ルボックスの効能・用量・副作用など

ルボックスの特徴

アメリカで20年ほど前からうつ病の新薬としてもてはやされたプロザック(商品名)と同じ系列の薬です。ちょっとしゃれてSSRIと呼びます。
うつ病治療に繁用されてきた三環系抗うつ薬三環系抗うつ薬の作用機序は,ノルアドレナリンなどの再取り込み阻害作用によるとされています。三環系抗うつ薬にはセロトニンの再取り込み阻害作用もあることから,選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が開発され,欧米で繁用されてきました。
フルボキサミンマレイン酸塩は,日本で初めてのSSRIです。三環系抗うつ薬とSSRIの作用はほぼ同等ですが,安全性の面ではSSRIには抗コリン作用(便秘,排尿困難,口の渇き,眼のかすみなど)や心毒性がなく,大量服用でも安全性が高いとされています。

ルボックス錠25mg

ルボックス錠25mg

ルボックス錠50mg

ルボックス錠50mg

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 うつ病の薬 > 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 > フルボキサミンマレイン酸塩
形状 錠剤 
同じ分類の薬 アナフラニール   アミトリプチリン塩酸塩   アモキサン   アンプリット   イフェクサーSR  

お調べの商品と梱包や本体のデザインが違う場合は、薬剤師にお尋ねください。

ルボックス メーカー別薬価など

会社 アッヴィ
保険薬価 錠剤25mg 1錠 32.70円
錠剤50mg 1錠 56.10円
錠剤75mg 1錠 77.10円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
L 25
L 50
L 75
本体コード:
L 25
L 50
L 75


ルボックスの効能・効果

うつ病・うつ状態
[フルボキサミンマレイン酸塩,パロキセチン塩酸塩水和物(パキシルCRを除く)のみの適応症]強迫性障害,社会不安障害
[パロキセチン塩酸塩水和物(パキシルCRを除く),塩酸セルトラリンのみの適応症]パニック障害,外傷後ストレス障害

ルボックスの用法・用量

1日50~150mgを2回に分けて服用。

ルボックスの使用上の注意と副作用

警告

[パロキセチン塩酸塩水和物]海外で実施した7~18歳の大うつ病性障害患者を対象としたプラセボ対照試験において有効性が確認できなかったとの報告,また,自殺に関するリスクが増加するとの報告もあるので,本剤を18歳未満の大うつ病性障害の人が服用する際には,適応を慎重に検討しなければなりません。

基本的注意

*フルボキサミンマレイン酸塩(ルボックス)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/モノアミン酸化酵素阻害薬(セレギリン塩酸塩セレギリン塩酸塩を含む)の服用中または中止後2週間以内の人/ピモジドブチロフェノン系薬剤の服用中
[フルボキサミンマレイン酸塩のみ]チザニジン塩酸塩チザニジン塩酸塩,ラメルテオンラメルテオンの服用中
[エスシタロプラムシュウ酸塩のみ]QT延長
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/重い腎機能障害/てんかんなどのけいれん性疾患またはその前歴/自殺念慮または自殺企図の前歴,自殺念慮のある人/躁(そう)うつ病/脳の器質障害または統合失調症の素因のある人/心疾患/衝動性が高い併存障害のある人/出血性疾患の前歴または出血性素因のある人/緑内障,眼内圧亢進/小児,高齢者
(3)服用法……本剤は十分な水(150mL以上)とともに服用し,かみ砕かないようにしてください。かみ砕くと苦みがあり,舌のしびれ感が現れることがあります。
(4)急な減量・中止……本剤の服用量を急激に減らしたり中止したりすると,頭痛,吐きけ,めまい,不安感,不眠,集中力低下などが現れるとの報告があります。自己判断で減量や中止をしないでください。
(5)妊娠……服用中に妊娠が判明した場合は処方医へ連絡してください。服用を中止することになります。
(6)死亡例……因果関係は不明ですが,本剤の服用中に自殺,心筋梗塞,AVブロック,動脈瘤,肺塞栓症・肺炎・出血性胸膜炎などの呼吸器系障害,再生不良性貧血,脳内出血,肺高血圧症,低ナトリウム血症,腫瘍またはがん,膵炎,糖尿病による死亡例が報告されています。
(7)悪性症候群……向精神薬(抗精神病薬・抗うつ薬など)との併用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。高熱が続き, 意識障害, 呼吸困難, 循環虚脱, 脱水症状, 急性腎不全へと移行して死亡した例が報告されています。
(8)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……一緒に摂取するとセロトニン症候群(不安,焦燥,興奮,錯乱など)が現れるおそれがあるので,本剤の服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。
(9)海外での臨床試験・疫学調査結果……抗うつ薬の服用で,24歳以下の患者で自殺念慮・自殺企図の発現リスクが上昇すると報告されています。また,50歳以上の患者で骨折のリスクが上昇すると報告されています。
(10)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,意識レベルの低下・意識消失などの意識障害がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(11)その他……
・妊婦での安全性:未確立。原則として服用しない。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

