フォルテオ皮下注キットの効能・用量・副作用など

フォルテオ皮下注キットの基本情報

本剤は,現状では唯一の自己注射で投与する骨粗鬆症治療薬です。
高齢者,特に女性ではホルモンバランスの崩れもあり,栄養状態がよくなければ,いずれは骨の硬さと強度が保てなくなって骨粗鬆症となる可能性が増し,骨折につながる危険もあります。骨粗鬆症への対策としては,まずは骨形成の材料となるカルシウム,タンパク質とビタミン類を食事からしっかり補給すること,さらに散歩などの運動をするよう心掛け,適度に日光を浴びることですが,その上でさらに薬の助けを借りることにもなります。
最近では多種多様な治療薬がありますが,「骨密度が上がる」または「骨量が増える」といった例は多くはなく,大部分は骨密度が下がるのを食い止める現状維持がせいぜいでした。しかし,本剤は現時点では唯一の骨形成促進薬であり,1日1回皮下注射することで骨形成を促進し,骨折の危険性の高い骨粗鬆症患者の骨密度を増加させ,骨折抑制効果を発揮します。
テリパラチドは内因性ヒト副甲状腺ホルモンの活性本体であり,前駆細胞から骨芽(こつが)細胞への分化促進,骨芽細胞のアポトーシス(自滅)抑制などの作用をもつことから,骨芽細胞機能が活性化され破骨細胞機能を上回るため,骨形成が促進されます。一方,テリパラチドを持続的に投与すると骨吸収が骨形成を上回るため,結果として骨量減少が生じます。そのため,投与期間は24カ月までと限定されています。また,男性患者に使用した場合の安全性,および骨折予防効果は確立していません。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 骨粗鬆症の薬>テリパラチド>テリパラチド(遺伝子組み換え)
形状 注射用剤
製造販売会社 イーライリリー
保険薬価 注射用剤600μg 1キット 53,353.00円

フォルテオ皮下注キットの効果・効能

骨折の危険性の高い骨粗鬆症(適用にあたっては,低骨密度,既存骨折,加齢,大腿骨頸部骨折の家族歴などの骨折の危険因子をもつ患者を対象とする。また,男性患者での安全性および骨折予防効果は確立していない)

フォルテオ皮下注キットの用法・用量

1日1回20μgを皮下注射。使用は24カ月間まで。

フォルテオ皮下注キットの使用上の注意と副作用

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……高カルシウム血症/骨肉腫発生のリスクが高いと考えられる以下の人: 骨ページェット病,原因不明のアルカリフォスファターゼ高値,小児および若年者で骨端線が閉じていない人,過去に骨への影響が考えられる放射線治療を受けた人/原発性の悪性骨腫瘍または転移性骨腫瘍/骨粗鬆症以外の代謝性骨疾患(副甲状腺機能亢進症など)/妊婦または妊娠している可能性のある人,授乳婦/本剤の成分またはテリパラチド酢酸塩に対する過敏症の前歴
(2)慎重に使用すべき場合……腎障害/重度の肝障害/尿路結石およびその前歴
(3)血清カルシウムの上昇……本剤の投与後約4~6時間を最大として一過性の血清カルシウム値上昇がみられ,投与後16時間でほぼ基準値にまで下がります。本剤使用中に血清カルシウム値を測定する場合は,投与後16時間以降の測定値を評価基準とします。また,吐きけ・嘔吐,便秘,嗜眠(しみん),筋力低下などの血清カルシウム値上昇が疑われる症状が認められた場合は,すぐに医師に連絡してください。
(4)心疾患,腎障害の場合……副甲状腺ホルモンは血管平滑筋や心筋に作用を示すことがあるので,心疾患がある場合には,本剤の使用によって病態の悪化がないか注意する必要があります。また,腎障害がある場合は定期的に腎機能検査を行います。
(5)閉経前……閉経前の骨粗鬆症患者での安全性および有効性は確立していません。
(6)保存方法……使用開始後も冷蔵庫に入れ,凍結を避け,2~8℃で遮光保存します。
(7)注射部位・使用日数……本剤は皮下注射のみに使用します。注射部位は腹部および大腿部とし,広範に順序よく移動して(部位を変えて)注射します。本剤は28日用なので,使用開始日より28日を超えて使用しないでください。
(8)危険作業に注意……使用中に起立性低血圧,めまいが現れることがあるので,高所での作業,自動車の運転など危険を伴う作業に従事する場合には注意してください。
(9)その他……
・授乳婦での安全性:使用しない。
・小児などでの安全性:小児および若年者で骨端線が閉じていない患者には使用しない。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

重大な副作用はありませんが,そのほかの副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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