ビカルタミドの効能・用量・副作用など

ビカルタミドの基本情報

前立腺がんは,男性ホルモンのアンドロゲンの影響によって増殖するがんです。治療法にはアンドロゲンを産生する精巣を摘除する外科手術(外科的去勢法)と,アンドロゲンの作用を抑制する内科的治療(ホルモン療法)があります。両者の有効性はほぼ同等とされ,フルタミドとビカルタミドはこのホルモン療法の主要な抗アンドロゲン薬です。
しかし,ホルモン療法を長期間継続すると次第にこの療法に抵抗性を示すがん細胞が増え,治療効果が消失してしまいます。このホルモン療法抵抗性となった状態は,外科的去勢後に症状が悪化した場合とあわせて「去勢抵抗性前立腺がん」と呼ばれています。エンザルタミドは,このような前立腺がんを対象とした新規の抗アンドロゲン薬です。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 ホルモン剤・抗ホルモン剤>抗アンドロゲン薬>ビカルタミド
形状 錠剤
製造販売会社 東和
保険薬価 錠剤80mg 1錠 398.10円
同じ分類の薬 先発薬: オダイン  カソデックス  カソデックスOD    ジェネリック薬: フルタミド  ビカルタミド 

ビカルタミドの効果・効能

[フルタミド,ビカルタミドの適応症]前立腺がん
[エンザルタミドの適応症]去勢抵抗性前立腺がん

ビカルタミドの使用上の注意と副作用

警告

[フルタミド]
劇症肝炎などの重い肝機能障害がおこることがあり,死亡例が報告されています。服用中は定期的に(少なくとも1カ月に1回)肝機能検査を受けるとともに,食欲不振,悪心・嘔吐,倦怠感,かゆみ,発疹,黄疸などの症状が現れたら服用を中止し,ただちに処方医へ連絡してください。

基本的注意

*フルタミド(オダイン),ビカルタミド(カソデックス),エンザルタミド(イクスタンジ)の添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
[フルタミドのみ]肝機能障害
[ビカルタミドのみ]女性,小児
(2)慎重に服用すべき場合……[フルタミド]薬物過敏症の前歴/ワルファリンカリウムワルファリンカリウムの服用中
[ビカルタミド]肝機能障害
[エンザルタミド]てんかんなどのけいれん性疾患またはこれらの前歴/けいれん発作をおこしやすい人/重い肝機能障害
(3)定期検査……[フルタミド,ビカルタミド]服用中は,定期的に肝機能検査を受ける必要があります。
(4)外国での報告……[ビカルタミド]本剤の服用者で,本剤との関連性が否定できなかった前立腺がん以外の死亡例(心不全,心筋梗塞,脳血管障害など)が報告されています。
(5)尿の色……[フルタミド]服用すると,尿が琥珀色または黄緑色になることがあります。
(6)危険作業に注意……[エンザルタミド]本剤を服用するとけいれん発作が現れることがあります。服用中は,自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意してください。
(7)その他……
・小児での安全性……[エンザルタミド]未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

[フルタミド,ビカルタミド](1)肝機能障害(劇症肝炎,黄疸など)。(2)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(3)心不全,心筋梗塞。
[ビカルタミド](4)白血球減少,血小板減少。
[エンザルタミド](5)けいれん発作。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

ビカルタミド - PC

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