フルスタンの効能・用量・副作用など

フルスタンの特徴

食物から摂取されたり,紫外線を浴びて皮膚で7-デヒドロコレステロールからつくられたビタミンDは,そのままでは有効に働きません。肝臓,次に腎臓で代謝を受けて活性型ビタミンD₃となってはじめて,カルシウムの吸収を高める,血液中のカルシウム濃度を一定に保つ,骨の形成を促進するなどの働きをしています。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 止血薬など > ファレカルシトリオール > ファレカルシトリオール
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アドナ   エクジェイド   オフタルムK配合錠   ジェネリック薬: オダノン   カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム  

フルスタン メーカー別薬価など

会社 キッセイ薬品工業
大日本住友製薬
保険薬価 錠剤0.15μg 1錠 357.10円
錠剤0.3μg 1錠 533.50円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
0.15μg 212
0.3μg 213
本体コード:
212:0.15
213


フルスタンの効能・効果

維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症/副甲状腺機能低下症(腎不全におけるものを除く)における低カルシウム血症とそれに伴う諸症状(テタニー,けいれん,しびれ感,知覚異常など)の改善/クル病・骨軟化症(腎不全におけるものを除く)に伴う諸症状(骨病変,骨痛,筋力低下)の改善

フルスタンの用法・用量

二次性副甲状腺機能亢進症の場合は1日1回0.3μg。その他の場合は1日1回0.3~0.9μg。

フルスタンの使用上の注意と副作用

基本的注意

*ファレカルシトリオール(フルスタン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……妊婦または妊娠している可能性のある人,授乳婦,小児,高齢者
(3)定期検査……本剤を服用すると,高カルシウム血症とそれに基づく症状が現れることがあります。過量服用を防ぐため,服用中は定期的(投与初期や増量時には少なくとも2週に1回)に血清カルシウム値を測定する必要があります。その他,投与量を調整するために,血清リン値や,副甲状腺機能低下症・クル病・骨軟化症の人は尿中カルシウム値,尿中クレアチニン値を定期的に測定する必要があります。
(4)動物実験……①ラットに104週間経口投与したがん原性試験で,雌の高用量群で良性の副腎髄質褐色細胞腫がみられました。②ラットの生殖試験で黄体数の減少がみられました。
(5)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①高カルシウム血症(かゆみ,いらいら感など)。②尿管結石,腎結石。③肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……頭痛,眠け,いらいら感,パーキンソニズム/下痢,下血,吐きけ,嘔吐,胃部不快感,食欲不振,口渇感/胸部違和感,徐脈/かゆみ,じん麻疹,皮疹/関節周囲・皮下の石灰化,骨痛,関節痛,肩こり,女性化乳房,顔面潮紅
(2)検査などでわかる副作用……白血球数増多,好酸球・単球・桿状核球・好中球増加,好中球・リンパ球減少/高リン血症,尿酸・総コレステロール・トリグリセリド上昇,総タンパク・アルブミン低下/ALT・γ-GTP・LDH・AST上昇,肝機能障害/尿pH上昇,尿沈渣異常,BUN上昇,尿タンパク異常,尿潜血

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)本剤とマグネシウムを含む薬剤を併用すると,高マグネシウム血症になることがあります。
(2)カルシウム製剤(乳酸カルシウム水和物などカルシウム製剤)やビタミンDおよびその誘導体(アルファカルシドール・カルシトリオールアルファカルシドール),PTH製剤(テリパラチド)と併用すると高カルシウム血症になることがあります。
(3)ジギタリス製剤(ジゴキシンなどジギタリス製剤)と併用すると,高カルシウム血症に伴う不整脈が発生したり,ジゴキシンの作用が強まったりします。