ハロペリドールの効能・用量・副作用など

ハロペリドールの基本情報

この系列の代表的薬剤がハロペリドールで,これはフェノチアジン系のクロルプロマジン塩酸塩に比べて,幻覚や妄想によく効くといわれています。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 統合失調症の薬>ブチロフェノン系薬剤>ハロペリドール
形状 細粒剤
製造販売会社 マイラン
保険薬価 細粒剤1% 1g 7.40円
同じ分類の薬 先発薬: セレネース  プロピタン  スピロピタン    ジェネリック薬: ハロステン  レモナミン 

ハロペリドールの効果・効能

統合失調症
[ハロペリドールのみの適応症]躁(そう)病
[オーラップのみの適応症]小児の自閉性障害・精神遅滞に伴う以下の症状:動き・情動・意欲・対人関係などにみられる異常行動,睡眠・食事・排泄・言語などにみられる病的症状,常同症などがみられる精神症状

ハロペリドールの用法・用量

1日0.75~2.25mgから始め,徐々に増量,維持量は1日3~6mg。

ハロペリドールの使用上の注意と副作用

基本的注意

*ハロペリドール(セレネース)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……昏睡状態の人/バルビツール酸誘導体などの中枢神経抑制薬の強い影響下にある人/重い心不全/パーキンソン病/アドレナリンの使用中/本剤の成分またはブチロフェノン系薬剤に対するアレルギー/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/心・血管疾患,低血圧,またはこれらの疑いのある人/QT延長をおこしやすい人/てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの前歴/甲状腺機能亢進状態/薬物過敏症/脱水・栄養不良状態などを伴う身体的疲弊のある人/高温環境下にある人/脳の器質的障害/高齢者,小児
(3)動物実験……(1)動物に長期間経口投与した試験で,下垂体,乳腺などでの腫瘍の発生頻度が対照群に比べて高いとの報告があります。
(4)かくされる嘔吐……本剤には嘔吐を抑える作用があるので,薬物中毒,腸閉塞,脳腫瘍などによる嘔吐症状をかくすことがあります。
(5)突然死……服用中,原因不明の突然死が報告されています。
(6)血栓塞栓症……肺塞栓症,深部静脈血栓症などの血栓塞栓症がおこることがあります。不動状態,長期臥床,肥満,脱水状態などの危険因子を有する人は十分に注意して服用し,息切れ,胸痛,四肢の疼痛,むくみなどがみられたらすぐに処方医に連絡してください。
(7)悪性症候群……本剤の服用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。高熱が続き, 意識障害, 呼吸困難, 循環虚脱, 脱水症状, 急性腎不全へと移行して死亡した例が報告されています。
(8)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(9)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)悪性症候群。(2)長期服用による遅発性ジスキネジア(口周部や四肢の不随意運動など)。(3)低ナトリウム血症,けいれん,意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。(4)無顆粒球症,白血球減少(初期症状として発熱,咽頭痛,全身倦怠など),血小板減少(初期症状として皮下・粘膜下出血など)。(5)筋肉痛,脱力感,血中・尿中ミオグロビンの上昇(尿が褐色に着色したら注意)を特徴とする横紋筋(おうもんきん)融解症。(6)心室細動,心室頻拍,QT延長。(7)食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘などから移行する麻痺性イレウス(腸閉塞)。(8)肺塞栓症, 深部静脈血栓症などの血栓塞栓症。(9)肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

ハロペリドールに効果効能が似た薬

ハロペリドールが気になる人向けのコラム

チームのまとまりと結果は比例する? チームワークが求められる集団

私たちは様々な「集団」の中で生活しています。例えばそれは、家族という小さな集団から、地域、職場など様々な集団があります。私たちが属する集団から受ける影響は大きいものです。したがって、まとまりのよい集団にいれば、その集団から個人は良い影響を受... 続きを読む

自己効力感とは? 新たなチャレンジには自分の力を信じる力が必要

自己効力感とは、心理学者アルバート・バンデューラによって提唱された心理学用語で、自己に対する信頼感や有能感のことを言います。人がある行動を起こそうとする時、その行動を自分がどの程度うまく行えそうか、という予測の程度によって、その後の行動の生... 続きを読む

他人との距離によってわかる関係性-心地よい距離の見つけ方

あまり親しくない相手と会話をしているとき、相手があまりにも自分に近づいてくると、知らず知らずのうちに身を引いたり、後ずさりして一定の距離を保とうとしていませんか。人と人との距離を対人距離といいますが、人間は、親しい人とはより近く、知らない人... 続きを読む

すぐに治療を!統合失調症は身近な病

統合失調症はどういう病気

統合失調症は、さまざまな刺激を伝えあう脳をはじめとした神経系が障害される慢性の疾患です。詳細は不明な部分もあるものの、ドーパミン系やセロトニン系といった、緊張‐リラックスを司る神経系や、意欲やその持続に関連... 続きを読む

相談にうまくのる方法-聞くより『聴く』が重要? 反応の仕方は?

友達同士、親と子ども、先輩と後輩、先生と生徒、上司と部下・・・私達は日々コミュニケーションをとる中で、人に相談したり、相談されたりしています。親しい人が悩み事を抱えていそうなときは、どうして悩んでいるのかを聞いてあげたい、という気持ちが出て... 続きを読む