ミコフェノール酸モフェチルの効能・用量・副作用など

ミコフェノール酸モフェチルの特徴

本剤は,米国で合成されたミコフェノール酸誘導体であり,消化管粘膜,肝臓,血液で加水分解されてミコフェノール酸となり活性を示します。ミコフェノール酸は,ペニシリウム属の発酵生成物の一つであり,抗腫瘍作用,抗乾癬作用などについて研究されていましたが,その後,強い免疫抑制作用があることが明らかとなり,1999年7月にオーファンドラッグ(希少疾病用薬)に指定されました。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 免疫抑制薬 > ミコフェノール酸モフェチル > ミコフェノール酸モフェチル
形状 カプセル剤 
同じ分類の薬 アザニン   イムラン   グラセプター   サンディミュン   サーティカン  

ミコフェノール酸モフェチル メーカー別薬価など

会社 武田テバファーマ
保険薬価 カプセル剤250mg 1カプセル 148.70円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
TEVA MMF 250
本体コード:
MMF 250/TEVA
会社 ファイザー
マイラン製薬
保険薬価 カプセル剤250mg 1カプセル 148.70円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
M 723 250mg
本体コード:
M 723


ミコフェノール酸モフェチルの効能・効果

腎移植後の難治性拒絶反応の治療(他の治療薬が無効または副作用などのため投与できず,難治性拒絶反応と診断された場合)/心移植・肝移植・腎移植・膵移植・肺移植における拒絶反応の抑制/ループス腎炎

