マイトマイシン注用の効能・用量・副作用など

マイトマイシン注用の特徴

1950年代にわが国で発見され発展した,抗がん作用をもつ抗生物質です。アルキル化剤と同じように,DNAの分裂阻止や活性酸素によるDNA鎖切断などによってDNAの複製を阻害し,抗がん作用を発揮します。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 抗生物質 > マイトマイシンC > マイトマイシンC
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アクラシノン注射用   アドリアシン注用   イダマイシン静注用   ジェネリック薬: エピルビシン塩酸塩注射液   エピルビシン塩酸塩注射用  

マイトマイシン注用 メーカー別薬価など

会社 協和発酵キリン
保険薬価 注射用剤2mg 1瓶 440.00円
注射用剤10mg 1瓶 2,042.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


マイトマイシン注用の効能・効果

次の疾患の自覚的・他覚的症状の緩解→慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,胃がん,結腸・直腸がん,肺がん,膵がん,肝がん,子宮頸がん,子宮体がん,乳がん,頭頸部腫瘍,膀胱腫瘍

マイトマイシン注用の使用上の注意と副作用

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/骨髄機能抑制/感染症の合併/水痘
(3)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(4)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(5)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(6)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(7)二次発がん……本剤と他の抗がん薬の併用により,急性白血病,骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告があります。
(8)その他……
・妊婦での安全性:原則として使用しない。
・授乳婦での安全性:未確立。使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①溶血性尿毒症症候群,微小血管症性溶血性貧血(貧血,血小板減少,腎機能低下など)。②骨髄機能抑制(白血球減少,血小板減少,貧血,出血,汎血球減少など)。③間質性肺炎,肺線維症(発熱,せき,呼吸困難など)。④急性腎不全などの重い腎機能障害。⑤ショック,アナフィラキシー(発疹,呼吸困難,血圧低下など)。⑥(肝動脈内へ投与した場合)胆のう炎,胆管壊死,肝実質障害など。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……食欲不振,悪心・嘔吐,口内炎,下痢,便秘,腹部不快感/血尿,むくみ/アレルギー症状(発疹)/膀胱炎,膀胱の萎縮/倦怠感,脱毛,発熱
(2)検査などでわかる副作用……タンパク尿/高血圧/肝機能障害

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まる薬剤・療法……他の抗がん薬/放射線照射
(2)併用すると息切れ・気管支けいれんがおこることがある薬剤……ビンカアルカロイド系抗がん薬(ビンデシン硫酸塩など抗悪性腫瘍ビンカアルカロイド)