ベネトリン吸入液の効能・用量・副作用など

ベネトリン吸入液の基本情報

人間の体は自律神経でコントロールされていますが,その1つ,交感神経β(ベータ)は心臓,腎臓,あるいは肺の気管支筋などに作用しています。その中のβ₂は特に気管支を拡張する作用があり,β₂を刺激する薬品は「ぜんそく」など気管支が閉塞する病気の治療に用いられます。
気管支に直接作用する吸入薬は,ぜんそくの特効薬として登場しましたが,使いすぎると心臓に対する影響が大きすぎ危険なことがわかったため,現在では短時間作用型の薬品は,軽度のぜんそく発作の際などに1日4回までなどと使用回数を限定して用いられます。一方,最近開発された長時間作用型の薬品は,1日2回の吸入で緩やかに気管支を拡張してくれるので,ぜんそく発作をおこさないためのコントロール薬として,ステロイド吸入薬とともに使用されます。
高血圧や不整脈の薬品として応用されるβブロッカーは,主にβ₁を遮断することで効き目を発揮します。しかし,β₂を遮断する作用がまったくないわけではなく気管支を狭める作用もあり,ぜんそくがある人には禁忌(使ってはいけない)です。
なお,ストメリンDエアロゾルには,副腎皮質ステロイドが含まれています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 吸入薬>β₂-アドレナリン受容体刺激薬>サルブタモール硫酸塩
形状 吸入剤
製造販売会社 グラクソ
保険薬価 吸入剤0.5% 1mL 24.60円
同じ分類の薬 先発薬: ストメリンDエアロゾル  メプチンエアー  メプチン吸入液  サルタノールインヘラー  アイロミールエアゾール   

ベネトリン吸入液の効果・効能

[インダカテロールマレイン酸塩,ホルモテロールフマル酸塩水和物を除く製剤の適応症]気管支ぜんそく
[トリメトキノール塩酸塩水和物を除く製剤の適応症]慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎,肺気腫)
[ストメリンDエアロゾルのみの適応症]気管支ぜんそく・慢性閉塞性肺疾患の治療に使用される副腎皮質ホルモンの減量および離脱
[サルブタモール硫酸塩のみの適応症]小児ぜんそく,急性気管支炎,肺結核
[フェノテロール臭化水素酸塩のみの適応症]塵肺症
[dl-塩酸イソプロテレノールのみの適応症]急性気管支炎,気管支拡張症

ベネトリン吸入液の使用上の注意と副作用

警告

[フェノテロール臭化水素酸塩]
(1)本剤の使用は,患者が適正な使用方法について十分に理解しており,過量投与になるおそれのないことが確認されている場合に限ります。
(2)本剤の使用は,他のβ₂刺激薬吸入薬が無効な場合に限ります。
(3)小児に対しては,他のβ₂刺激薬吸入薬が無効な場合で,入院中など医師の厳重な管理・監督下で本剤を使用する場合を除き,使用してはいけません

基本的注意

*プロカテロール塩酸塩水和物(メプチンエアー),サルメテロールキシナホ酸塩(セレベントディスカス),ストメリンDエアロゾルの添付文書による

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対するアレルギーの前歴
[ストメリンDエアロゾル]カテコールアミン製剤(アドレナリンなど),エフェドリン塩酸塩,メチルエフェドリン塩酸塩エフェドリン塩酸塩ほかの服用中/頻脈性不整脈のある人/有効な抗菌薬の存在しない感染症,全身の真菌症の人
(2)特に慎重に使用すべき場合(原則禁忌,処方医と連絡を絶やさないこと)……[ストメリンDエアロゾル]結核性疾患/呼吸器感染症
(3)慎重に使用すべき場合……甲状腺機能亢進症/高血圧/心疾患/糖尿病
[ストメリンDエアロゾルのみ]呼吸器以外の感染症
[プロカテロール塩酸塩水和物のみ]妊娠または妊娠している可能性のある人
(4)指示量の厳守……定められた用量以上を使用すると副作用がおこりやすくなるので,指示された量や回数を厳守してください。
(5)その他……
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:[プロカテロール塩酸塩水和物,サルメテロールキシナホ酸塩]使用するときは授乳を中止。
・低出生体重児,新生児,乳児での安全性:[プロカテロール塩酸塩水和物,サルメテロールキシナホ酸塩]未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

[すべての製剤](1)重い血清カリウム値の低下(この副作用は,キサンチン誘導体カフェイン誘導体の強心薬,副腎皮質ステロイド薬副腎皮質ステロイド薬および利尿剤の併用により増強することがあるので重症ぜんそくの人は特に注意してください)。
[プロカテロール塩酸塩水和物,サルメテロールキシナホ酸塩](2)ショック,アナフィラキシー様症状(呼吸困難,気管支れん縮,血管浮腫,浮腫など)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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