ハラヴェン静注の効能・用量・副作用など

ハラヴェン静注の特徴

エリブリンは,神奈川県三浦半島の油壺で採取された海綿動物のクロイソカイメンから抽出されたハリコンドリンBという抗腫瘍性天然物からつくられた物質です。細胞分裂に重要な役割を担っている微小管という細胞内構造物の働きを阻害して細胞分裂を停止させ,がん細胞の増殖を抑制する微小管阻害薬の1つです。
本剤は,2010年11月に米国,2011年3月にEUにて承認され,日本では2011年4月に手術不能または再発乳がんに対する治療薬として製造承認されました。アントラサイクリン系薬剤アントラサイクリン系抗生物質およびタキサン系薬剤イチイ由来抗腫瘍薬で治療を行った後,悪化したり再発した乳がんが対象となります。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 植物・動物由来製剤 > エリブリン > エリブリンメシル酸塩
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アブラキサン点滴静注用   エクザール注射用   オンコビン注射用   ジェネリック薬: エトポシド点滴静注   エトポシド点滴静注液  

ハラヴェン静注 メーカー別薬価など

会社 エーザイ
保険薬価 注射用剤1mg2mL 1瓶 65,901.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


ハラヴェン静注の効能・効果

手術不能または再発乳がん

ハラヴェン静注の使用上の注意と副作用

警告

①本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分に措置できる医療機関で,がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師のもとで,患者本人またはその家族が有効性および危険性について十分な説明を受け,同意してから受けなければなりません。
②骨髄抑制をおこすことがあるので,頻回に血液検査などを受ける必要があります。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重い骨髄抑制/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄抑制/肝機能障害/腎機能障害/高齢者
(3)性腺への影響……生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(4)その他……
・授乳婦での安全性:未確立。使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①骨髄抑制(好中球・白血球・リンパ球・ヘモグロビン・血小板減少,貧血など)。②感染症(敗血症,肺炎など)。③末梢神経障害(末梢性ニューロパチー)。④肝機能障害。⑤間質性肺炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……悪心,口内炎,粘膜の炎症,嘔吐,便秘,下痢,腹痛,口唇炎,口内乾燥,口の感覚鈍麻,流涎(りゅうぜん)(よだれ)過多,歯痛,歯肉痛,歯周炎,舌炎,舌苔(ぜったい),嚥下障害,腹部不快感,消化不良,胃腸粘膜障害,胃炎,裂肛,肛門周囲痛,膵炎/疲労,発熱,倦怠感,浮腫,無力症,疼痛/味覚障害,頭痛,めまい,感覚鈍麻,同名性半盲,傾眠,不安/食欲減退/骨痛,筋肉痛,関節痛,頸部痛,背部痛,鼠径部痛,四肢痛,筋固縮,筋痙縮(けいしゅく),筋力低下,関節炎/せき,呼吸困難,鼻出血,鼻漏,口腔咽頭不快感,口腔咽頭痛,上気道炎,胸膜炎,放射線性肺臓炎/脱毛症,発疹,湿疹,じん麻疹,かゆみ,光線過敏性反応/脂肪肝/動悸/尿路感染,尿意切迫/結膜炎,眼の異常感,複視,目やに,眼痛,眼乾燥,流涙増加,耳漏,耳鳴り/体重減少・増加,注射部位反応(かゆみなど),胸痛,口渇,過敏症,腟分泌物,血管炎,出血,ほてり
(2)検査などでわかる副作用……血小板増加/血中アルブミン低下,耐糖能障害,血中ナトリウム・カリウム・クロール・カルシウム・リン・総タンパク・血糖低下,血中リン・総コレステロール上昇/AST(GOT)・ALT(GPT)・AL-P・γ-GTP・LDH・総ビリルビン上昇/血圧上昇/尿タンパク,尿潜血,BUN・血中クレアチニン上昇/CK(CPK)・CRP上昇

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると骨髄機能抑制を強めるおそれがある薬剤・療法……他の抗がん薬,放射線照射

ハラヴェン静注 - PC

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