ミルナシプラン塩酸塩の効能・用量・副作用など

ミルナシプラン塩酸塩の基本情報

SSRI(セレクティブ・セロトニン・リアップテーク・インヒビター)選択的セロトニン再取り込み阻害薬がセロトニンの再取り込みを阻害して,その濃度を増加させるのに対して,ここで説明するSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン・リアップテーク・インヒビター)は,セロトニンとノルアドレナリンに働きかけ,両方の濃度を増加させます。
ノルアドレナリンは,積極性の元となる,気力・活力に関与する物質で,これが減少すると意欲や行動力が低下してきます。一方,セロトニンが減少すると不安や落ち込み,焦燥感という症状が出やすくなります。
一般的に不安感や落ち込みの症状にはSSRIが選択され,気力・意欲の減少にはSNRIという使い分けを基本に,症状に合わせて処方されます。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 うつ病の薬>セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬>ミルナシプラン塩酸塩
形状 錠剤
製造販売会社 共和
保険薬価 錠剤12.5mg 1錠 13.60円
錠剤15mg 1錠 14.30円
錠剤25mg 1錠 21.00円
錠剤50mg 1錠 36.30円
同じ分類の薬 先発薬: トレドミン  サインバルタ    ジェネリック薬: ミルナシプラン塩酸塩 

ミルナシプラン塩酸塩の効果・効能

うつ病・うつ状態
[デュロキセチン塩酸塩のみ]糖尿病性神経障害に伴う疼痛

ミルナシプラン塩酸塩の用法・用量

1日25~100mg(高齢者は25~60mg)を2~3回に分けて服用。

ミルナシプラン塩酸塩の使用上の注意と副作用

基本的注意

*ミルナシプラン塩酸塩(トレドミン)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/モノアミン酸化酵素阻害薬(セレギリン塩酸塩セレギリン塩酸塩など)の服用中
[ミルナシプラン塩酸塩のみ]尿閉(前立腺疾患など)
[デュロキセチン塩酸塩のみ]モノアミン酸化酵素阻害薬(セレギリン塩酸塩など)の服用中止後2週間以内/高度の肝機能障害/高度の腎機能障害/コントロール不良の閉塞隅角緑内障
(2)慎重に服用すべき場合……排尿困難/緑内障または眼内圧亢進/心疾患/高血圧/肝機能障害/腎機能障害/てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの前歴/躁(そう)うつ病/自殺念慮または自殺企図の前歴,自殺念慮のある人/脳の器質障害または統合失調症の素因のある人/衝動性が高い併存障害/小児,高齢者
[デュロキセチン塩酸塩のみ]過度のアルコール摂取者/出血性疾患の前歴または出血性素因のある人
(3)服用法……空腹時に服用すると吐きけ,嘔吐が強く現れるおそれがあるので,空腹時の服用は避けてください。
(4)海外での臨床試験・疫学調査結果……抗うつ薬の服用で,24歳以下の患者で自殺念慮・自殺企図の発現リスクが上昇すると報告されています。また,50歳以上の患者で骨折のリスクが上昇すると報告されています。
(5)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,めまいなどがおこることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)無動緘黙(かんもく)(緘黙=無言症),強度の筋強剛,嚥下(えんげ)困難,頻脈,血圧の変動,発汗,発熱などが現れる悪性症候群。(2)セロトニン症候群(激越,錯乱,発汗,幻覚,反射亢進,ミオクローヌス,戦慄,頻脈,振戦,発熱,協調異常など)。(3)けいれん。(4)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス‐ジョンソン症候群)などの重い皮膚障害。(5)低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム増加,高張尿,意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。(6)肝機能障害,黄疸。(7)高血圧クリーゼ(急激な血圧の上昇)。
[ミルナシプラン塩酸塩のみ](8)白血球減少。
[デュロキセチン塩酸塩のみ](9)アナフィラキシー反応(呼吸困難,けいれん,血管浮腫,じん麻疹など)。(10)尿閉。(11)幻覚。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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