注射用イホマイドの効能・用量・副作用など

注射用イホマイドの特徴

シクロホスファミド水和物とよく似た分子構造を持つアルキル化剤です。シクロホスファミド水和物に耐性をもったがんにも効果を発揮することがあります。しかし,同じ効果を得るには,およそ4倍の投与量が必要といわれています。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 アルキル化剤 > イホスファミド > イホスファミド
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アルケラン静注用   ザノサー点滴静注用   ダカルバジン注用   テモダール点滴静注用   トレアキシン点滴静注用  

注射用イホマイド メーカー別薬価など

会社 塩野義製薬
保険薬価 注射用剤1g 1瓶 3,217.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


注射用イホマイドの効能・効果

①次の疾患の自覚的・他覚的症状の寛解→肺小細胞がん,前立腺がん,子宮頸がん,骨肉腫,再発または難治性の胚細胞腫瘍(精巣腫瘍,卵巣腫瘍,性腺外腫瘍),悪性リンパ腫/②次のがんにおける他の抗がん薬との併用療法→悪性骨・軟部腫瘍,小児悪性固形腫瘍(ユーイング肉腫ファミリー腫瘍,横紋筋(おうもんきん)肉腫,神経芽腫,網膜芽腫,肝芽腫,腎芽腫など)

注射用イホマイドの使用上の注意と副作用

警告

①本剤とペントスタチンペントスタチンを併用してはいけません。外国で,本剤の類似薬シクロホスファミド水和物とペントスタチンとの併用により,錯乱,呼吸困難,低血圧,肺水腫などが現れ,心毒性により死亡した例が報告されています。
②使用に際しては,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な経験を持つ医師に,有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……ペントスタチンの使用中/本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/腎臓・膀胱の重い障害
(2)慎重に使用すべき場合……肝機能障害/腎臓・膀胱障害/骨髄機能抑制/感染症の合併/水痘/小児,高齢者
(3)小児……高用量の使用や累積使用量が高くなった場合,ファンコニー症候群などの腎障害がおこることがあります。特に3歳以下の乳幼児は状態に注意してください。
(4)頻回に検査……骨髄機能抑制,出血性膀胱炎などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,尿,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(5)尿量の増加……使用中は出血性膀胱炎などを防ぐため,水分を十分にとって尿量の増加をはかってください。
(6)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(7)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(8)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(9)二次発がん……他の抗がん薬との併用によって,急性白血病,骨髄異形成症候群(MDS)などが発生したとの報告があります。
(10)その他……
・妊婦での安全性:原則として使用しない。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①出血性膀胱炎,排尿障害。②汎血球減少,貧血,白血球減少,好中球減少,出血などの骨髄機能抑制。③ファンコニー症候群,急性腎不全(特に,白金製剤(併用薬,前治療薬)の投与を受けた人,腎機能低下・片腎の人,小児は注意)。④意識障害,錯乱,幻覚,錐体外路(すいたいがいろ)症状。⑤間質性肺炎,肺水腫。⑥心不全,心室性期外収縮,心房細動,上室性期外収縮。⑦低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,高張尿,けいれん,意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。⑧急性膵炎。⑨脳症(意識障害を伴うけいれん発作,せん妄など)
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……脱毛,色素沈着/発疹/悪心・嘔吐,食欲不振,口内炎,腹痛,便秘,下痢,口渇/倦怠感,頭痛,頭重感,めまい,不眠,脱力感,焦燥感,知覚異常,舌のふるえ,抑うつ,精神活動低下/むくみ,多尿/胸内苦悶/頻脈,不整脈,動悸/月経異常/発熱,悪寒,血管痛
(2)検査などでわかる副作用……ビリルビン・AST・ALT・AL-P上昇/BUN上昇,血清電解質の異常(カリウム,クロールなどの一過性の変動),クレアチニン上昇,クレアチニンクリアランス低下/無精子症,卵巣機能不全,タンパク尿

他の薬剤使用時の注意

ペントスタチンペントスタチン→錯乱,呼吸困難,低血圧,肺水腫などが現れ,心毒性により死亡した例が報告されています。

(1)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まる薬剤・療法……他の抗がん薬,アロプリノール尿酸合成阻害薬(キサンチンオキシダーゼ阻害薬)/放射線照射
(2)併用すると本剤の作用を強める薬剤……フェノバルビタールバルビツール酸誘導体
(3)本剤との併用で作用が強まる薬剤……インスリン糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤),スルフォニルウレア系製剤糖尿病治療薬(スルフォニルウレア系)
(4)併用すると脳症がおこることがある薬剤……メスナメスナ→意識障害を伴うけいれん発作,幻覚,錯乱など

注射用イホマイド - PC

PCD  説明(別ウィンドウ表示)