パンテチンの効能・用量・副作用など

パンテチンの特徴

処方目的(適応症)のうち,パンテチンとニコチン酸・ニコチン酸アミドの③,葉酸の⑥については,再評価で「効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない」とのコメントがついています。なお,ストミンA配合錠の適応症は内耳および中枢障害による耳鳴りです。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 水溶性ビタミン剤 > その他のビタミンB群 > パンテチン
形状 細粒剤  錠剤  散剤 
同じ分類の薬 アスコルビン酸   アデロキシン   アリナミンF   シナール配合錠   ジェネリック薬: コバマミド  

パンテチン メーカー別薬価など

会社 小林化工
保険薬価 細粒剤20% 1g 6.20円
細粒剤50% 1g 11.50円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
会社 シオエ製薬
日本新薬
保険薬価 錠剤100mg 1錠 5.60円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
301:100mg
会社 武田テバ薬品
保険薬価 散剤20% 1g 6.20円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
TYK 87
会社 日医工
日本ジェネリック
陽進堂
保険薬価 錠剤100mg 1錠 5.60円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
100mg:YD 063
860
本体コード:
YD 063


パンテチンの効能・効果

[パンテチンの適応症]①パントテン酸欠乏症/②パントテン酸の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な場合→消耗性疾患,甲状腺機能亢進症,妊産婦,授乳婦など/③以下の疾患のうち,パントテン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合→高脂血症,ストレプトマイシン・カナマイシンの副作用,急性・慢性湿疹,弛緩性便秘,血液疾患の血小板数と出血傾向の改善
[ニコチン酸,ニコチン酸アミドの適応症]①ニコチン酸欠乏症/②ニコチン酸の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な場合→消耗性疾患,妊産婦,授乳婦,激しい肉体労働時など/③以下の疾患のうち,ニコチン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合→口角炎,口内炎,舌炎,接触皮膚炎,急性・慢性湿疹,光線過敏性皮膚炎,メニエール症候群,末梢循環障害(レイノー病,四肢冷感,凍瘡・凍傷),耳鳴り,難聴
[ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合剤の適応症]内耳および中枢障害による耳鳴り
[葉酸の適応症]①葉酸欠乏症/②吸収不全症候群/③葉酸の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な場合→消耗性疾患,妊産婦,授乳婦など/④アルコール中毒・肝疾患に起因する大赤血球性貧血,再生不良性貧血,顆粒球減少症/⑤悪性貧血の補助療法/⑥以下の疾患のうち,葉酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合→栄養性貧血,妊娠性貧血,小児貧血,抗けいれん・抗マラリア薬服用に起因する貧血
[ビオチンの適応症]急性・慢性湿疹,小児湿疹,接触皮膚炎,脂漏性湿疹,にきび

パンテチンの用法・用量

1日30~180mg(20%散・細粒剤は0.15~0.9g,50%細粒剤は0.6~0.36g)を1~3回に分けて服用。高脂血症:1日600mgを3回に分けて服用。血液疾患,弛緩性便秘:1日300~600mgを1~3回に分けて服用。

パンテチンの使用上の注意と副作用

基本的注意

*パンテチン(パントシン),ニコチン酸(ナイクリン),ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合剤(ストミンA配合錠),葉酸(フォリアミン),ビオチンの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……[ニコチン酸]本剤の成分に対するアレルギーの前歴/重症の低血圧,動脈出血のある人
[ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合剤]本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……[ニコチン酸]消化性潰瘍またはその前歴/肝臓・胆のう疾患またはその前歴/耐糖能異常
[ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合剤]緑内障/房室ブロック

副作用の注意
重大な副作用

重大な副作用はありませんが,そのほかの副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状:[ニコチン酸]発疹,口唇腫脹,せき,ショック様症状
[ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合剤]発疹
[葉酸]紅斑,かゆみ,全身倦怠など
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……[ニコチン酸アミド・パパベリン塩酸塩配合剤]アレルギー性の肝機能障害/心悸亢進,血圧上昇/めまい,眠け,頭痛/便秘,口渇,食欲不振,胸やけ,心窩部(しんかぶ)痛/顔面潮紅,発汗
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……[ニコチン酸]顔面・皮膚の潮紅,頭部・四肢の熱感,蟻走(ぎそう)感などの感覚異常,かゆみ,発汗亢進/黄疸/口渇,悪心・嘔吐,胃部重圧感,腹痛,下痢/頭痛,頭重,めまい,胸内苦悶,動悸
[パンテチン]下痢・軟便,腹部膨満,嘔吐,食欲不振
[葉酸]食欲不振,悪心/むくみ,体重減少
(4)検査などでわかる副作用……[ニコチン酸]AST・ALTの上昇,BSP排泄遅延/耐糖能低下・高尿酸血症(長期・大量服用)

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

[ニコチン酸]
(1)併用すると相互に血管拡張作用が強まる薬剤……α遮断型降圧薬(プラゾシン塩酸塩交感神経アルファ遮断薬)
(2)本剤との併用で急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れやすいとの報告がある薬剤……HMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウムなどHMG-CoA還元酵素阻害薬)
(3)本剤との併用で作用が弱まる薬剤……経口血糖降下薬(グリベンクラミドなど糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)),インスリン糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)