[すべての製剤]①せん妄,錯乱,幻覚,妄想,けいれんなど。②セロトニン症候群(錯乱,発汗,ふるえ,発熱,協調異常など)。③低ナトリウム血症,けいれん,意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。
[エスシタロプラムシュウ酸塩を除く製剤]④悪性症候群。⑤肝機能障害,黄疸。
[フルボキサミンマレイン酸塩,パロキセチン塩酸塩水和物のみ]⑥白血球減少,血小板減少,汎血球減少,無顆粒球症。
[エスシタロプラムシュウ酸塩,パロキセチン塩酸塩水和物,塩酸セルトラリンのみ]⑦QT延長,心室頻拍。
[フルボキサミンマレイン酸塩,塩酸セルトラリンのみ]⑧ショック,アナフィラキシー。
[パロキセチン塩酸塩水和物,塩酸セルトラリンのみ]⑨皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)などの重い皮膚障害。
[フルボキサミンマレイン酸塩のみ]⑩意識レベル低下・意識消失などの意識障害。
[パロキセチン塩酸塩水和物のみ]⑪横紋筋融解症(筋肉痛,脱力感など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹,かゆみ,じん麻疹,湿疹,光線過敏性反応)
(2)すぐに処方医に連絡する副作用……めまい・ふらつき・立ちくらみ,振戦・アカシジア様症状・顎の不随意運動・開口障害・頬筋のけいれんなどの錐体外路(すいたいがいろ)障害,頭痛,不眠,頭がボーッとする,集中力低下,あくび,抑うつ感,焦燥感,不安感,躁転,気分高揚,言語障害,しびれ,異常感覚・冷感,性欲障害,ぼんやり,記憶減退,動作緩慢,圧迫感,神経過敏,舌麻痺,運動失調,知覚異常,激越/動悸,頻脈,徐脈/紫斑・胃腸出血・斑状出血などの異常出血/吐きけ・悪心,口渇,便秘,嘔吐,下痢,腹痛,腹部膨満感,食欲不振,消化不良,空腹感,口腔内粘膜腫脹/排尿困難,排尿障害,頻尿,乏尿,尿閉,尿失禁/倦怠感,脱力感,胸痛,熱感,ほてり,発汗,耳鳴り,勃起障害・射精障害などの性機能異常,上肢の虚脱,息切れ,灼熱感,視調節障害,眼痛,眼圧迫感,眼がチカチカする,鼻閉,苦味,歯がカチカチする,体重増加,脱毛,乳汁漏出,月経異常,関節痛,筋肉痛,浮腫,発熱,しゃっくり,味覚異常,散瞳,緑内障
(3)検査などでわかる副作用……血圧上昇,低血圧,起立性低血圧/白血球減少,ヘモグロビン減少,血清鉄低下,貧血,血清鉄上昇/AST・ALT・γ-GTP・LDH・AL-P上昇/尿蛋白陽性,BUN上昇/血清カリウム上昇,血清カリウム低下,血中ナトリウム低下,低ナトリウム血症/CK上昇/高プロラクチン血症

他の薬剤使用時の注意

[すべての製剤]①モノアミン酸化酵素阻害薬(セレギリン塩酸塩セレギリン塩酸塩)→両剤の作用が強まることがあります。②ピモジドブチロフェノン系薬剤→QT延長,心室性不整脈などの心血管系の副作用が現れることがあります。
[フルボキサミンマレイン酸塩のみ]①チザニジン塩酸塩チザニジン塩酸塩→著しい血圧低下などの副作用が現れることがあります。②ラメルテオンラメルテオン→両剤の作用が強まることがあります。

(1)本剤との併用で作用が強まることがある薬剤……オランザピンベンゾジアゼピン系抗精神病薬,カルバマゼピンカルバマゼピン,クロザピンベンゾジアゼピン系抗精神病薬,三環系抗うつ薬三環系抗うつ薬(アミトリプチリン塩酸塩,イミプラミン塩酸塩,クロミプラミン塩酸塩など),シクロスポリンシクロスポリン,シルデナフィルクエン酸塩肺動脈性肺高血圧症治療薬(3)シルデナフィルクエン酸塩ほか,ゾルピデム酒石酸塩非ベンゾジアゼピン系催眠薬,フェニトインフェニトイン,ベンゾジアゼピン系薬剤ベンゾジアゼピン系催眠薬ベンゾジアゼピン系安定薬,メキシレチン塩酸塩メキシレチン塩酸塩,メサドン塩酸塩がん疼痛治療薬(5),ロピニロール塩酸塩ドパミン受容体作動薬,ワルファリンカリウムワルファリンカリウム
(2)併用するとセロトニン症候群が現れるおそれがある薬剤……L-トリプトファン含有製剤(アミノ酸製剤,経腸成分栄養剤など),選択的セロトニン再取り込み阻害薬選択的セロトニン再取り込み阻害薬,炭酸リチウム躁病に用いる薬,トラマドール塩酸塩がん疼痛治療薬(7),トリプタン系薬剤(スマトリプタンコハク酸塩セロトニン1B/1D受容体作動型頭痛治療薬など),リネゾリドリネゾリド,メチルチオニニウム塩化物水和物(メチレンブルー静注)
(3)併用すると徐脈,低血圧などが現れることがある薬剤……プロプラノロール塩酸塩ベーター・ブロッカー(適応症に不整脈を含むもの)
(4)併用するとめまい,傾眠,不整脈などが現れることがある薬剤……テオフィリンテオフィリン
(5)併用すると皮膚の異常出血(斑状出血,紫斑など),出血症状(胃腸出血など)が現れることがある薬剤……三環系抗うつ薬三環系抗うつ薬,非ステロイド系解熱鎮痛薬(アスピリンアスピリンなど),非定型抗精神病薬非定型抗精神病薬,フェノチアジン系薬剤フェノチアジン系薬剤,ワルファリンカリウムワルファリンカリウム

ルボックス - PC

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