ミコフェノール酸モフェチルの用法・用量

処方医の指示通りに服用。

ミコフェノール酸モフェチルの使用上の注意と副作用

警告

 臓器移植を受ける人は,免疫抑制療法および移植者の管理に精通している医師の指導のもとで服用しなければなりません。

基本的注意

*ミコフェノール酸モフェチル(セルセプト)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……妊娠する可能性のある人
(3)慎重に服用すべき場合……重い消化器系疾患/重度の慢性腎不全/腎移植後の臓器機能再開が遅れている人
(4)定期検査……服用中は,定期的に血液や腎機能などの検査を受ける必要があります。
(5)避妊……本剤は,動物実験で催奇形性が報告されています。妊娠する可能性のある人は原則禁忌ですが,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ処方されることがあります。やむを得ず服用する場合は,服用中・服用中止後6週間は避妊してください。
(6)動物実験……げっ歯類による小核試験などで,染色体異常誘発性が認められたとの報告があります。
(7)皮膚がん……免疫抑制薬の治療を受けた人では,本剤の服用で悪性腫瘍(特に皮膚がんなど)の発生率が高くなるとの報告があります。服用中は,UVカット素材の衣類の着用やサンスクリーンを使用し,直射日光を避けてください。
(8)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①感染症(サイトメガロウイルス・アスペルギルス・カンジダ・ムコール・黄色ブドウ球菌などの日和見(ひよりみ)感染,肺炎,敗血症,帯状疱疹,気管支炎,肺炎,髄膜炎,食道炎,腸炎など)。②汎血球減少,好中球減少,無顆粒球症,白血球減少,血小板減少,貧血,赤芽球癆(ろう)。③悪性リンパ腫,リンパ増殖性疾患,悪性腫瘍(特に皮膚)。④消化管の潰瘍・出血・穿孔(せんこう),腸閉塞。⑤アシドーシス,低酸素症,糖尿病,脱水症。⑥脳梗塞,網膜静脈血栓症,動脈血栓症。⑦腎不全,腎尿細管壊死,水腎症,腎機能障害。⑧心不全,狭心症,心停止,不整脈(期外収縮,心房細動,上室性・心室性頻脈など),肺高血圧症,心のう液貯留。⑨肝機能障害,黄疸。⑩肺水腫,無呼吸,気胸。⑪けいれん,錯乱,幻覚,精神病。⑫アレルギー反応,難聴。⑬ひどい下痢。⑭進行性多巣性白質脳症(意識障害,認知障害,麻痺症状(片麻痺,四肢麻痺),言語障害など)。⑮BKウイルス腎症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)すぐに処方医に連絡する副作用……斑状出血,点状出血,貧血/消化不良,歯肉炎,歯肉肥厚,鼓腸,膵炎,口渇,口内乾燥,下痢,食欲不振,腹痛,嘔吐,吐きけ,腹部膨満,胃炎,腸炎,口内炎,便秘,メレナ,嚥下(えんげ)障害/めまい,不眠,ふるえ,不安,うつ,筋緊張亢進,異常感覚,傾眠,発声障害,激越,情動障害,ニューロパチー,せん妄,感覚減退,失神,しびれ,頭痛/頻尿,遺尿,尿失禁,尿閉,尿路感染/痛風/にきび,皮膚炎,皮膚肥厚,かゆみ,発汗,皮膚潰瘍,男性型多毛症,小水疱性皮疹,脱毛,発疹,蜂巣炎/せきの増加,呼吸困難,ぜんそく,胸水,鼻炎,鼻出血,喀血,しゃっくり,喀痰の増加,過換気,無気肺,咽頭炎,副鼻腔炎/下腿痙直(けいちょく),骨粗鬆症(こつそしょうしょう),関節痛,筋痛,筋力低下/高血圧,起立性低血圧,低血圧,頻脈,徐脈,静脈圧増加,血管けいれん/結膜炎,視覚障害,白内障,弱視,眼出血/耳痛,耳鳴り/副甲状腺障害,クッシング症候群,甲状腺機能低下/無力症,疼痛,むくみ,インフルエンザ様症状,出血,骨盤痛,ヘルニア,体重増加・減少,インポテンス,悪寒,腹水,頸部痛,蒼白,発熱,倦怠感,胸痛
(2)検査などでわかる副作用……低色素性貧血,赤血球増加症,プロトロンビン時間延長,トロンボプラスチン時間延長,白血球増加,赤血球・ヘマトクリット・ヘモグロビン減少,好中球増加,網赤血球増加・減少/アミラーゼの上昇/AST・ALT・γ-GTP・LDH・AL-P・ビリルビン・LAP上昇/アルブミン尿,クレアチニン・BUN上昇/循環血液量増加・減少,低カルシウム血症,高カルシウム血症,低血糖,高脂血症,低マグネシウム血症,高リン酸血症,アルカローシス,高尿酸血症,トリグリセリド・コレステロール上昇,コリンエステラーゼ低下,AG比異常,総タンパクの減少,アルブミン低下,血糖値上昇,カリウム上昇・低下,マグネシウム上昇,リン・クロル・ナトリウム低下/免疫グロブリンの減少・増加,サイトメガロウイルス抗体増加,CRP上昇

他の薬剤使用時の注意

生ワクチン(乾燥弱毒生麻疹ワクチン,乾燥弱毒生風疹ワクチン,経口生ポリオワクチンなど)→免疫抑制作用により発症の可能性が増加します。

(1)本剤との併用で骨髄抑制作用が現れる薬剤……アザチオプリンアザチオプリン,ミゾリビンミゾリビン
(2)併用すると本剤の作用を弱める薬剤……コレスチラミン,コレスチミドコレスチラミン,セベラマー塩酸塩高リン血症治療薬(2),リファンピシンリファンピシン,マグネシウムおよびアルミニウム含有制酸剤制酸剤,シクロスポリンシクロスポリン,塩酸シプロフロキサシンニューキノロン剤,アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム配合剤広域感性ペニシリン,ランソプラゾールプロトンポンプ阻害薬
(3)併用すると相互の血中濃度が上昇し副作用が現れるおそれがある薬剤……アシクロビル・バラシクロビル塩酸塩ヘルペスウイルス感染症治療薬,ガンシクロビル,バルガンシクロビル塩酸塩バルガンシクロビル塩酸塩
(4)本剤との併用で作用が弱まる薬剤……不活化ワクチン,インフルエンザHAワクチン

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