ルナベル配合錠ULDの効能・用量・副作用など

ルナベル配合錠ULDの基本情報

日本では長年にわたり経口避妊薬が許可されていなかったため,月経困難症などの効能で承認された高中用量ピルで代用されてきました。ここでいう高用量・中用量・低用量は錠剤に含有される卵胞ホルモンの量により分けられ,50µgのものを中用量,それ以下のものを低用量,30µg以下の場合を超低用量といいます。
ピルの副作用の多くは卵胞ホルモンの量に関連するので,1999年以前の女性は後進的な厚生行政によりリスクを負わされていたわけです。治療を目的とした薬品でも,副作用の軽減はもちろん大切なことです。最近承認されたものは低用量(ルナベル配合錠LD),超低用量(ルナベル配合錠ULD,ヤーズ配合錠)となっています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 女性用ホルモン剤>卵胞・黄体ホルモン配合剤>ノルエチステロン・エチニルエストラジオール配合剤
形状 錠剤
製造販売会社 ノーベル=日本新薬=富士製薬
保険薬価 錠剤   1錠 336.60円
同じ分類の薬 先発薬: ソフィアA配合錠  ソフィアC配合錠  ルテジオン配合錠  プラノバール配合錠  ヤーズ配合錠   

ルナベル配合錠ULDの効果・効能

[ソフィアA配合錠の適応症]月経周期異常(稀発,頻発,不順),無月経,月経量異常,月経困難症,月経前緊張症,更年期障害,機能性不妊症,機能性子宮出血,月経周期変更
[ソフィアC配合錠の適応症]機能性子宮出血,無月経,月経量異常(過少月経,過多月経),月経周期異常(稀発月経,多発月経),月経困難症,卵巣機能不全による不妊症
[ルテジオン配合錠の適応症]機能性子宮出血,無月経,月経量異常(過少月経,過多月経),月経周期異常(稀発月経,多発月経),月経困難症,月経周期の変更,卵巣機能不全による不妊症
[プラノバール配合錠の適応症]機能性子宮出血,月経困難症,月経周期異常(稀発月経,頻発月経),過多月経,子宮内膜症,卵巣機能不全
[ルナベル配合錠LD・ULDの適応症]月経困難症
[ヤーズ配合錠の適応症]月経困難症

ルナベル配合錠ULDの用法・用量

1日1錠を毎日一定の時刻に21日間服用し,その後7日間休薬。以上28日間を投与1周期として,29日目から次の周期の錠剤を服用する。

ルナベル配合錠ULDの使用上の注意と副作用

基本的注意

*ノルゲストレル・エチニルエストラジオール配合剤(プラノバール配合錠)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……血栓性静脈炎・肺塞栓症またはその前歴/エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳がん,子宮内膜がん)およびその疑いのある人/重い肝機能障害/前回の妊娠中に黄疸または持続性の掻痒症(かゆみ)があった人/前回の妊娠中に悪化した耳硬化症があった人/妊娠ヘルペスの前歴/鎌状赤血球貧血/デュビン・ジョンソン症候群,ローター症候群/脂質代謝異常/診断の確定していない異常性器出血/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……肝機能障害/子宮筋腫/乳がんの前歴/乳がん家族素因の強い人,乳房結節,乳腺症,乳房X線像に異常のある人/心疾患/腎疾患/てんかん/糖尿病/ポルフィリン症/テタニーのある人/高血圧/骨成長が終了していない可能性がある人,40歳以上の女性,授乳中の女性
(3)妊娠の確認……本剤の服用前には,医師による問診,内診,基礎体温の測定,免疫学的妊娠診断などにより,妊娠していないことを十分に確認してもらってください。
(4)婦人科検査……本剤を長期に服用する場合は,約6カ月ごとに婦人科検査を受ける必要があります。
(5)禁煙……外国で,喫煙が類薬(経口避妊薬)による心・血管系の重い副作用(血栓症など)の危険性を増大させ,また,この危険性は年齢・喫煙量(1日15本以上)により増大し,35歳以上の女性で特に著しいとの報告があります。本剤を服用する場合は,禁煙するようにしてください。
(6)乳がん・子宮頸がん……外国での疫学調査で,類薬(経口避妊薬)の服用によって乳がん・子宮頸がんになる可能性が高くなるとの報告があります。
(7)肝腫瘍……黄体・卵胞ホルモン配合剤の長期服用によって肝腫瘍が発生したとの報告があります。また,腫瘍の破裂により腹腔内出血をおこす可能性があります。
(8)コンタクトレンズ……本剤を服用していると,コンタクトレンズがうまく調節されないことがあります。本剤によるものか否か,処方医に相談してください。
(9)色素沈着……本剤を服用していると,皮膚に色素の沈着がおこることがあります。服用中は長時間,太陽光をあびないようにしてください。
(10)先天異常児……黄体ホルモン剤と先天異常児出産との因果関係は,いまだ確立されたものではありませんが,心臓・四肢などの先天異常児を出産した母親では,妊娠初期に黄体または黄体・卵胞ホルモン剤を服用していた群と対照群との間に有意差があったとの報告があります。
(11)血栓症……本剤を服用すると血栓症が現れることがあります。下肢の疼痛・むくみ,突然の呼吸困難,息切れ,胸痛,中枢神経症状(めまい,意識障害,四肢麻痺など),急性視力障害などの初期症状が現れたら,ただちに処方医へ連絡してください。
(12)セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品……本剤と併用すると,本剤の効果を弱めたり,不正性器出血の発現率を増大させるおそれがあります。服用中はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないでください。

副作用の注意
重大な副作用

(1)血栓症(脳・心臓・肺・網膜・手足など)。
[ソフィアA・C配合錠,ルナベル配合錠LD・ULDのみ](2)アナフィラキシー様症状(呼吸困難,じん麻疹,血管浮腫,かゆみなど)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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