フェナシドンの効能・用量・副作用など

フェナシドンの基本情報

アラキドン酸-プロスタグランジン生合成系におけるシクロゲナーゼ活性の阻害作用によるほか,アニリン系と同様,体温中枢に働いて皮膚血管を拡張し,発汗して解熱します。
解熱鎮痛薬による治療は,原因を取り除くのではなく,痛みや熱を一時的に抑える対症療法です。長期間服用するときには,処方医の指示する尿検査,血液検査,肝機能検査などを定期的に受けることが大切です。
小児の場合,水痘(水ぼうそう),インフルエンザなどのウイルス性疾患の患者には投与しないことを原則としています。
この製剤は,メフェナム酸メフェナム酸と構造的には類似しています。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 解熱鎮痛薬>ジクロフェナクナトリウム>ジクロフェナクナトリウム
形状 錠剤
製造販売会社 ニプロ
保険薬価 錠剤25mg 1錠 5.60円
同じ分類の薬 先発薬: ボルタレンSR  ナボールSR  ボルタレン    ジェネリック薬: ダイスパスSR  アデフロニック 

フェナシドンの効果・効能

[ボルタレンの適応症]以下の疾患・症状の鎮痛・消炎→関節リウマチ,変形性関節症,変形性脊椎症,腰痛症,腱鞘(けんしょう)炎,頸肩腕症候群,神経痛,後陣痛,骨盤内炎症,月経困難症,膀胱炎,前眼部炎症,歯痛/手術・抜歯後の鎮痛・消炎/急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛
[ナボールSR,ボルタレンSRの適応症]関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症・肩関節周囲炎・頸肩腕症候群の消炎・鎮痛

フェナシドンの用法・用量

1日75~100mgを原則3回に分けて服用。1日総量は100mgまで。徐放剤は1回37.5mgを1日2回。急性上気道炎の場合,1回25~50mgを原則1日2回,1日最大100mg。

フェナシドンの使用上の注意と副作用

警告

 この製剤の坐薬も発売されており,特に幼小児,高齢者,消耗性疾患の人が坐薬を使用すると,血圧や体温が過度に低下してショック症状がおこりやすいので,十分注意してください。

基本的注意

*ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……消化性潰瘍/重い血液異常・肝機能障害・腎機能障害・高血圧症・心機能不全/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/アスピリンぜんそく,またはその前歴/インフルエンザによる脳炎・脳症/トリアムテレントリアムテレンの服用中/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……消化性潰瘍の前歴/血液異常またはその前歴/出血傾向/肝機能障害・腎機能障害またはその前歴/腎臓の血流量が低下しやすい人(心機能障害,利尿薬の服用中,腹水を伴う肝硬変,大手術後,高齢者など)/高血圧症/心機能障害/SLE(全身性エリテマトーデス)/アレルギーの前歴/気管支ぜんそく/潰瘍性大腸炎/クローン病/食道通過障害/小児,高齢者
(3)服用法……本剤が食道にとどこおると食道潰瘍がおこることがあるので,多めの水(150mL以上)で服用してください。特に就寝前は,のんですぐに横にならないようにしてください。
(4)肝機能障害……本剤を連用する場合は,定期的に肝機能検査を受けることが必要です。
(5)脳炎・脳症……インフルエンザの経過中に脳炎・脳症を発症した人(おもに小児)のうち,本剤の服用者に予後不良例が多いとの報告があります。
(6)ライ症候群……本剤を解熱目的で服用した後にライ症候群を発症したとの報告があり,また同効類薬(サリチル酸系医薬品)とライ症候群との関連性を示す海外の報告があります。
(7)外国での報告……肝性ポルフィリン症の人が服用すると急性腹症,四肢麻痺,意識障害などの急性症状を誘発するおそれがあるとの報告があります。
(8)女性……非ステロイド系解熱鎮痛薬を長期服用している女性に,一時的な不妊が認められたとの報告があります。
(9)過度の体温低下など……過度の体温低下,虚脱,四肢の冷却などがおこることがあります。特に高熱を伴う幼小児や高齢者,消耗性疾患の人は十分な注意が必要です。
(10)長期服用……慢性疾患(関節リウマチ,変形性関節症など)の人が長期服用する場合は定期的に尿や血液,肝機能などの検査を受ける必要があります。
(11)小児……原則として,水痘やインフルエンザなどのウイルス感染症にかかっている15歳未満の小児は服用しないでください。治療上やむを得ず服用する場合は,状態に注意してください。
(12)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(13)その他……
・妊婦での安全性:原則として服用しない。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)ショック(胸内苦悶,冷汗,呼吸困難,四肢冷却,意識障害など),アナフィラキシー様症状(じん麻疹,血管浮腫,呼吸困難など)。(2)出血性ショックまたは穿孔(せんこう)を伴う消化管潰瘍。(3)再生不良性貧血,溶血性貧血,無顆粒球症,血小板減少。(4)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),紅皮症(剥脱(はくだつ)性皮膚炎)。(5)急性腎不全(間質性腎炎,腎乳頭壊死など)。(6)重症ぜんそく発作(アスピリンぜんそく)。(7)せき,発熱などを伴う間質性肺炎。(8)うっ血性心不全,心筋梗塞。(9)無菌性髄膜炎(発熱,頭痛,悪心・嘔吐,意識混濁など)。(10)重い肝機能障害(劇症肝炎,広範な肝壊死など)。(11)急性脳症(特に,かぜ様症状に引き続き激しい嘔吐やけいれん,意識障害などが現れたら,ライ症候群の可能性があります)。(12)横紋筋融解症(筋肉痛,脱力感,手足に力が入らない,尿が赤褐色など)。(13)脳血管障害。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

フェナシドン - PC

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