レブラミドの効能・用量・副作用など

レブラミドの特徴

サリドマイドは昭和30年代に「安全な睡眠薬,つわりの薬」として発売されましたが,胎児への影響が試験されていなかったため,その催奇形性が世界的な薬害の原因となりました。その後,ハンセン病のらい性結節性紅斑の痛みに有効であることがわかり,その血管新生を抑制する作用から,がん治療へ応用されるようになりました。新たな悲劇を避けるため,厳重な安全管理がなされたうえでの使用が必要不可欠な薬品です。
レナリドミド水和物は,サリドマイドの誘導体で,多発性骨髄腫とともに「5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群」にも使用されます。ただし,IPSS(国際予後判定システム)によるリスク分類の中間-2(INT-2)および高(High)リスクに対する有効性・安全性は確立していません。
ポマリドミドもサリドマイドの誘導体で,レナリドミド水和物と同じくIMiDsと呼ばれる新規の免疫調節薬です。レナリドミド水和物およびボルテゾミブプロテアソーム阻害薬による治療歴のある人が対象です。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 その他の抗がん薬 > 造血器悪性腫瘍治療薬 > レナリドミド水和物
形状 カプセル剤 
同じ分類の薬 アムノレイク   オペプリム   サレド   ゾリンザ   タルグレチン  

レブラミド メーカー別薬価など

会社 セルジーン
保険薬価 カプセル剤2.5mg 1カプセル 7,647.10円
カプセル剤5mg 1カプセル 9,114.20円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
本体コード:
REV/2.5mg
REV/5mg


レブラミドの効能・効果

[サリドマイドの適応症]再発または難治性の多発性骨髄腫/らい性結節性紅斑
[レナリドミド水和物の適応症]多発性骨髄腫/5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

「レブラミド」を含むQ&A

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レブラミドの使用上の注意と副作用

警告

①本剤は,ヒトにおいて催奇形性が確認されており,妊娠期間中の服用は重い胎児奇形または流産・死産をおこす可能性があるので,妊婦または妊娠している可能性のある人は決して服用しないでください。
②本剤の胎児への曝露を避けるため,定められている安全管理手順をすべての関係者が遵守しなければなりません。
③妊娠する可能性のある人あるいはそのパートナーが服用する際は,服用開始予定4週間前から服用終了4週間後まで,性交渉を行う場合はパートナーとともに極めて有効な避妊法の実施を徹底(本剤は精液中へ移行するので男性は必ずコンドームを着用)してください。
④本剤の服用は,緊急時に十分対応できる医療施設において,十分な知識・経験をもつ医師のもとで,本剤の服用が適切と判断される患者のみに十分なインフォームドコンセントが行われてから服用を開始してください。
⑤深部静脈血栓症,肺塞栓症を引き起こすおそれがあります。
[サリドマイドのみ]らい性結節性紅斑では,ハンセン病の診断および治療に関する十分な知識をもつ医師のもとで本剤を使用してください。

基本的注意

*サリドマイド(サレド)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……妊婦,妊娠している可能性のある人/安全管理手順を遵守できない人/本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……深部静脈血栓症のリスクがある人/HIV感染者
(3)危険作業は中止……本剤を服用すると,傾眠,眠け,めまい,徐脈,起立性低血圧などをおこすおそれがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(4)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。服用終了4週間後までは授乳を避ける。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①深部静脈血栓症,肺塞栓症。②脳梗塞。③末梢神経障害(末梢性ニューロパチーなど)。④骨髄機能抑制(好中球減少,血小板減少,貧血,発熱性好中球減少症など)。⑤重い感染症(肺炎,敗血症など)。⑥間質性肺疾患。⑦心不全,不整脈(心房細動など)。⑧腫瘍崩壊症候群。⑨肝機能障害。
[サリドマイド,レナリドミド水和物]⑩皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死症(TEN)。⑪けいれん。⑫消化管穿孔(せんこう)。⑬甲状腺機能低下症。⑭起立性低血圧。⑮虚血性心疾患(心筋梗塞など)。
[レナリドミド水和物,ポマリドミド]⑯腎機能障害(急性腎不全など)。
[サリドマイド]⑰催奇形性(サリドマイド胎芽病)。⑱嗜眠(しみん)状態,傾眠,鎮静。
[レナリドミド水和物]⑲一過性脳虚血発作。
[ポマリドミド]⑳過敏症(血管浮腫,発疹,じん麻疹など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……発疹,皮膚のかゆみ,じん麻疹,血管浮腫/関節痛,骨痛,肩痛,頸部痛,背部違和感/眠け,不安,しびれ,ふるえ,頭重,頭痛,ふらつき,神経痛,不眠,こむら返り,運動障害,嗄(さ)声(しわがれ声)/眼のかすみ/便秘,口内乾燥,吐きけ,腹部膨満感,胸やけ,腹痛,食欲不振,下痢,残便感,胃重感,心窩部不快感,胃痛,軟便,消化不良,歯肉出血,嘔吐/四肢冷感,洞性徐脈,不整脈,鼻出血,動悸,心室性期外収縮/咽頭炎,咽頭痛,息苦しさ,気管支炎,せき,鼻汁,喀痰/味覚異常,疲労,むくみ,体重減少,脱力感,胸痛,熱感,倦怠感,脱毛,のぼせ,眼瞼腫脹,発熱
(2)検査などでわかる副作用……γ-GTP低下,総ビリルビン減少/総コレステロール上昇・低下,総タンパク上昇・低下,CK上昇・低下,AL-P上昇・低下,LDH上昇・低下,カルシウム低下,ナトリウム低下,カリウム上昇・低下,クロール低下,α1-グロブリン・α2-グロブリン・β-グロブリン上昇,アルブミン低下,尿糖陽性,HDL-コレステロール増加,クロール上昇,耐糖能異常,α2-グロブリン異常/血圧上昇・低下/尿タンパク陽性,BUN上昇・低下,クレアチニン上昇・低下/好中球増多,好酸球増多・減少,好塩基球増多・減少,単球数異常,リンパ球増多・減少,ヘモグロビン減少,ヘマトクリット減少,D-ダイマー上昇,FDP上昇,MCV上昇,MCHC減少/CRP上昇

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると鎮静作用が増強する薬剤・薬物……バルビツール酸誘導体バルビツール酸誘導体・フェノチアジン系薬剤フェノチアジン系薬剤・モルヒネ誘導体がん疼痛治療薬(1)モルヒネ塩酸塩・ベンゾジアゼピン系ベンゾジアゼピン系催眠薬ベンゾジアゼピン系安定薬・抗不安薬・催眠薬などの中枢神経抑制剤,アルコール,抗うつ薬,レセルピンレセルピン,抗ヒスタミン薬,バクロフェンバクロフェン
(2)併用すると副作用のリスクが高まる薬剤……ザルシタビン,ビンクリスチン硫酸塩抗悪性腫瘍ビンカアルカロイド,ジダノシンエイズ治療薬(1),ドキソルビシン塩酸塩アントラサイクリン系抗生物質,デキサメタゾン副腎皮質ステロイド薬,デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム,経口避妊薬低用量ピル,ゾレドロン酸水和物骨吸収抑制薬

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