ネルボンの効能・用量・副作用など

ネルボンの特徴

1960年以後,数多くのベンゾジアゼピン系薬剤が臨床に導入され,精神身体医学が一躍脚光をあびました。
一般的にベンゾジアゼピン系薬剤は,大脳辺縁系や視床下部における情動機能の抑制や大脳辺縁系賦活機構を抑制し,抗不安作用,抗けいれん作用,催眠作用,筋弛緩作用などを示します。ベンゾジアゼピン系薬剤のうち,いくつかは催眠作用が強く,精神安定剤として使われるよりも多くは不眠症治療に使われています。
最初にニトラゼパムが導入され,それ以後も続々と新薬が開発されています。リルマザホン塩酸塩水和物はベンゾジアゼピン系に近いもので,ここに分類しました。依存性などには同じような注意が必要です。
アルコールとの併用は効果が増強されたりするので避けてください。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 催眠薬(睡眠導入薬) > ベンゾジアゼピン系催眠薬 > ニトラゼパム/中期作用型
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アモバン   エバミール   ジェネリック薬: アモバンテス   イソミタール原末   エスタゾラム  

ネルボン メーカー別薬価など

会社 第一三共
保険薬価 散剤1% 1g 16.60円
錠剤5mg 1錠 10.50円
錠剤10mg 1錠 16.40円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
116: 5mg
117: 10mg
本体コード:
SANKYO 116:5
SANKYO 117:10


ネルボンの効能・効果

不眠症/麻酔前投薬(ただし,ニメタゼパム,ハロキサゾラム,ロルメタゼパムには麻酔前投薬の適応はありません)
[ニトラゼパムのみ]異型小発作群(点頭てんかん,ミオクローヌス発作,失立発作など),焦点性発作(焦点性けいれん発作,精神運動発作,自律神経発作など)

ネルボンの用法・用量

不眠症:1日5~10mgを就寝前に1回。異型小発作群,焦点性発作:1日5~15mgを分けて服用。

「ネルボン」を含むQ&A

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ネルボンの使用上の注意と副作用

警告

[トリアゾラム]本剤の服用後に,もうろう状態,睡眠随伴症状(夢遊症状など)が現れることがあります。また,入眠までの,あるいは中途覚醒時の出来事を記憶していないことがあるので注意してください。

