ドネペジル塩酸塩の効能・用量・副作用など

ドネペジル塩酸塩の基本情報

ドネペジル塩酸塩は,アセチルコリンを分解する酵素であるアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することで,脳内のアセチルコリン量を増加させ,脳内コリン作動性神経系の働きをさかんにします。日本のメーカーの開発品ですが,アメリカで先に許可されました。
ガランタミン臭化水素酸塩は,アセチルコリンエステラーゼ阻害作用とニコチン性アセチルコリン受容体に対する増強作用(APL作用)をあわせもつのが特徴です。
どちらも効果があるのはアルツハイマー型の認知症で,脳血管障害による認知症には処方されません。
また,ドネペジル塩酸塩とガランタミン臭化水素酸塩などのように,アセチルコリンエステラーゼ阻害作用をもつ薬剤同士は併用することができません。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 脳代謝賦活薬・認知症の薬>認知症治療薬(1)(アセチルコリンエステラーゼ阻害薬)>ドネペジル塩酸塩
形状 錠剤
製造販売会社 富士フイルム
保険薬価 錠剤3mg 1錠 131.40円
錠剤5mg 1錠 193.50円
錠剤10mg 1錠 333.10円
同じ分類の薬 先発薬: アリセプト  アリセプトD  レミニール  レミニールOD    ジェネリック薬: ドネペジル塩酸塩 

ドネペジル塩酸塩の効果・効能

[ドネペジル塩酸塩の適応症]アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
[ガランタミン臭化水素酸塩の適応症]軽度および中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
〈注意〉(1)本剤はアルツハイマー型認知症と診断された人にのみ使用します。(2)本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていません。(3)アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患に対して本剤の有効性は未確認です。

ドネペジル塩酸塩の用法・用量

1日1回3mg(細粒剤は0.6g)から開始し,1~2週間後に1日5mg(同1g)に増量する。高度のアルツハイマー型認知症:5mgで4週間以上経過後,10mgに増量。

ドネペジル塩酸塩の使用上の注意と副作用

基本的注意

*ドネペジル塩酸塩(アリセプト,アリセプトD)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分またはピペリジン誘導体に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……洞不全症候群,心房内・房室接合部伝導障害などの心疾患/消化性潰瘍の前歴,非ステロイド系解熱鎮痛薬の服用中/気管支ぜんそくまたは閉塞性肺疾患の前歴/錐体外路障害(パーキンソン病,パーキンソン症候群など)
(3)服用法……アリセプトD,ドネペジル塩酸塩ODは,舌の上にのせて唾液に浸すと崩壊するため,水なしでも服用することが可能です。ただし,寝たままの状態では水なしで服用してはいけません。
(4)過量服用……本剤は医療従事者や家族などの管理のもとで服用する必要があります。過量に服用すると高度な吐きけ,嘔吐,よだれ,発汗,徐脈,低血圧,呼吸抑制,虚脱,けいれんなどのコリン系副作用をおこすことがあります。筋脱力の可能性もあり,呼吸筋の弛緩により死亡することもあるので,指示量以上は絶対に服用しないでください。
(5)悪性症候群……本剤の服用によって悪性症候群がおこることがあります。無動緘黙(かんもく)〈緘黙=無言症〉,強度の筋強剛, 嚥下(えんげ)困難, 頻脈, 血圧の変動, 発汗などが発現し,引き続いて発熱がみられたら, 服用を中止して体を冷やす, 水分を補給するなどして,ただちに処方医へ連絡してください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)失神,徐脈,心ブロック(房室ブロック,洞房ブロック),QT延長,心筋梗塞,心不全。(2)胃・十二指腸潰瘍,十二指腸潰瘍穿孔(せんこう),消化管出血。(3)肝機能障害,肝炎,黄疸。(4)脳性発作,脳出血,脳血管障害。(5)原因不明の突然死。(6)運動失調やふるえ,不随意運動,歩行異常,言語障害などを伴う錐体外路(すいたいがいろ)障害。(7)悪性症候群(無動無言,強度の筋強剛,嚥下(えんげ)困難,発汗,発熱,頻脈,血圧の変動など)。(8)呼吸困難。(9)急性膵炎。(10)急性腎不全。(11)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

ドネペジル塩酸塩 - PC

PCC  説明(別ウィンドウ表示)

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