コペガスの効能・用量・副作用など

コペガスの基本情報

C型肝炎ウイルスによる慢性肝炎を放置しておくと,肝硬変さらには肝臓がんに進行しやすくなります。そのため,慢性肝炎のうちに治療を行って進行を防ぐことが重要です。
インターフェロンは,ウイルスや腫瘍細胞などを攻撃して増殖を抑えるために体内でつくり出されるタンパク質です。インターフェロンと併用することで,抗ウイルス効果が増強され,C型慢性肝炎の改善に効果を発揮します。
なお,本剤単独ではC型慢性肝炎,C型代償性肝硬変に対する治療効果はありません。本剤併用にあたっては,HCV RNAが陽性であること,および組織像または肝予備能,血小板数などにより,慢性肝炎または代償性肝硬変であることを確認して使用します。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 肝臓障害の薬>リバビリン>リバビリン
形状 錠剤
製造販売会社 中外
保険薬価 錠剤200mg 1錠 789.20円
同じ分類の薬 先発薬: レベトール    ジェネリック薬: リバビリン 

コペガスの効果・効能

[レベトールの適応症](1)インターフェロンアルファ-2b(遺伝子組み換え),ペグインターフェロンアルファ-2b(遺伝子組み換え),インターフェロンベータとの併用による次のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
・血中HCV RNA量が高値の人
・インターフェロン製剤単独療法で無効の人,またはインターフェロン製剤単独療法後再燃した人
(2)ペグインターフェロンアルファ-2a(遺伝子組み換え)との併用によるC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
[コペガスの適応症](1)ペグインターフェロンアルファ-2a(遺伝子組み換え)との併用による次のC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
・セログループ1(ジェノタイプⅠ〈1a〉またはⅡ〈1b〉)で血中HCV RNA量が高値の人
・インターフェロン単独療法で無効の人,またはインターフェロン単独療法後再燃した人
(2)ペグインターフェロンアルファ-2a(遺伝子組み換え)との併用によるC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
*代償性とは肝臓が機能を果たしうる段階にあることを意味します。

コペガスの用法・用量

体重,ヘモグロビン濃度などによって異なるので,処方医の指示通りに服用。

コペガスの使用上の注意と副作用

警告

 本剤による催奇形性が報告されているので,妊婦または妊娠している可能性がある人は服用してはいけません。また,本剤による精巣・精子の形態変化が報告されているので,男女とも服用する場合は避妊を厳守してください。

基本的注意

*リバビリン(コペガス,レベトール)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分または他のヌクレオシドアナログ(アシクロビル,ガンシクロビル,ビダラビンなど)に対するアレルギーの前歴/コントロール困難な心疾患(心筋梗塞,心不全,不整脈など)/異常ヘモグロビン症(サラセミア,鎌状赤血球性貧血など)/慢性腎不全またはクレアチニン・クリアランスが50mL/分以下の腎機能障害/重いうつ病,自殺念慮・自殺企図などの重い精神病状態にある人またはその前歴/重い肝機能障害/自己免疫性肝炎/妊婦または妊娠している可能性のある人,授乳婦
(2)慎重に服用すべき場合……
[レベトール]本剤やインターフェロンの減量を要する頻度が高くなる傾向が認められている下記の場合:(1)インターフェロンアルファ-2b(遺伝子組み換え)併用時→服用開始前のヘモグロビン濃度が14g/dL未満,好中球数が2,500/mm³未満,または血小板数120,000/mm³未満の人および女性,(2)ペグインターフェロンアルファ-2b(遺伝子組み換え)併用時→服用開始前のヘモグロビン濃度が14g/dL未満,好中球数が2,000/mm³未満,または血小板数120,000/mm³未満の人および女性,(3)インターフェロンベータ併用時→服用開始前のヘモグロビン濃度が14g/dL未満,好中球数が2,000/mm³未満の人
痛風またはその前歴/高度の白血球・血小板の減少
[レベトール,コペガス]心疾患またはその前歴/アレルギー素因のある人/中枢・精神神経障害またはその前歴/自己免疫疾患またはその素因のある人/腎機能障害/高血圧症/糖尿病またはその前歴・家族歴,耐糖能障害/高齢者
[コペガス]骨髄機能抑制のある人/体重50kg未満の人
(3)服用期間……本剤の服用期間は効果や副作用の程度を考慮しながら慎重に決定されます。
[レベトール]
・C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善の場合→(1)セログループ1で血中HCV RNA量が高値の人:通常は48週間。臨床検査の結果から減量・休薬が必要な場合でも,可能な限り48週間服用します。24週間以上の投与で効果が認められない場合は中止を考慮します。(2)それ以外の人:通常は24週間
・C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善の場合→通常は48週間。24週間以上の投与で効果が認められない場合は中止を考慮します。
[コペガス]効果が認められない場合には服用を中止します。48週を超えて服用した場合の有効性・安全性は確立していません。
(4)定期検査……服用中は,定期的に肝機能や腎機能,血液,血糖,尿糖,眼底,心電図などの検査を受ける必要があります。
(5)肝硬変に対する処置……C型代償性肝硬変に対するペグインターフェロンアルファ-2aと本剤による併用療法は,ウイルスに対する治療なので,肝硬変に対する処置は本治療後も継続します。
(6)体重増加の遅れなど……[コペガス]5~17歳のC型慢性肝炎の人を対象とした海外臨床試験において,治療期間中に体重増加の遅れおよび身長の伸びの遅れが認められたと報告されています。
(7)その他……
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)貧血(赤血球減少,ヘモグロビン減少),汎血球減少,無顆粒球症,白血球減少,血小板減少,顆粒球減少,赤芽球癆(ろう),血栓性血小板減少性紫斑病,溶血性尿毒症症候群,再生不良性貧血など。(2)間質性肺炎,肺線維症,肺水腫,肺浸潤,呼吸困難,喀痰増加。(3)うつ病,自殺念慮,自殺企図,躁(そう)状態,攻撃的行動。(4)肝炎の増悪,肝機能障害。(5)自己免疫現象(肝炎,溶血性貧血,特発性血小板減少性紫斑病,潰瘍性大腸炎,関節リウマチ,SLE,血管炎など)。(6)心筋症,心不全,狭心症,不整脈(心室性頻脈,高度房室ブロック,洞停止,高度徐脈,心房細動など),心筋梗塞,心内膜炎,心膜炎。(7)敗血症,肺炎。(8)脳出血,脳梗塞,肺塞栓症。(9)意識障害,けいれん,てんかん発作,見当識障害,昏睡,せん妄,錯乱,幻覚,認知症様症状など。(10)糖尿病。(11)甲状腺機能異常。(12)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN),多形紅斑。(13)乾癬。(14)急性腎不全,ネフローゼ症候群などの重い腎機能障害。(15)消化管出血(下血,血便など),消化性潰瘍,虚血性大腸炎,小腸潰瘍。(16)ショック。(17)網膜症。(18)横紋筋(おうもんきん)融解症。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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