プラビックスの効能・用量・副作用など

プラビックスの特徴

抗血小板薬としては,世界で最も販売額が大きい薬剤です。
虚血性脳血管障害とは,いわゆる脳梗塞(脳血栓,脳塞栓)のことで,再発しやすい病気なので十分な注意が必要です。
一方,急性冠症候群は,不安定狭心症や心筋梗塞,心臓突然死などのことです。本剤は,不安定狭心症,非ST上昇心筋梗塞などで経皮的冠動脈形成術(PCI)を受けた人(またはその予定の人)が対象で,それ以外の治療法を行った場合は使用されません。
PCIが適用されるこれらの虚血性心疾患の場合には,アスピリン製剤と併用することとなっており,2013年には本剤とアスピリンの配合剤としてコンプラビン配合錠が発売されました。本剤に関しては,内服05-06-06小用量アスピリン(血栓防止用)小用量アスピリン(血栓防止用)の各項目も参照してください。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 血液凝固を防ぐ薬 > クロピドグレル > クロピドグレル硫酸塩
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アンプラーグ   イグザレルト   ジェネリック薬: アスピリン腸溶錠100mg   アスピリン錠100   アスファネート配合錠A81  

プラビックス メーカー別薬価など

会社 サノフィ
保険薬価 錠剤25mg 1錠 80.30円
錠剤75mg 1錠 201.20円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
25
75
本体コード:
25
75


プラビックスの効能・効果

[クロピドグレル硫酸塩の適応症]虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制/経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患→急性冠症候群(不安定狭心症,非ST上昇心筋梗塞,ST上昇心筋梗塞),安定狭心症,陳旧性心筋梗塞/(プラビックスのみ)末梢動脈疾患における血栓・塞栓形成の抑制
[コンプラビン配合錠の適応症]経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患→急性冠症候群(不安定狭心症,非ST上昇心筋梗塞,ST上昇心筋梗塞),安定狭心症,陳旧性心筋梗塞

プラビックスの用法・用量

1日1回50~75mg。虚血性心疾患の場合は,服用開始日に1日1回300mg,その後維持量として1日1回75mg。

「プラビックス」を含むQ&A

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プラビックスの使用上の注意と副作用

基本的注意

*クロピドグレル硫酸塩(プラビックス),クロピドグレル硫酸塩・アスピリン配合剤(コンプラビン配合錠)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……出血している人(血友病,頭蓋内出血,消化管出血,尿路出血,喀血,硝子体出血など)/本剤の成分に対するアレルギーの前歴
[コンプラビン配合錠のみ]出血傾向のある人/消化性潰瘍/アスピリンぜんそく,またはその前歴/出産予定日12週以内の妊婦
(2)慎重に服用すべき場合……[クロピドグレル硫酸塩]出血傾向およびその素因/重い肝機能障害・腎機能障害/高血圧が持続している人/他のチエノピリジン系薬剤(チクロピジン塩酸塩チクロピジン塩酸塩など)に対するアレルギーの前歴/低体重の人/高齢者
[コンプラビン配合錠]消化性潰瘍の前歴/血液の異常またはその前歴/出血傾向の素因/肝機能障害またはその前歴/腎機能障害またはその前歴/気管支ぜんそく/アルコール常飲者/高血圧の持続/高齢者/低体重の人/非ステロイド系消炎鎮痛薬の長期服用による消化性潰瘍のある人で,本剤の長期服用が必要であり,かつミソプロストールによる治療を行っている人/他のチエノピリジン系薬剤(チクロピジン塩酸塩チクロピジン塩酸塩など)に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(3)検査……服用開始後2ヵ月間は2週間に1回程度の血液検査が望まれます。
(4)服用法……空腹時の服用は避けます。
(5)一般的に必要な注意……①本剤による血小板凝集抑制が問題となるような手術を行う場合は,手術の14日前から服用を中止します。②服用中は十分な血圧のコントロールをします。③虚血性脳血管障害患者でアスピリン製剤を併用するときは十分注意が必要です。④他科に受診している場合は本剤を服用していることを医師に伝えます。⑤本剤服用中は出血しやすくなるのでケガなどに注意します。⑥異常な出血のある場合は医師に連絡します。⑦[コンプラビン配合錠]クロピドグレル硫酸塩またはアスピリンの単独服用に比べて出血のリスクが高まる可能性があります。
(6)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。[コンプラビン配合錠]出産予定日12週以内は服用しない。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①出血(頭蓋内出血,胃腸出血など)。②肝機能障害,黄疸。③血栓性血小板減少性紫斑病。④間質性肺炎,好酸球性肺炎。⑤血小板減少,無顆粒球症,再生不良性貧血を含む汎血球減少症。⑥中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),多形滲出性紅斑,急性汎発性発疹性膿疱症。⑦横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。⑧胃・十二指腸潰瘍。⑨薬剤性過敏症症候群。⑩後天性血友病。
[コンプラビン配合錠]⑪ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,じん麻疹など)。⑫ぜんそく発作。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

