テシプールの効能・用量・副作用など

テシプールの基本情報

薬剤の構造式上,ベンゼン環と呼ばれる亀甲型の環が三つ連なったものが三環系抗うつ薬三環系抗うつ薬,四つ連なったものが四環系抗うつ薬です。脳内の神経細胞同士は,神経伝達物質(モノアミン)を放出し,また再取り込みを行って情報をやりとりしています。うつ病になると,モノアミンのうちの意欲や活力などを伝えるセロトニン,ノルアドレナリンの量が減っていることがわかっています。
四環系のうちのマプロチリン塩酸塩は,ノルアドレナリンの再取り込みを阻害して,ミアンセリン塩酸塩とセチプチリンマイレン酸塩はα-アドレナリン受容体を遮断して,神経細胞同士の間隙(すきま)にノルアドレナリンの量を増やし,作用を強めてうつ病を改善します。四環系は,三環系に比べて治療効果は弱いとされていますが,副作用が軽く,また作用の発現が速く,持続時間が長いのが特長です。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 うつ病の薬>四環系抗うつ薬>セチプチリンマレイン酸塩
形状 錠剤
製造販売会社 持田
保険薬価 錠剤1mg 1錠 16.40円
同じ分類の薬 先発薬: ルジオミール  テトラミド    ジェネリック薬: クロンモリン  マプロミール  ノイオミール 

テシプールの効果・効能

うつ病・うつ状態

テシプールの用法・用量

1日3~6mg(3~6錠)を分けて服用。

テシプールの使用上の注意と副作用

基本的注意

*マプロチリン塩酸塩(ルジオミール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/緑内障/心筋梗塞の回復初期/てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの前歴/尿閉(前立腺疾患など)/モノアミン酸化酵素阻害薬モノアミン酸化酵素の働きの服用中
(2)慎重に服用すべき場合……排尿困難/眼内圧亢進/心不全・心筋梗塞・狭心症・不整脈(発作性頻拍・刺激伝導障害など)などの心疾患/甲状腺機能亢進症または甲状腺ホルモン薬の服用中/躁(そう)うつ病/脳器質障害素因または統合失調症素因のある人/衝動性が高い併存障害がある人/自殺念慮または自殺企図の既往,自殺念慮のある人/副腎髄質腫瘍(褐色細胞腫,神経芽細胞腫など)/重い肝機能障害/重い腎機能障害/低血圧/高度な慢性便秘のある人/三環系抗うつ薬に対する過敏症/小児,高齢者
(3)急な減量・中止……本剤の服用量を急激に減らしたり中止したりすると,吐きけ,頭痛,倦怠感,刺激を受けやすい,情動不安,睡眠障害,筋肉のひきつりなどの離脱症状が現れることがあります。自己判断で減量や中止をしないでください。
(4)悪性症候群……本剤の服用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。高熱が続き, 意識障害, 呼吸困難, 循環虚脱, 脱水症状, 急性腎不全へと移行して死亡した例が報告されています。
(5)海外での臨床試験・疫学調査結果……抗うつ薬の服用で,24歳以下の患者で自殺念慮・自殺企図の発現リスクが上昇すると報告されています。また,50歳以上の患者で骨折のリスクが上昇すると報告されています。
(6)危険作業は中止……本剤を服用すると,めまいや眠けなどがおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(7)その他……
・妊婦での安全性:未確立。原則として服用しない。
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)悪性症候群。(2)無顆粒球症。
[マプロチリン塩酸塩,ミアンセリン塩酸塩のみ](3)肝機能障害,黄疸。
[マプロチリン塩酸塩のみ](4)てんかん発作。(5)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。(6)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。(7)腸管麻痺(食欲不振,悪心・嘔吐,著しい便秘,腹部膨満・腹部弛緩など)から移行する麻痺性イレウス(腸閉塞)。(8)間質性肺炎・好酸球性肺炎(発熱,せき,呼吸困難,肺音異常など)。(9)QT延長,心室頻拍。
[ミアンセリン塩酸塩のみ](10)けいれん。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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