ベザフィブラート徐放錠の効能・用量・副作用など

ベザフィブラート徐放錠の特徴

高脂血症(脂質異常症)の治療は,まず基本である食事療法を行い,さらに運動療法や高血圧・喫煙・肥満などの虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞など)の危険因子の軽減を十分行った上で,それでもなお不十分なら薬物療法を開始します。薬を服用しているからといって,食事療法をなおざりにしないでください。
フィブラート系の薬剤はコレステロールを低下させる薬として古くから使用されていましたが,HMG-CoA還元酵素阻害薬HMG-CoA還元酵素阻害薬が発売されてからは,新しいタイプのものが,主として中性脂肪(TG:トリグリセリド)低下の目的で処方されます。
なお,ここで取り上げたすべての製剤は,胎児にさまざまな悪影響を及ぼすため,妊婦または妊娠している可能性のある人には「禁忌薬(服用してはいけない薬)」となっています。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 脂質異常症の薬 > フィブラート系薬剤 > ベザフィブラート
形状 錠剤 
同じ分類の薬 エラスチーム   ジェネリック薬: アトルバスタチン   アトルバスタチンOD   アルセチン   エルモナーゼ  

ベザフィブラート徐放錠 メーカー別薬価など

会社 日本ジェネリック
長生堂製薬
保険薬価 錠剤100mg 1錠 9.90円
錠剤200mg 1錠 9.90円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
JG E 69
JG E 70
本体コード:
JG E 69
JG E 70
会社 東和薬品
保険薬価 錠剤100mg 1錠 7.70円
錠剤200mg 1錠 9.90円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
Tw 271
Tw 272
本体コード:
Tw 271
Tw 272
会社 全星薬品工業
保険薬価 錠剤100mg 1錠 7.70円
錠剤200mg 1錠 9.90円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
ZE 60 100mg
ZE 61 200mg
本体コード:
ZE 60
ZE 61


ベザフィブラート徐放錠の効能・効果

高脂血症

ベザフィブラート徐放錠の用法・用量

1日400mgを2回に分けて服用。

ベザフィブラート徐放錠の使用上の注意と副作用

基本的注意

*ベザフィブラート(ベザトールSR)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……人工透析(腹膜透析を含む)をしている人/腎不全などの重い腎疾患/血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の人/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……腎機能の検査値に異常がみられる人が,本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬HMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム,シンバスタチン,フルバスタチンナトリウムなど)を併用すると横紋筋(おうもんきん)融解症(「重大な副作用」参照)が現れやすくなります。治療上やむを得ない場合にのみ処方されます。
(3)慎重に服用すべき場合……腎疾患/血清クレアチニン値が1.5mg/dLを超える人/肝機能障害またはその前歴/胆石またはその前歴/抗凝血薬の服用中/HMG-CoA還元酵素阻害薬の服用中/スルフォニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド,グリクラジド,グリメピリドなど),ナテグリニドおよびインスリンの使用中/高齢者
〈注〉肝機能障害は,日本の添付文書では「慎重服用」となっていますが,イギリスでは「Contraindication(禁忌)」とされています。
(4)服用法……[ベザフィブラート]本剤は徐放錠なので,割ったり,砕いたりしないでそのまま服用してください。
(5)定期検査……服用中は,定期的に血液や腎機能の検査を受ける必要があります。
(6)動物実験……ラットのオスの高投与量群で,精巣の間質細胞腫が認められています。ラットのメスおよびマウスでは発がん性は認められていません。
(7)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)と,それに伴う重い腎機能障害(急性腎不全など)。
[ベザフィブラート,フェノフィブラートのみ]②肝機能障害,黄疸。
[ベザフィブラートのみ]③ショック,アナフィラキシー様症状(顔面浮腫,口唇の腫脹など)。④皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),多形紅斑。
[クロフィブラートのみ]⑤無顆粒球症。
[フェノフィブラートのみ]⑥膵炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)服用を中止し,すぐ処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,じん麻疹,光線過敏症)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……筋けいれん,筋肉痛
(3)次回,受診した際に処方医に伝える副作用……傾眠,不眠,しびれ感,頭痛,めまい/胃潰瘍,胸やけ,口渇,腹痛,吐きけ・嘔吐,食欲不振,腹部膨満感,下痢,口内炎,便秘/貧血/勃起不全,味覚異常,発熱,むくみ,頻尿,全身倦怠感,脱毛
(4)検査などでわかる副作用……BUN・クレアチニン上昇/CK上昇/血小板減少・増加,白血球減少/胆石,尿酸上昇,低血糖/AST・ALT・LDH上昇

他の薬剤使用時の注意

HMG-CoA還元酵素阻害薬HMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム,シンバスタチン,フルバスタチンナトリウムなど)→治療上やむを得ない場合にのみ処方されます(原則併用禁忌)。

(1)本剤との併用で作用が強まる薬剤……抗凝血薬(ワルファリンカリウムワルファリンカリウム),フルバスタチンナトリウム HMG-CoA還元酵素阻害薬,スルフォニルウレア系血糖降下薬糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)(グリベンクラミド,グリクラジド,グリメピリドなど),ナテグリニド速効型食後血糖降下薬,インスリン糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤)
(2)本剤と間隔をあけて併用すべき薬剤……陰イオン交換樹脂剤(コレスチラミンコレスチラミン)→少なくとも2時間以上の間隔をあけて服用してください。
(3)併用すると腎障害がおこる可能性がある薬剤……シクロスポリンシクロスポリン