基本的注意

*トリアゾラム(ハルシオン),フルニトラゼパム(サイレース)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤に対するアレルギーの前歴/急性狭隅角緑内障/重症筋無力症
[トリアゾラムのみ]以下の薬剤の服用中→イトラコナゾール,フルコナゾール,ミコナゾール,ホスフルコナゾール,ボリコナゾール,HIVプロテアーゼ阻害薬(インジナビル,リトナビルなど),エファビレンツ,テラプレビル
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……肺性心,肺気腫,気管支ぜんそくおよび脳血管障害の急性期などによる呼吸機能の高度な低下
(3)慎重に服用すべき場合……心障害/肝機能障害またはその前歴/腎機能障害/脳の器質的障害/高齢者,衰弱している人
[フルニトラゼパムのみ]妊婦または妊娠している可能性のある人,小児
(4)服用法……不眠症の改善に本剤を服用するときは,就寝の直前に服用してください。また,睡眠の途中に一時的に起床して仕事などを行うと健忘(物忘れ)が現れることがあるので,仕事などを行う可能性があるときは服用しないでください。
[クアゼパム]食後の服用で薬の吸収量が空腹時の2~3倍になります。食後2時間以上の間をあけ,就寝直前に服用します。
(5)アルコール(飲酒)……アルコールと併用すると,精神機能・知覚・運動機能などの低下が増強することがあるので,服用するときはできるだけ飲酒を控えてください。
(6)危険作業は中止……本剤を服用すると,本剤の影響が翌朝以後に及び,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:[トリアゾラム]有益と判断されたときのみ服用。[フルニトラゼパム]原則として服用しない。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①大量連用による薬物依存,服用量の急激な減少・服用の中止による離脱症状(けいれん発作,せん妄,振戦,不眠,不安,幻覚,妄想など)。②一過性前向性健忘(中途覚醒時の出来事を覚えていない),もうろう状態。③呼吸抑制。(呼吸機能が高度に低下している人の場合で)炭酸ガスナルコーシス。④肝機能障害,黄疸。⑤精神症状(刺激興奮,錯乱,攻撃性,夢遊症状,幻覚,妄想,激越など)。
[トリアゾラムのみ]⑥ショック,アナフィラキシー様症状(発疹,血管性浮腫,呼吸困難など)。
[フルニトラゼパムのみ]⑦横紋筋融解症(筋肉痛,脱力感,CK上昇,血中・尿中ミオグロビン値の上昇)。⑧他の抗精神病薬との併用による悪性症候群(高熱・意識障害・高度の筋硬直・不随意運動・発汗など)。⑨意識障害(うとうと状態から昏睡など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)服用を中止し処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……眠け,ふらつき,めまい,頭痛・頭重,頭がボーッとする,不安,不眠,いらいら感,不快感,焦躁感,しびれ,舌のもつれ,動作緩慢,酩酊感,ふるえ,運動失調,失調性歩行,言語障害,記憶力低下,見当識障害,意識混濁,耳鳴り,視覚異常(霧視,散瞳,まぶしい,眼精疲労),多夢,魔夢,知覚減退,転倒,多幸症,鎮静/口渇,食欲不振,悪心・嘔吐,下痢,腹痛,胃不快感,便秘/貧血/動悸,胸部圧迫感/倦怠感,脱力感などの筋緊張低下症状/味覚変化,皮下出血,尿・便失禁,尿閉,/舌のあれ,胸やけ,よだれ,口の苦味/発汗,いびき,顔面潮紅,顔面浮腫,頻尿,排尿困難
(3)検査などでわかる副作用……AST・ALT・γ-GTP・AL-P上昇/BUN上昇/白血球・血小板減少/血圧上昇・降下/CK上昇
(4)外国での報告……外国で,ハルシオンを1~2週間程度服用した人に,日中不安,激越が現れたとの報告があります。また,情緒不安,失神,躁状態,離人症,抑うつ状態,異常感覚,錯感覚,利尿剤併用中の人の肝不全からの死亡,胆汁うっ滞性黄疸,舌灼熱感,舌炎,口内炎,うっ血,頻脈,筋緊張異常,筋痛,疲労,性欲減退,月経不順,発汗が現れたとの報告があります。イギリスでは,ハルシオンの許可を取り消しています。

他の薬剤使用時の注意

[トリアゾラム]イトラコナゾール深在性真菌治療薬(イトリゾール),フルコナゾール深在性真菌治療薬(ジフルカン),ミコナゾールカンジダ治療薬(フロリード),ホスフルコナゾール(プロジフ),ボリコナゾール深在性真菌治療薬(ブイフェンド),HIVプロテアーゼ阻害薬エイズ治療薬(2)(インジナビル,リトナビル),エファビレンツエイズ治療薬(1),テラプレビルC型肝炎治療薬(プロテアーゼ阻害薬)(テラビック)→本剤の血中濃度が上昇し,作用の増強および作用時間の延長がおこるおそれがあります。
[エスタゾラム,フルラゼパム塩酸塩,クアゼパム]リトナビルエイズ治療薬(2)(ノービア)→過度の鎮静や呼吸抑制などがおこる可能性があります。
[クアゼパム]食物→過度の鎮静や呼吸抑制などがおこるおそれがあります(食後の服用を避けること)。

[トリアゾラム]
(1)併用すると本剤の作用を強めることがある薬剤……フェノチアジン系薬剤フェノチアジン系薬剤,バルビツール酸誘導体バルビツール酸誘導体,鎮痛薬,モノアミン酸化酵素阻害薬モノアミン酸化酵素の働き,シメチジンヒスタミンH₂受容体拮抗薬,アルコール,エリスロマイシン・クラリスロマイシン・ジョサマイシンマクロライド,ジルチアゼム塩酸塩カルシウム拮抗薬,メシル酸イマチニブなど
(2)併用すると本剤の作用を弱めることがある薬剤……リファンピシンリファンピシン
(3)併用すると副作用が強まる薬剤……モノアミン酸化酵素阻害薬(多汗,起立性低血圧など)