5-FUの効能・用量・副作用など

5-FUの特徴

遺伝子RNAに必要なウラシルの代わりに取り込まれて,がん細胞の増殖を抑えます。注射薬は欧米でも使用されますが,内服薬としてはほとんど使用されていません。

5-FU錠50mg

5-FU錠50mg

処方薬/市販薬 (OTC) 処方薬
分類 代謝拮抗薬 > フルオロウラシル > フルオロウラシル
形状 錠剤 
同じ分類の薬 ジェネリック薬: エスエーワン配合カプセルT   エスエーワン配合顆粒T   エスエーワン配合OD錠T   エスワンエヌピー配合カプセルT   エスワンケーケー配合錠T  

お調べの商品と梱包や本体のデザインが違う場合は、薬剤師にお尋ねください。

5-FU メーカー別薬価など

会社 協和発酵キリン
保険薬価 錠剤50mg 1錠 162.60円
錠剤100mg 1錠 287.30円
ジェネ
リック
識別
コード
薬の包装材や本体に数字・記号で記載
包装コード:
KH 006 50mg
KH 007 100mg
本体コード:
KH 006
KH 007


5-FUの効能・効果

消化器がん(胃がん,結腸がん,直腸がん),乳がん,子宮頸がんの自覚的・他覚的症状の緩解

5-FUの使用上の注意と副作用

警告

 本剤とテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤テガフール配合剤を併用すると,重い血液障害などの副作用がおこることがあるので併用してはいけません。

基本的注意

*フルオロウラシル(5-FU)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤の服用中または服用中止後7日以内
(2)慎重に服用すべき場合……骨髄機能抑制/肝機能障害/腎機能障害/感染症の合併/心疾患またはその前歴/消化管潰瘍または出血/水痘
(3)二次発がん……他の抗がん薬を併用で,急性白血病(前白血病相を伴う場合もある),骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告があります。
(4)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が服用すると,致命的な全身状態が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(5)感染症,出血傾向……服用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(6)定期的に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,定期的に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(7)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が服用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(8)その他……
・妊婦での安全性:原則として服用しない。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

①激しい腹痛,下痢による脱水症状。②出血性腸炎,虚血性腸炎,壊死性腸炎など重症の腸炎。③汎血球減少,白血球減少,貧血,血小板減少などの骨髄機能抑制。④白質脳症(初期症状:歩行時のふらつき,四肢末端のしびれ感,舌のもつれなど),精神神経症状(錐体外路(すいたいがいろ)症状,顔面麻痺,言語障害,運動失調,眼振,せん妄,意識障害,見当識障害,記憶力低下など)。⑤重い口内炎,消化管潰瘍。⑥間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。⑦嗅覚障害(長期服用者に多い),嗅覚脱失。⑧肝機能障害,黄疸。⑨うっ血性心不全,心筋梗塞,安静狭心症。⑩急性腎不全などの重い腎機能障害。⑪急性膵炎。⑫その他,類似薬(テガフール製剤)で劇症肝炎などの重い肝障害,肝硬変,心室性頻拍,ネフローゼ症候群,皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),溶血性貧血。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

その他副作用

(1)服用を中止し,すぐに処方医に連絡する副作用……アレルギー症状(発疹)
(2)おこることがある副作用……食欲不振,悪心・嘔吐,腹部膨満感,下痢,腹痛,便秘,味覚異常,口角炎,口渇,胸やけ,下血,舌炎/倦怠感,めまい,しびれ,知覚異常/脱毛,色素沈着,かゆみ,皮膚肥厚,紅斑,むくみ,水疱,びらん,爪の異常,光線過敏症/不整脈,動悸/胸痛,胸内苦悶/発熱,頭痛,流涙
(3)検査などでわかる副作用……タンパク尿,BUN上昇/心電図異常(ST上昇,T逆転など)/AST・ALT・AL-P・ビリルビン上昇/糖尿/低カルシウム血症,耐糖能異常,大球性貧血

他の薬剤使用時の注意

テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(ティーエスワン)→フルオロウラシルの代謝が阻害されて血中濃度が上昇し,重い血液障害,下痢・口内炎などの消化管障害などがおこることがあります。

(1)本剤との併用で血中濃度が上昇する薬剤……フェニトインフェニトイン→吐きけ・嘔吐,眼振,構音障害,運動失調,意識障害などのフェニトイン中毒がおこることがあります。
(2)本剤との併用で作用が強まる薬剤……ワルファリンカリウムワルファリンカリウム
(3)本剤との併用で重い骨髄抑制などの副作用が現れるおそれがある薬剤……トリフルリジン・チピラシル塩酸塩配合剤トリフルリジン
(4)併用すると相互に骨髄機能抑制,消化管障害などの副作用が強まる薬剤・療法……他の悪性腫瘍薬/放射線照射