フェンタニル3日用テープの効能・用量・副作用など

フェンタニル3日用テープの特徴

本剤は,オピオイド(モルヒネ様の物質)であるフェンタニルの貼付剤です。胸部,腹部,上腕部,大腿部などに貼って,デュロテップMTパッチとフェンタニル3日用テープは約72時間ごとに,フェントステープとワンデュロパッチ,フェンタニル1日用テープは約24時間ごとに貼り替えます。
どの製剤でも過量になると呼吸抑制など生死にかかわる副作用が生じます。併用薬によっては血中濃度が高くなる恐れもあります。使用に当たっては主治医・薬剤師に納得のいくまで説明を求めましょう。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 がんに使われるその他の薬剤 > フェンタニル外用薬 > フェンタニル
形状 貼付剤 
同じ分類の薬 アンペック坐剤   デュロテップMTパッチ   フェントステープ   ロゼックスゲル   ジェネリック薬: フェンタニル1日用テープ  

フェンタニル3日用テープ メーカー別薬価など

会社 テルモ
帝國製薬
保険薬価 貼付剤2.1mg 1枚 1,241.30円
貼付剤4.2mg 1枚 2,299.00円
貼付剤8.4mg 1枚 4,286.50円
貼付剤12.6mg 1枚 6,080.20円
貼付剤16.8mg 1枚 7,995.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
会社 久光製薬
保険薬価 貼付剤2.1mg 1枚 1,241.30円
貼付剤4.2mg 1枚 2,299.00円
貼付剤8.4mg 1枚 4,286.50円
貼付剤12.6mg 1枚 6,080.20円
貼付剤16.8mg 1枚 7,995.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
会社 MeijiSeikaファルマ
祐徳薬品工業
保険薬価 貼付剤2.1mg 1枚 1,241.30円
貼付剤4.2mg 1枚 2,299.00円
貼付剤8.4mg 1枚 4,286.50円
貼付剤12.6mg 1枚 6,080.20円
貼付剤16.8mg 1枚 7,995.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


フェンタニル3日用テープの効能・効果

非オピオイド鎮痛薬および弱オピオイド鎮痛薬で治療困難な次の疾患における鎮痛(ただし,他のオピオイド鎮痛薬から切り替えて使用する場合に限る)→中等度から高度の疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛/〈フェンタニル3日用テープを除く〉中等度から高度の慢性疼痛における鎮痛

フェンタニル3日用テープの使用上の注意と副作用

警告

 本剤の貼付部分の温度が上昇するとフェンタニルの吸収量が増加し,過量投与になって死に至るおそれがあります。本剤の貼付中は,外部熱源への接触,熱い温度での入浴を避けること。また,発熱時には状態を十分に観察し,副作用の発現に注意すること。