[クロピドグレル硫酸塩]
(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……出血(皮下,鼻,目,歯肉,痔,口腔内,口唇,陰茎,尿道),血痰,貧血,紫斑,月経過多/消化器不快感,胃腸炎,食道炎,食欲不振,歯肉腫脹,出血性胃潰瘍,腸管虚血,消化不良,大腸炎/腹痛,下痢,便秘,吐きけ,嘔吐,腹部膨満/口内炎,口渇,耳下腺痛,歯肉炎,唾液分泌過多,粘膜出血/発疹,掻痒感,湿疹,じん麻疹,紅斑,光線過敏性皮膚炎,眼瞼浮腫,斑状丘疹性皮疹,血管浮腫,アナフィラキシー,気管支けいれん,脱毛,皮膚乾燥,眼充血,結膜炎,眼瞼炎/水疱性皮疹,偏平苔癬/眼精疲労,視力低下,複視,嗅覚障害,味覚低下/頭痛,めまい,高血圧,しびれ,浮遊感,意識障害,意識喪失,音声変調,顔面発赤,低血圧,手指硬直,てんかん,眠け,不眠症,皮膚感覚過敏,流涙/動悸,頻脈,胸痛,不整脈,脈拍数低下/血尿,尿閉,頻尿/むくみ,血管炎/せき,痰/発熱,ほてり,腰痛,関節痛,男性乳房痛,乳汁分泌過多,乳腺炎,気分不良,倦怠感,筋痛,発熱,腰痛,多発性関節炎,肩痛,女性化乳房
(2)過量投与による副作用……血液凝固時間の延長および出血が生じるおそれがあります。
(3)検査などでわかる副作用……AST上昇,AL-P上昇,LDH上昇,血清ビリルビン上昇,中性脂肪上昇,総コレステロール上昇,CK(CPK)上昇,総蛋白低下,アルブミン低下,カリウム上昇・下降,血糖上昇,アミラーゼ上昇,CL下降,ナトリウム上昇・下降,尿酸値上昇,BUN上昇,血中クレアチニン上昇,尿蛋白増加,尿沈渣異常,尿糖陽性,急性腎不全,腎機能障害,尿路感染,糸球体症/CRP上昇/ヘモグロビン・赤血球・ヘマトクリット・白血球・好中球・血小板減少,好酸球増多/心電図異常

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

[クロピドグレル硫酸塩]
(1)併用すると出血を助長するおそれがある薬剤……非ステロイド性消炎鎮痛剤(ナプロキセンアリールプロピオン酸系NSAIDなど),抗凝固薬(ワルファリンカリウムワルファリンカリウム,ヘパリンなど),血小板凝集抑制作用を有する薬剤(アスピリン小用量アスピリン(血栓防止用)など),血栓溶解剤(ウロキナーゼ,アルテプラーゼなど),選択的セロトニン再取り込み阻害薬(フルボキサミンマレイン酸塩選択的セロトニン再取り込み阻害薬,塩酸セルトラリン選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
(2)併用すると本剤の作用が弱まるおそれがある薬剤……薬物代謝酵素(CYP2C19)を阻害する薬剤(オメプラゾールプロトンポンプ阻害薬)

プラビックス - PC

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