ベクティビックス点滴静注の効能・用量・副作用など

ベクティビックス点滴静注の特徴

パニツムマブは,結腸・直腸がんの病因と考えられている,がん細胞の表面に出ている上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)に特異的に結合して,がんの増殖を抑えます。ただし,この受容体の根元にあるKRASという遺伝子に変異がおきていると,効果が認められません。そのため,本剤はKRAS遺伝子に変異のないがん(野生型)のみが適応となっています。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 分子標的治療薬 > パニツムマブ(遺伝子組み換え) > パニツムマブ(遺伝子組み換え)
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アドセトリス点滴静注用   アバスチン点滴静注用   アーゼラ点滴静注液   アービタックス注射液   エムプリシティ点滴静注用  

ベクティビックス点滴静注 メーカー別薬価など

会社 武田薬品工業
保険薬価 注射用剤100mg5mL 1瓶 77,726.00円
注射用剤400mg20mL 1瓶 295,995.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


ベクティビックス点滴静注の効能・効果

KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん

ベクティビックス点滴静注の使用上の注意と副作用

警告

①本剤の投与にあたっては,緊急時に十分対応できる医療施設で,がん化学療法の治療に対して十分な知識・経験をもつ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。
②本剤の投与によって間質性肺疾患が発症し,死亡に至った例が報告されています。異常が認められた場合には,直ちに処方医へ伝えなければなりません。
③重度のInfusion reaction(注入反応,点滴反応)がおこり,死亡に至る例が報告されています。アナフィラキシー様症状,血管浮腫,気管支けいれん,発熱,悪寒,呼吸困難,低血圧などの症状が現れたら,直ちに処方医へ伝えなければなりません。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対する重度のアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……間質性肺炎・肺線維症またはその前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(3)避妊……妊娠する可能性のある人には,月経周期の延長や妊娠率の低下がおこることがあるので,本剤の使用中または使用終了後も最低6カ月間は避妊をすることが必要です。
(4)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①重いざ瘡様皮膚炎,重い皮膚の紅斑・発疹・かゆみ・剥脱(はくだつ)・亀裂・乾燥,重い爪囲炎。②間質性肺疾患(間質性肺炎,肺線維症,肺臓炎,肺浸潤)。③重いInfusion reaction(注入反応,点滴反応)として,アナフィラキシー様症状,血管浮腫,気管支けいれん,発熱,悪寒,呼吸困難,低血圧など。④重い下痢・脱水。⑤低マグネシウム血症(QT延長,けいれん,しびれ,全身倦怠感など)。⑥中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

[本剤単独の場合]
(1)おこることがある副作用……ざ瘡様皮膚炎,皮膚乾燥,爪囲炎,発疹,かゆみ,皮膚炎,皮膚亀裂,紅斑,皮膚剥脱(はくだつ),爪の障害,手掌・足底発赤知覚不全症候群,湿疹,多毛症,脱毛症,爪破損,爪甲離床症/口内炎,下痢,悪心,嘔吐,口唇炎,便秘,口内乾燥,唇のひび割れ/味覚異常,頭痛/鼻出血,呼吸困難,せき,鼻乾燥/結膜炎,まつ毛の成長,眼乾燥,眼充血,流涙増加,眼のかゆみ,眼の炎症,眼瞼炎,眼感染,眼瞼感染,角膜炎,潰瘍性角膜炎/食欲減退,脱水/疲労,倦怠感,注入に伴う反応,発熱,悪寒,粘膜の炎症
(2)検査などでわかる副作用……血小板減少症,白血球減少症/低カルシウム血症,低カリウム血症,高カリウム血症/肺塞栓症

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。