基本的注意

*フェンタニル(デュロテップMTパッチ)の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……慢性肺疾患などの呼吸機能障害/ぜんそく/徐脈性不整脈/肝機能障害/腎機能障害/脳の器質的障害(頭蓋内圧の亢進,意識障害・昏睡,脳腫瘍など)/40度以上の発熱/薬物依存の前歴/高齢者
(3)適切な使用・管理・返却……①本剤を目的以外へ使用したり,他人へ譲渡したりしないでください。②本剤を子どもの手の届かない,高温にならないところに保管してください。③本剤が不要になった場合は病院・薬局へ返却してください。
(4)貼付方法……以下の方法を守って貼付してください。
〈貼付部位〉
①できれば体毛のない部位に貼付すること。体毛のある部位に貼付する場合は,ハサミで除毛すること。本剤の吸収に影響を及ぼすため,カミソリや除毛剤などは使用しないこと。
②貼付部位の皮膚を水またはお湯のぬれタオルなどで拭き,水分を十分に取り除いて,清潔にしてから貼付すること。本剤の吸収に影響を及ぼすため,石鹸,アルコール,ローションなどは使用しないこと。
③皮膚刺激を避けるため,できるだけ毎回貼付部位を変えること。
④活動性皮膚疾患,創傷面などがある部位,放射線照射部位は避けて貼付すること。
〈貼付時〉
①使用するまでは包装袋を開封せず,開封後は速やかに貼付すること。
②包装袋の開封は,ハサミなどを使用せずに手で破り,取り出すこと。
③本剤を切断するなど,傷つけたりしないこと。傷ついた場合は使用しないこと。
④貼付後,約30秒間,手のひらでしっかり押え,本剤の縁の部分が皮膚面に完全に接着するようにすること。
〈貼付期間中〉
①本剤からのフェンタニル放出量の増加により薬理効果が強まるおそれがあるので,貼付中は貼付部位が電気パッド,電気毛布,加温ウォーターベッド,赤外線灯,集中的な日光浴,サウナ,湯たんぽなどの熱源に接しないようにすること。
②貼付中に入浴するときは,長時間の熱い温度での入浴は避けること。
③パッチが皮膚から一部はがれたときは,再度手で押しつけて固定すること。
④粘着力が弱くなったときはパッチをはがし,ただちに同用量の新たなパッチに貼りかえて3日間貼付すること。なお,複数枚貼付している場合にはすべてを貼りかえること。
⑤使用済みのものは,粘着面を内側にして貼り合わせ,安全に処分すること。
(5)依存性……本剤の連用により薬物依存が生じることがあるので,処方医の指示を守って服用してください。
(6)離脱症状……本剤は,モルヒネ製剤から切りかえて使用される製剤です。①本剤に切りかえると,人によっては,あくび,悪心,嘔吐,下痢,不安,ふるえ,悪寒などの離脱症状(退薬症候)が現れることがあります。異常がみられたら,すぐに処方医に連絡してください。②また,本剤の連用中に急激に減量したり中止すると,離脱症状が現れることがあります。自己判断で減量や中止をしないでください。
(7)危険作業は中止……本剤を使用すると,眠け,めまいなどをおこすおそれがあります。本剤の使用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(8)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①(連用により)依存性。②呼吸抑制(呼吸困難,呼吸緩慢,不規則な呼吸,呼吸異常など)。③意識レベルの低下,意識消失などの意識障害。④ショック・アナフィラキラシー。⑤けいれん。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……[がん性疼痛での副作用]頻脈,動悸,徐脈,チアノーゼ/傾眠・眠け,不穏,めまい,不眠,せん妄,不安,幻覚,いらいら感,頭痛,健忘,錯乱,多幸症,うつ病,ふるえ,激越,錯感覚,感覚鈍麻,回転性めまい,無感情,注意力障害,味覚異常,記憶障害,錐体外路(すいたいがいろ)障害/貼付部位反応(かゆみ,紅斑,発疹,湿疹,小水疱,皮膚炎),発疹,かゆみ,紅斑,皮膚炎(接触性皮膚炎,アレルギー性皮膚炎を含む),湿疹,汗疹/吐きけ,便秘,嘔吐,下痢,口渇,腹痛,胃部不快感,消化不良,イレウス,痔核,口内炎/尿閉,排尿困難/縮瞳,霧視,結膜炎,複視/鼻咽頭炎,膀胱炎,帯状疱疹/倦怠感,発熱,食欲不振,発汗,しゃっくり,末梢性浮腫,性機能不全,勃起不全,無力症,筋痙縮(けいしゅく),疲労,インフルエンザ様疾患,冷感,体温変動感,体熱感,薬剤離脱症候群,食欲減退,耳鳴り,背部痛,筋骨格痛,四肢痛,不正子宮出血,胸部不快感,胸痛,悪寒,異常感,体重減少
(2)検査などでわかる副作用……[がん性疼痛での副作用]高血圧,低血圧/肝機能異常,ALT増加,白血球減少,血小板減少,血中カリウム減少,貧血/タンパク尿,AST増加,血中ビリルビン増加,尿糖陽性,総タンパク減少,白血球増加,血中AL-P増加,血中尿素窒素上昇

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると相互に中枢神経抑制作用が強まる薬剤・薬物……中枢神経抑制薬(ベンゾジアゼピン系ベンゾジアゼピン系催眠薬ベンゾジアゼピン系安定薬,フェノチアジン系フェノチアジン系薬剤,バルビツール酸系薬剤バルビツール酸誘導体),吸入麻酔薬,モノアミン酸化酵素阻害薬モノアミン酸化酵素の働き,三環系抗うつ薬三環系抗うつ薬,骨格筋弛緩薬,鎮静抗ヒスタミン薬,他のオピオイド/アルコール→併用すると呼吸抑制,低血圧,めまい,口渇,顕著な鎮静または昏睡などがおこることがあります。
(2)併用すると本剤の作用が強まるおそれがある薬剤……リトナビルエイズ治療薬(2),イトラコナゾール深在性真菌治療薬,アミオダロン塩酸塩アミオダロン塩酸塩,クラリスロマイシンマクロライド,ジルチアゼム塩酸塩カルシウム拮抗薬,フルボキサミンマレイン酸塩選択的セロトニン再取り込み阻害薬
(3)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……リファンピシンリファンピシン,カルバマゼピンカルバマゼピン,フェノバルビタールバルビツール酸誘導体,フェニトインフェニトイン
(4)併用するとセロトニン症候群が現れるおそれがある薬剤……セロトニン作用薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI),セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI),モノアミン酸化酵素阻害薬モノアミン酸化酵素の働きなど)→不安,焦燥,興奮,錯乱,発熱,発汗,頻脈,ふるえ,ミオクローヌスなど