,フェノバルビタールバルビツール酸誘導体などのCYP3A4誘導薬,フラジオマイシン(経口薬:国内未発売)
(3)本剤との併用で出血しやすくなる薬剤……ワルファリンワルファリンカリウム

ネクサバール - PC

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