リピディルの効能・用量・副作用など

リピディルの基本情報

高脂血症(脂質異常症)の治療は,まず基本である食事療法を行い,さらに運動療法や高血圧・喫煙・肥満などの虚血性心疾患(狭心症,心筋梗塞など)の危険因子の軽減を十分行った上で,それでもなお不十分なら薬物療法を開始します。薬を服用しているからといって,食事療法をなおざりにしないでください。
フィブラート系の薬剤はコレステロールを低下させる薬として古くから使用されていましたが,HMG-CoA還元酵素阻害薬HMG-CoA還元酵素阻害薬が発売されてからは,新しいタイプのものが,主として中性脂肪(TG:トリグリセリド)低下の目的で処方されます。
なお,ここで取り上げたすべての製剤は,胎児にさまざまな悪影響を及ぼすため,妊婦または妊娠している可能性のある人には「禁忌薬(服用してはいけない薬)」となっています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 脂質異常症の薬>フィブラート系薬剤>フェノフィブラート
形状 錠剤
製造販売会社 あすか=武田=科研
保険薬価 錠剤53.3mg 1錠 30.30円
錠剤80mg 1錠 39.50円
同じ分類の薬 先発薬: リポクリン  ビノグラック  クロフィブラート  ベザトールSR  ベザリップ   

リピディルの効果・効能

高脂血症

リピディルの用法・用量

錠剤は1日1回106.6mg~160mg,カプセルは1日1回134mg~201mg。

リピディルの使用上の注意と副作用

基本的注意

*ベザフィブラート(ベザトールSR)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……人工透析(腹膜透析を含む)をしている人/腎不全などの重い腎疾患/血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の人/本剤の成分に対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)特に慎重に服用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……腎機能の検査値に異常がみられる人が,本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬HMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム,シンバスタチン,フルバスタチンナトリウムなど)を併用すると横紋筋(おうもんきん)融解症(「重大な副作用」参照)が現れやすくなります。治療上やむを得ない場合にのみ処方されます。
(3)慎重に服用すべき場合……腎疾患/血清クレアチニン値が1.5mg/dLを超える人/肝機能障害またはその前歴/胆石またはその前歴/抗凝血薬の服用中/HMG-CoA還元酵素阻害薬の服用中/スルフォニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド,グリクラジド,グリメピリドなど),ナテグリニドおよびインスリンの使用中/高齢者
〈注〉肝機能障害は,日本の添付文書では「慎重服用」となっていますが,イギリスでは「Contraindication(禁忌)」とされています。
(4)服用法……[ベザフィブラート]本剤は徐放錠なので,割ったり,砕いたりしないでそのまま服用してください。
(5)定期検査……服用中は,定期的に血液や腎機能の検査を受ける必要があります。
(6)動物実験……ラットのオスの高投与量群で,精巣の間質細胞腫が認められています。ラットのメスおよびマウスでは発がん性は認められていません。
(7)その他……
・授乳婦での安全性:服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)と,それに伴う重い腎機能障害(急性腎不全など)。
[ベザフィブラート,フェノフィブラートのみ](2)肝機能障害,黄疸。
[ベザフィブラートのみ](3)ショック,アナフィラキシー様症状(顔面浮腫,口唇の腫脹など)。(4)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),多形紅斑。
[クロフィブラートのみ](5)無顆粒球症。
[フェノフィブラートのみ](6)膵炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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