トラマールの効能・用量・副作用など

トラマールの基本情報

トラマドール塩酸塩は非麻薬指定の中枢性鎮痛薬ですが,オピオイド(モルヒネ様物質)受容体のμ(ミュー)-受容体に特異的に結合して興奮性伝達物質の放出を抑制します。また神経伝達物質のセロトニン,ノルアドレナリン再取り込みを阻害し,シナプス間隙のセロトニン,ノルアドレナリンの量を増やして侵害刺激を抑制します。これらの効果はトラマドールの代謝物(O-脱メチル体)にも認められます。
モルヒネの鎮痛効果を1とした場合,トラマドールの鎮痛効果は0.2と推定されています。なお,トラマドールの注射薬は,1978年3月から国内で使用されています。
また,トラムセット配合錠はトラマドールにアセトアミノフェンアセトアミノフェンを加えた配合剤で,適応症はがん以外の疼痛となっています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 がんに使われるその他の薬剤>がん疼痛治療薬(7)>トラマドール塩酸塩
形状 カプセル剤
製造販売会社 日本新薬
保険薬価 カプセル剤25mg 1カプセル 38.60円
カプセル剤50mg 1カプセル 67.80円
同じ分類の薬 先発薬: トラムセット配合錠   

トラマールの効果・効能

非オピオイド鎮痛薬で治療困難な以下の疾患・症状における鎮痛→[トラマール]疼痛を伴う各種がん,慢性疼痛/[トラムセット配合錠]非がん性慢性疼痛,抜歯後の疼痛

トラマールの使用上の注意と副作用

警告

[トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合剤]
(1)本剤により重い肝機能障害が現れるおそれがあります。アセトアミノフェンの1日総量が1500mg(本剤4錠)を超す高用量で長期服用する場合には,定期的に肝機能などの検査を受けなければなりません。
(2)本剤とトラマドール塩酸塩またはアセトアミノフェンを含む他の薬剤(一般用医薬品を含む)との併用により,過量服用に至るおそれがあることから,これらの薬剤とは併用してはいけません。

基本的注意

*トラマドール塩酸塩(トラマール)ほかの添付文書による

(1)服用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴/アルコール・睡眠薬・鎮痛薬・オピオイド(麻薬性)鎮痛薬・向精神薬による急性中毒/モノアミン酸化酵素阻害薬モノアミン酸化酵素の働きの服用中または服用中止後14日以内/治療により十分な管理がされていないてんかん
[トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合剤のみ]消化性潰瘍/重い血液の異常/重い肝機能障害/重い腎機能障害/重い心機能不全/アスピリンぜんそく(非ステロイド製剤によるぜんそく発作の誘発)またはその前歴
(2)慎重に服用すべき場合……オピオイド鎮痛薬の服用中/腎機能障害/肝機能障害/てんかん,けいれん発作の前歴,けいれん発作を起こしやすい人/薬物乱用または薬物依存傾向/呼吸抑制状態/脳の器質的障害/オピオイド鎮痛薬に対するアレルギーの前歴/ショック状態/高齢者
(3)依存性……本剤の連用により薬物依存を生じることがあるので,処方医の指示を守って服用してください。
(4)適切な使用・管理……(1)本剤を目的以外に使用をしないでください。(2)本剤は子どもの手の届かないところに保管してください。
(5)危険作業は中止……本剤を服用すると,眠け,めまい,意識消失などをおこすおそれがあります。服用中は,高所作業や自動車の運転など危険を伴う機械の操作は行わないようにしてください。
(6)その他……
・妊婦での安全性:未確立。有益と判断されたときのみ服用。
・授乳婦での安全性:原則として服用しない。やむを得ず服用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)ショック,アナフィラキシー様症状(呼吸困難,気管支けいれん,喘鳴(ぜんめい),血管神経性浮腫など)。(2)けいれん。(3)意識消失。(4)長期使用時に,耐性,精神的依存・身体的依存(本剤を中止または減量すると,激越,不安,神経過敏,不眠症,運動過多,ふるえ,胃腸症状,パニック発作,幻覚,錯感覚,耳鳴りなどの退薬症候が現れることがあるので,自己判断で中止・減量をしないようにしてください)。
[トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合剤のみ](5)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),急性汎発性発疹性膿疱症。(6)ぜんそく発作の誘発。(7)顆粒球減少症。(8)間質性肺炎。(9)間質性腎炎,急性腎不全。(10)劇症肝炎,肝機能障害,黄疸。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

トラマール - PC

PCC  説明(別ウィンドウ表示)

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