注射用エンドキサンの効能・用量・副作用など

注射用エンドキサンの特徴

アルキル基と呼ばれる原子のかたまりをがん細胞のDNAに付着させ,DNAの合成を阻害することで抗がん作用を発揮するので,アルキル化剤と呼ばれています。また,免疫抑制効果ももち,治療抵抗性の膠原病などにも用いられます。

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 アルキル化剤 > シクロホスファミド水和物 > シクロホスファミド水和物
形状 注射用剤 
同じ分類の薬 アルケラン静注用   ザノサー点滴静注用   ダカルバジン注用   テモダール点滴静注用   トレアキシン点滴静注用  

注射用エンドキサン メーカー別薬価など

会社 塩野義製薬
保険薬価 注射用剤100mg 1瓶 320.00円
注射用剤500mg 1瓶 1,254.00円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載


注射用エンドキサンの効能・効果

①次の疾患の自覚的・他覚的症状の緩解→多発性骨髄腫,悪性リンパ腫,肺がん,乳がん,急性白血病,真性多血症,子宮頸がん,子宮体がん,卵巣がん,神経腫瘍(神経芽腫,網膜芽腫),骨腫瘍
②次のがんにおける他の抗がん薬との併用による自覚的・他覚的症状の緩解→慢性リンパ性白血病,慢性骨髄性白血病,咽頭がん,胃がん,膵がん,肝がん,結腸がん,精巣(睾丸)腫瘍,絨毛性疾患(絨毛がん,破壊胞状奇胎,胞状奇胎),横紋筋(おうもんきん)肉腫,悪性黒色腫
③次のがんに対する他の抗がん薬との併用療法→乳がん(手術可能例における術前,あるいは術後化学療法)
④褐色細胞腫
⑤次の疾患の造血幹細胞移植の前治療→急性白血病,慢性骨髄性白血病,骨髄異形成症候群,重症再生不良性貧血,悪性リンパ腫,遺伝性疾患(免疫不全,先天性代謝障害・先天性血液疾患:ファンコニー貧血,Wiskott-Aldrich症候群,Hunter病など)
⑥次の治療抵抗性のリウマチ性疾患→全身性エリテマトーデス,全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎,ヴェゲナ肉芽腫症,結節性多発動脈炎,チャーグ・ストラウス症候群,大動脈炎症候群など),多発性筋炎・皮膚筋炎,強皮症,混合性結合組織病,血管炎を伴う難治性リウマチ性疾患

注射用エンドキサンの使用上の注意と副作用

警告

①本剤と,ペントスタチンペントスタチンを併用してはいけません。外国で,錯乱,呼吸困難,低血圧,肺水腫などが現れ,心毒性により死亡した例が報告されています。
②造血幹細胞移植の前治療に本剤を使用すると,強い骨髄機能抑制により致命的な感染症などが発現するおそれがあります。使用に際しては,緊急時に十分に措置できる医療施設で,造血幹細胞移植に十分な経験を持つ医師に,有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。
③治療抵抗性のリウマチ性疾患で本剤の投与を受ける場合は,緊急時に十分対応できる医療施設において,本剤についての十分な知識と治療抵抗性のリウマチ性疾患治療の経験を持つ医師のもとで受けなければなりません。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……ペントスタチンの使用中/本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/重症感染症の合併
(2)慎重に使用すべき場合……肝機能障害/腎機能障害/骨髄機能抑制/感染症の合併/水痘/高齢者
[造血幹細胞移植の前治療のみ]膀胱障害/ファンコニー貧血
(3)頻回に検査……骨髄機能抑制,出血性膀胱炎などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,尿,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(4)尿量の増加……使用中は出血性膀胱炎などを防ぐため,水分を十分にとって尿量の増加をはかってください。
(5)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(6)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(7)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(8)二次発がん……本剤の使用によって,急性白血病,骨髄異形成症候群(MDS),膀胱腫瘍,悪性リンパ腫,腎盂・尿管腫瘍などが発生したとの報告があります。
(9)その他……
・妊婦での安全性:原則として使用しない。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①血圧低下,呼吸困難,じん麻疹,喘鳴(ぜんめい),不快感などで始まるショック,アナフィラキシー。②汎血球減少,貧血,白血球減少,血小板減少,出血などの骨髄機能抑制。③出血性膀胱炎,排尿障害。④イレウス(腸閉塞),胃腸出血。⑤心筋障害,心不全,心タンポナーデ,心膜炎,心のう液貯留。⑥間質性肺炎,肺線維症。⑦皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。⑧低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム排泄量の増加,高張尿,けいれん,意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。⑨肝機能障害,黄疸。⑩急性腎不全。⑪横紋筋融解症(筋肉痛,脱力感など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)おこることがある副作用……アレルギー症状(発疹)/脱毛,かゆみ,皮膚炎,色素沈着,爪の変形・変色/悪心・嘔吐,食欲不振,味覚異常,口渇,潰瘍性口内炎,胸やけ,おくび,腹部膨満感,腹痛,胃痛,便秘,下痢/頭痛,めまい,不眠,運動失調,倦怠感/鼻道刺激感/黄疸/むくみ/不整脈,心悸亢進/無月経/発熱,注射時熱感,局所痛,咽頭炎,咽頭痛,疼痛
(2)検査などでわかる副作用……ナトリウム・クロール・マグネシウム低下,カリウム上昇,血清総タンパク減少/AST・ALT・AL-P・LDH・ビリルビン上昇,コリンエステラーゼ低下/クレアチニン・BUN上昇,タンパク尿/心電図異常,血圧上昇/肺水腫/低血圧/副腎皮質機能不全,甲状腺機能亢進/無精子症,卵巣機能不全/高血糖/CK上昇,FDP増加,AT-3減少,播種性血管内凝固症候群

他の薬剤使用時の注意

ペントスタチンペントスタチン→錯乱,呼吸困難,低血圧,肺水腫などが現れ,心毒性により死亡した例が報告されています。

(1)併用すると相互に骨髄機能抑制などの副作用が強まる薬剤・療法……他の抗がん薬,アロプリノール尿酸合成阻害薬(キサンチンオキシダーゼ阻害薬)/放射線照射
(2)併用すると本剤の作用を強める薬剤……フェノバルビタールバルビツール酸誘導体
(3)併用すると本剤の作用を弱める薬剤……副腎皮質ステロイド薬副腎皮質ステロイド薬,クロラムフェニコールクロラムフェニコール,チオテパ
(4)本剤との併用で作用が強まる薬剤……インスリン糖尿病治療薬(1)(インスリン製剤),オキシトシン
(5)本剤との併用で作用が弱まる薬剤……バソプレシン
(6)併用すると心筋障害が増強されるおそれがある薬剤……アントラサイクリン系薬剤アントラサイクリン系抗生物質
(7)併用すると作用が増強され,遷延性無呼吸をおこすおそれがある薬剤……脱分極性筋弛緩薬(スキサメトニウムなど)

注射用エンドキサン - PC

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