エスワンエヌピー配合カプセルTの効能・用量・副作用など

エスワンエヌピー配合カプセルTの基本情報

ユーエフティは,テガフールと,その抗腫瘍作用を増強するウラシルを1:4の比率で配合した製剤です。ティーエスワンは,テガフールと,その体内濃度を保つギメラシル,消化管への副作用を抑えるオテラシルカリウムを1:0.4:1の比率で配合した製剤です。標準的な治療法ではありませんが,がん休眠療法でしばしば用いられます。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 代謝拮抗薬>テガフール配合剤>テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤
形状 カプセル剤
製造販売会社 ニプロ
保険薬価 カプセル剤20mg 1カプセル 369.80円
カプセル剤25mg 1カプセル 446.30円
同じ分類の薬 先発薬: ユーエフティ配合カプセル  ユーエフティE配合顆粒T  ティーエスワン配合カプセルT  ティーエスワン配合顆粒T  ティーエスワン配合OD錠T    

エスワンエヌピー配合カプセルTの効果・効能

[テガフール・ウラシル配合剤の適応症]頭頸部がん,胃がん,結腸・直腸がん,肝臓がん,胆のう・胆管がん,膵臓がん,肺がん,乳がん,膀胱がん,前立腺がん,子宮頸がんの自覚的・他覚的症状の緩解
[テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤の適応症]胃がん,結腸・直腸がん,頭頸部がん,非小細胞肺がん,乳がん(手術不能または再発),膵がん,胆道がん

エスワンエヌピー配合カプセルTの使用上の注意と副作用

警告

[両剤共通]
(1)本剤を含むがん化学療法は,緊急時に十分対応できる医療施設において,がん化学療法に十分な知識・経験をもつ医師に,本療法の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。
(2)本剤の服用で,劇症肝炎などの重い肝機能障害がおこることがあります。定期的に肝機能検査を受け,食欲不振を伴う倦怠感や黄疸(眼球黄染)などがみられたら,ただちに処方医へ連絡してください。
[テガフール・ウラシル配合剤]
(1)本剤とテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤を併用すると,重い血液障害などの副作用がおこることがあるので,併用してはいけません。
(2)ホリナート・テガフール・ウラシル療法(テガフール・ウラシル配合剤の細胞毒性を増強する療法)は重い副作用がおこりやすく,死亡例もあるので,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な経験のある医師のもとで行わなければなりません。
[テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤]
他のフッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤,これらの薬剤との併用療法(ホリナート・テガフール・ウラシル療法など),あるいは抗真菌薬のフルシトシンと併用すると,重い血液障害などの副作用が現れるおそれがあるので,併用してはいけません。

基本的注意

*テガフール・ウラシル配合剤(ユーエフティE配合顆粒T)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……重い骨髄機能抑制/重い下痢/重い感染症の合併/本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤の服用中または服用中止後7日以内/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に服用すべき場合……骨髄機能抑制/肝機能障害またはその前歴/腎機能障害/感染症の合併/心疾患またはその前歴/消化管潰瘍または出血/耐糖能異常/水痘/他の化学療法・放射線治療の治療中/前化学療法を受けていた人/高齢者
(3)服用法……[ユーエフティE配合顆粒]腸で溶ける薬剤(腸溶剤)なので,かまずに水でのみこんでください。
(4)ホリナート・テガフール・ウラシル療法……テガフール・ウラシル配合剤の細胞毒性を増強するこの療法を行うと,激しい腹痛や下痢,脱水症状,劇症肝炎,重い骨髄機能抑制などがおこり,致命的な経過をたどることがあるので,状態に十分注意してください。療法中は,定期的に(少なくとも1クールに1回以上,特に服用開始から2クールは各クール開始前および当該クール中に1回以上),肝機能や血液の検査などを受けることが必要です。
(5)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が服用すると,致命的な全身状態が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(6)感染症,出血傾向……服用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(7)定期的に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,定期的に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(8)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が服用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(9)二次発がん……服用によって急性白血病(前白血病相を伴う場合もある),骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告があります。
(10)その他……
・授乳婦での安全性:未確立。服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

[両剤](1)劇症肝炎などの重い肝機能障害,肝硬変。(2)骨髄機能抑制,溶血性貧血などの血液障害。(3)脱水症状,重症の腸炎(出血性腸炎,虚血性腸炎,壊死性腸炎など)。(4)白質脳症(意識障害,小脳失調,認知症様症状など),意識障害,失見当識,傾眠,記憶力低下,錐体外路(すいたいがいろ)症状,言語障害,四肢麻痺,歩行障害,尿失禁,知覚障害など。(5)重い口内炎,消化管潰瘍,消化管出血。(6)嗅覚障害(長期服用者に多い),嗅覚脱失。(7)間質性肺炎(初期症状:せき,息切れ,呼吸困難,発熱など)。(8)急性膵炎。(9)狭心症,心筋梗塞,不整脈。(10)急性腎不全,ネフローゼ症候群。(11)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。
[テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤のみ](12)播種性血管内凝固症候群(DIC)。(13)横紋筋(おうもんきん)融解症(筋肉痛,脱力感など)。(14)涙道閉塞。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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