ガスドックの効能・用量・副作用など

ガスドックの基本情報

抗ヒスタミン薬を開発している途中で偶然見つかった薬ですが,効果は非常によいものです。注射薬もあって,この薬剤の出現で,アメリカにおける潰瘍手術は従来の5分の1に減少したほどといわれています。近年開発された薬のうちでは,もっともすばらしい薬といえます。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍なら,これらの薬で治癒しますが,がんの好発部位なので,胃部に異常を感じたらすぐに受診し,がんの発見を遅らせることのないようにすることが大切です。内服の場合,効果が出るまでに4~8週間の服用が必要だといわれています。
作用としては,胃粘膜壁細胞にあるヒスタミンH₂受容体に特異的に拮抗することにより,胃液の分泌を抑制します。ペプシン分泌抑制作用もあるといわれています。一般にH₂ブロッカーと呼ばれています。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 胃炎・消化性潰瘍の薬>ヒスタミンH₂受容体拮抗薬>ファモチジン
形状 散剤
製造販売会社 キョーリン=杏林
保険薬価 散剤2% 1g 21.90円
散剤10% 1g 89.80円
錠剤10mg 1錠 9.60円
錠剤20mg 1錠 12.70円
同じ分類の薬 先発薬: タガメット  カイロック    ジェネリック薬: シメチパール  チーカプト  シメチラン 

ガスドックの効果・効能

胃潰瘍,十二指腸潰瘍/吻合部潰瘍,ゾリンガー・エリスン症候群,上部消化管出血(消化性潰瘍,急性ストレス潰瘍,出血性胃炎などによる),逆流性食道炎/急性胃炎・慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん,出血,発赤,むくみ)の改善
[ラニチジン塩酸塩,ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩,ラフチジンのみの適応症]麻酔前投薬

ガスドックの用法・用量

胃潰瘍,十二指腸潰瘍,吻合部潰瘍,逆流性食道炎,ゾリンガー・エリスン症候群,上部消化管出血の場合,1回20mg(散剤2%は1g,10%は0.2g)を1日2回または1日1回40mg。胃粘膜病変の場合は,1回10mgを1日2回または1日1回20mg。

ガスドックの使用上の注意と副作用

基本的注意

*シメチジン(タガメット),ラニチジン塩酸塩(ザンタック),ファモチジン(ガスター,D)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
(2)慎重に服用すべき場合……腎機能障害/肝機能障害/薬物過敏症/高齢者
[ファモチジンのみ]心疾患
(3)定期検査……服用中は,定期的に肝機能,腎機能,血液像などの検査を受けることが必要です。
(4)服用法……[ファモチジン]本剤のD錠(口腔内崩壊錠)は,舌の上にのせて唾液を浸せば舌でつぶれますが,口腔の粘膜から吸収されることはないので,唾液または水でのみ込んでください。ただし,寝たままの状態では,水なしで服用しないでください。
(5)かくされる症状……本剤を服用すると,胃がんによる症状をかくすことがあります。本剤は,胃がんではないことを確認のうえで処方されます。
(6)動物実験……[シメチジン](1)動物の毒性試験において,前立腺および精のう重量の減少が報告されています。(2)ラットに24カ月投与した毒性試験で,良性の精巣間細胞腫の発生が増加したとの報告があります。
(7)外国での報告……[ラニチジン塩酸塩]急性ポルフィリン症の人が服用した場合,その症状を悪化させたとの報告があります。
(8)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:[シメチジン]原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。[ラニチジン塩酸塩,ファモチジン]服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)ショック,アナフィラキシー様症状(全身発赤,じん麻疹,呼吸困難など)。(2)汎血球減少症,再生不良性貧血,無顆粒球症,血小板減少,溶血性貧血(全身倦怠,脱力,皮下・粘膜下出血,発熱など)。(3)間質性腎炎,急性腎不全。(4)肝機能障害,黄疸。(5)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(6)意識障害,けいれん,ミオクローヌス。
[ラニチジン塩酸塩,ファモチジン](7)横紋筋(おうもんきん)融解症。
[シメチジン,ラニチジン塩酸塩](8)房室ブロックなどの心ブロック。
[ファモチジン](9)QT延長。(10)間質性肺炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

ガスドック - PC

PCB  説明(別ウィンドウ表示)

ガスドックが気になる人向けのコラム

放置すると癌になることもある逆流性食道炎

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎はもともと欧米人に多くみられ、日本では主に高齢者にみられる病気でしたが、食生活の欧米化や夜型の生活パターンによって、最近は若い人にも増えています。
たびたび起こる胸やけ、逆流性食道炎かも - goo ... 続きを読む

薬は緑茶で飲んでも大丈夫? やっちゃいけない薬との飲み合わせは?

薬と食品の飲み合わせには注意が必要なものがあります。特定の飲み物と一緒に飲むと、効果が弱くなったり強くなったり副作用を引き起こすものもあるので注意しましょう。 薬を液体と一緒に飲むのは粘膜の保護のため そもそも、飲み薬はなぜ、そのまま... 続きを読む

下痢を伴う腹痛の原因と対処法 下痢止めは飲んでもいい?

急にお腹が痛くなって、冷や汗をかきながらトイレに駆け込む。そんな経験は誰もがしたことがあるはず。そんな下痢のときの対処法をご紹介します。 急性下痢の原因は、食べ過ぎや飲み過ぎが原因 ふだん食事で摂った食べ物の消化吸収は小腸で行われ、水... 続きを読む

辛い胸やけやげっぷ【逆流性食道炎】の対策

脂っこい食べ物を控える

胃酸の過剰な分泌はげっぷを起こしやすくし、げっぷが出るときは下部食道括約筋が緩みますから胃液などが逆流しやすくなるのです。
胃液が逆流して胸焼けを起こす胃食道逆流症


肥満の解消、油ものやチョコレー... 続きを読む

慣れればノンストレス!ローカーボダイエット!

ローカーボ
ローカーボとは、糖質制限のことです。また、糖質を制限した食事のことを「糖質制限食」といいます。
食後の血糖値を急激に上昇させる栄養素は、糖質だけです。なので、糖質そのものをカットすれば、食後の血糖値は急激には上がりません。... 続きを読む