ロイスタチン注の効能・用量・副作用など

ロイスタチン注の特徴

従来のがん治療法に耐性をもったリンパ系腫瘍に対して,有効な治療薬を開発する目的でアメリカにおいて合成された薬です。1993年に「ヘアリー細胞(セル)白血病」の適応症でオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)として承認されました。わが国では2002年より使用されています。DNA合成阻害作用を有する代謝拮抗薬です。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 代謝拮抗薬 > クラドリビン > クラドリビン
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アラノンジー静注用   アリムタ注射用   エボルトラ点滴静注   ジェネリック薬: イカルス静注   イリノテカン塩酸塩点滴静注液  

ロイスタチン注 メーカー別薬価など

会社 ヤンセンファーマ
保険薬価 注射用剤8mg8mL 1瓶 86,505.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


ロイスタチン注の効能・効果

ヘアリーセル白血病/再発・再燃または治療抵抗性の次の疾患→低悪性度またはろ胞性B細胞性非ホジキンリンパ腫,マントル細胞リンパ腫

ロイスタチン注の使用上の注意と副作用

警告

①本剤の使用に際しては,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な経験を持つ医師に,有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。
②骨髄機能抑制による感染症などの重い副作用の発現・悪化,リンパ球減少による重い免疫不全の悪化・発現,まれに重い神経毒性が発現することがあります。使用中は頻回に血液,肝・腎機能などの検査を受ける必要があります。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……腎機能障害/肝機能障害/感染症の合併
(3)性腺への影響……生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(4)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(5)二次発がん……併用化学療法を受けたことのある患者に,本剤での治療後,二次発がん(急性骨髄性白血病,骨髄異形成症候群)が発生したとの報告があります。
(6)その他……
・授乳婦での安全性:原則として使用しない。やむを得ず使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①好中球数減少,白血球減少,血小板減少,赤血球減少,貧血などの骨髄機能抑制。②敗血症,肺炎などの重症日和見(ひよりみ)感染。③消化管出血。④本剤の高用量(通常用量の4~9倍)の使用による,重い神経毒性(非可逆的不全対麻痺・四肢不全麻痺)。⑤(腫瘍容積の大きな人で)腫瘍崩壊症候群。⑥間質性肺炎(呼吸困難,せき,発熱など)。⑦皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。⑧重い急性腎不全などの腎機能障害。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……発疹,多形滲出性紅斑,かゆみ,疼痛,紅斑,じん麻疹,紫斑/関節痛,筋肉痛,筋脱力,緊張亢進/頭痛,肩こり,末梢神経障害,めまい,不眠,不安,傾眠,失調,神経障害/飛蚊症,結膜炎/悪心・嘔吐,腹痛,下痢,口内炎,食欲不振,便秘,鼓腸放屁/頻脈,不整脈/呼吸困難,呼吸音異常,せき,息切れ/血尿,頻尿/注射部位の疼痛・静脈炎・かゆみ・発赤・腫れ・血栓/体重減少,発熱/倦怠感,体重増加,悪寒,無力症,発汗,体幹痛,疲労感,むくみ/感染症(ヘルペスウイルス感染症,咽頭炎,肺炎,水痘,胸膜炎,敗血症,膀胱炎,出血性膀胱炎,腎盂炎,真菌感染症など)
(2)検査などでわかる副作用……ビリルビン・AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH上昇,ウロビリノーゲン陽性/カリウム上昇・低下,カルシウム上昇・低下,ナトリウム低下,クロール上昇/血圧上昇,心電図異常(A-Vブロック),心雑音/胸部X線像異常,PaO₂・PaCO₂低下/好酸球増多,IgA・IgM減少,IgG減少・増加,ヘマトクリット増加,好酸球減少,好塩基球・単球増多,HLA-DP陽性細胞増加,血小板増加,溶血性貧血,凝固異常/タンパク尿,尿沈渣異常,尿糖,BUN上昇・低下,クレアチニン上昇/総タンパク減少,アルブミン低下/CRP上昇

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。