ランマーク皮下注の効能・用量・副作用など

ランマーク皮下注の特徴

がんが骨に転移すると,激しい痛みや骨折などの骨病変が生じます。これまで骨転移による骨病変には,骨吸収抑制薬(ビスホスフォネート)骨吸収抑制薬が使われていました。
近年,骨転移による骨病変にはRANKLという蛋白質が大きくかかわっていることがわかってきました。RANKLは骨吸収を司る(古い骨を溶かす)破骨細胞の形成,機能,および生存に必須の蛋白質ですが,このRANKLによって活性化された破骨細胞が骨を破壊し,骨病変をつくり出すというものです。本剤はこのRANKLを特異的に阻害し,破骨細胞の働きを弱めることで骨病変の進展を抑制します。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 がんに使われるその他の薬剤 > デノスマブ(遺伝子組み換え) > デノスマブ(遺伝子組み換え)
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アイソボリン点滴静注用   アレディア点滴静注用   アロキシ点滴静注バッグ   アロキシ静注   ジェネリック薬: アザセトロン塩酸塩静注液  

ランマーク皮下注 メーカー別薬価など

会社 第一三共
保険薬価 注射用剤120mg1.7mL 1瓶 46,685.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


ランマーク皮下注の効能・効果

多発性骨髄腫による骨病変および固形がん骨転移による骨病変/骨巨細胞腫

「ランマーク皮下注」を含むQ&A

もっと見る

ランマーク皮下注の使用上の注意と副作用

警告

①本剤の治療開始後数日から重い低カルシウム血症が現れることがあり,死亡に至った例が報告されているので,頻回に血液検査を行う必要があります。特に重度の腎機能障害のある人は低カルシウム血症をおこしやすいので,十分に注意してください。
②骨巨細胞腫に対する本剤の投与は,緊急時に十分対応できる医療施設において,骨巨細胞腫の診断・治療に十分な知識・経験をもつ医師のもとで,本剤の投与が適切と判断される場合にのみ行われます。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……低カルシウム血症または低カルシウム血症をおこすおそれのある人/重い腎機能障害/肺転移を有する骨巨細胞腫
(3)口腔の衛生管理……本剤による治療において顎骨壊死・顎骨骨髄炎が現れることがあります。口腔の不衛生,抜歯などの顎骨に対する侵襲的な歯科処置の前歴などが危険因子となるので,本剤の投与開始前には口腔内の管理状態を確認し,必要に応じて歯科検査を受け,侵襲的な歯科処置をできるかぎり済ませておくようにします。また,治療中は口腔内を清潔に保ち,定期的な歯科検査を受け,異常が認められた場合には直ちに歯科・口腔外科を受診するようにします。
(4)頻回に検査……治療開始後数日から低カルシウム血症が現れることがあるので,頻回に血清カルシウム,リンなどの血清電解質濃度を測定する必要があります。
(5)その他……
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①低カルシウム血症(QT延長,けいれん,テタニー,しびれ,失見当識など)。②顎骨壊死・顎骨骨髄炎。③重い蜂巣炎などの皮膚感染症(発赤,腫脹,疼痛,発熱など)。④大腿骨転子下および近位大腿骨骨幹部の非定型骨折(ビスホスフォネート系薬剤を長期使用している場合)。⑤アナフィラキシー。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……発疹,かゆみ,皮膚乾燥,脱毛症,多汗症,湿疹/頭痛,めまい,味覚異常,錯感覚,感覚鈍麻,末梢性感覚ニューロパチー,嗜眠(しみん),不眠症,錯乱/貧血,動悸,心不全,不整脈/呼吸困難,せき,口腔咽頭痛,気胸/悪心,嘔吐,食欲減退,下痢,便秘,消化不良,腹痛,口内乾燥,口内炎,歯の障害(歯痛,歯膿瘍など),歯肉障害(歯肉痛,歯肉炎など),鼓腸/関節痛,骨痛,筋肉痛,顎痛,筋骨格痛,背部痛,四肢痛,筋痙縮(けいしゅく),頸部痛,脊椎痛/腎機能障害/疲労,無力症,発熱,疼痛,胸痛,末梢性浮腫,体重減少,悪寒,倦怠感,ほてり,インフルエンザ様疾患,上気道感染,尿路感染,粘膜の炎症,注射部位反応(疼痛,かゆみなど),白内障,薬物過敏症,体重増加,骨髄炎,視力障害,流涙増加
(2)検査などでわかる副作用……白血球減少,血小板減少/低カルシウム血症,低リン酸血症,低マグネシウム血症/高血圧/ALT・AST・ALP上昇/血中クレアチニン増加

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

特にありません。