バイシリンGの効能・用量・副作用など

バイシリンGの特徴

ペニシリンが効くのは,細菌の細胞壁の合成を阻害して,細菌を死滅させるためです。人間の細胞には細胞壁がないので,ショックを除けば比較的安全な薬といえます。ここで解説するペニシリン類の有効菌種に対する殺菌力は強力で,広域感性ペニシリン広域感性ペニシリンと同じ程度です。
なおショックとは,何らかの原因で心機能が抑制され,脳をはじめとして体中に血液が十分に流れていない状態のことで,とても危険な状態です。ペニシリンによるショック症状は,口内異常感,くしゃみ,冷や汗,しびれ感,悪心・嘔吐,尿意・便意,喘鳴(ぜんめい)(ゼイゼイ,ヒューヒューいう呼吸),胸内苦悶,呼吸困難などです。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 ペニシリン系の抗生物質 > グラム陽性菌用ペニシリン > ベンジルペニシリンベンザチン水和物
形状 顆粒剤 
同じ分類の薬 アモリン   オーグメンチン配合錠RS   オーグメンチン配合錠SS   クラバモックス小児用配合ドライシロップ   ジェネリック薬: アモキシシリン  

バイシリンG メーカー別薬価など

会社 MSD
保険薬価 顆粒剤40万単位 1g 27.10円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


バイシリンGの効能・効果

リンパ管・リンパ節炎/咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染/梅毒/中耳炎,副鼻腔炎/猩紅熱(しょうこうねつ)/リウマチ熱の発症予防
[有効菌種]レンサ球菌属,肺炎球菌,梅毒トレポネーマ

バイシリンGの用法・用量

1回40万単位を1日2~4回。梅毒の場合は,1回40万単位を1日3~4回。

バイシリンGの使用上の注意と副作用

基本的注意

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分によるショックの前歴
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……本剤の成分またはペニシリン系薬剤に対するアレルギーの前歴
(3)慎重に服用すべき場合……セフェム系薬剤セフェム系抗生物質に対するアレルギーの前歴/本人・両親・兄弟にアレルギー症状(気管支ぜんそく,発疹,じん麻疹など)をおこしやすい体質がある人/高度の腎機能障害
(4)定期検査……定期的に血液,腎機能の検査を受ける必要があります。
(5)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①ショック。②溶血性貧血。③間質性腎炎,急性腎不全。④偽膜性大腸炎(血便を伴う重篤な大腸炎)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発熱,発疹,じん麻疹など)
(2)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……下痢,悪心,食欲不振
(3)検査などでわかる副作用……好酸球増多/AST・ALTの上昇
(4)ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応……梅毒の人が服用すると,ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(発熱・全身倦怠感・頭痛などの発現,病変部の悪化)がおこることがあります。

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。