ロゼウス静注液の効能・用量・副作用など

ロゼウス静注液の特徴

ビンカアルカロイドとよく似た構造をもつ抗がん薬です。1979年にフランスで化学合成されました。他のビンカアルカロイドに比べて,神経に及ぼす影響が軽度であるといわれています。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 植物・動物由来製剤 > ビノレルビン酒石酸塩 > ビノレルビン酒石酸塩
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アブラキサン点滴静注用   エクザール注射用   オンコビン注射用   ジェネリック薬: エトポシド点滴静注   エトポシド点滴静注液  

ロゼウス静注液 メーカー別薬価など

会社 日本化薬
保険薬価 注射用剤10mg1mL 1瓶 3,358.00円
注射用剤40mg4mL 1瓶 12,159.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


ロゼウス静注液の効能・効果

非小細胞肺がん,手術不能または再発乳がん

ロゼウス静注液の使用上の注意と副作用

警告

 本剤の臨床試験で,骨髄機能抑制に起因すると考えられる死亡症例が認められています。使用に際しては,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから治療を受けなければなりません。

基本的注意

*ビノレルビン酒石酸塩(ナベルビン注)の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……著しい骨髄機能の低下/重い感染症の合併/本剤または他のビンカアルカロイド系抗がん薬の成分に対する重いアレルギーの前歴
(2)使用してはいけない部位……髄腔内
(3)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/肝機能障害/間質性肺炎・肺線維症の前歴/神経・筋疾患の合併または前歴/虚血性心疾患または前歴/強い便秘傾向/高齢者
(4)角膜潰瘍……本剤が目に入ると,激しい刺激や角膜潰瘍がおこることがあるので,異常を感じたら,ただちに看護師・医師に伝えてください。
(5)脳梗塞……他のビンカアルカロイド系薬剤により,脳梗塞などが発現したとの報告があります。
(6)感染症……使用によって,感染症の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(7)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(8)頻回に検査……骨髄機能抑制,間質性肺炎,イレウス(腸閉塞)などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能,心肺機能などの検査を受ける必要があります。
(9)その他……
・妊婦での安全性:原則として使用しない。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①骨髄機能抑制(白血球減少,好中球減少症,貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,血小板減少など)。②間質性肺炎,肺水腫(発熱,せきなど)。③気管支けいれん(呼吸困難など)。④麻痺性イレウス(腸閉塞)。⑤心不全,心筋梗塞,狭心症。⑥ショック,アナフィラキシー(発疹,呼吸困難,血圧低下など)。⑦肺塞栓症。⑧意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。⑨急性腎不全などの重い腎機能障害。⑩急性膵炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)処方医に連絡すべき副作用……アレルギー症状
(2)おこることがある副作用……呼吸困難,喘鳴(ぜんめい)/不整脈,頻脈/知覚異常・腱反射減弱,運動障害,筋力低下,腰背痛,筋肉痛,関節痛,排尿障害/頭痛,不穏,めまい,激越,不眠/食欲不振,吐きけ,便秘,嘔吐,口内炎,下痢,腹部膨隆,腹部膨満感,腹痛,胃部不快感,嚥下障害/脱毛,水疱,落屑(らくせつ),紅斑・丘疹/注射部位の静脈炎/発熱,全身倦怠感,体重減少・増加,胸痛,出血,血尿,味覚異常,潮紅,出血性膀胱炎,しゃっくり,むくみ
(3)検査などでわかる副作用……血圧低下・上昇/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH・総ビリルビン上昇,ウロビリノーゲン陽性/BUN・クレアチニン上昇,クレアチニンクリアランス低下,タンパク尿/総タンパク・アルブミン低下,血漿中電解質(ナトリウム,カリウム,クロール,カルシウム)異常,尿糖/CRP上昇

他の薬剤使用時の注意

併用してはいけない薬は特にありません。ただし,併用する薬があるときは,念のため処方医・薬剤師に報告してください。

(1)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まる薬剤・療法……他の抗がん薬/放射線照射
(2)併用すると息切れ・気管支けいれんがおこることがある薬剤……マイトマイシンCマイトマイシンC
(3)他のビンカアルカロイド系抗がん薬との併用で筋神経系の副作用の増強が報告されている薬剤……深在性真菌治療薬(イトラコナゾール深在性真菌治療薬など),マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン・クラリスロマイシンなどマクロライド),カルシウム拮抗薬(ジルチアゼム塩酸塩・ニフェジピン・ベラパミル塩酸塩などカルシウム拮抗薬),ベンゾジアゼピン系薬剤(トリアゾラムベンゾジアゼピン系催眠薬,ジアゼパムなどベンゾジアゼピン系安定薬)