テモダール点滴静注用の効能・用量・副作用など

テモダール点滴静注用の基本情報

アルキル化剤に分類されるテモゾロミドの点滴静注用です。テモゾロミドは脳内に移行するため,脳腫瘍である悪性神経膠腫に用います。テモゾロミドの点滴静注用は,頭蓋内圧上昇に伴う悪心・嘔吐によりカプセル剤が服用できない患者や,脳幹への腫瘍の浸潤または脳幹部分の外科的処置による損傷により嚥下(えんげ)困難となる患者など,カプセル剤の服用が困難な場合に使用されます。点滴静注用においても,カプセル剤と同等の効果が確認されています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 アルキル化剤>テモゾロミド>テモゾロミド
形状 注射用剤
製造販売会社 MSD
保険薬価 注射用剤100mg 1瓶 37,845.00円
同じ分類の薬 先発薬: テモダール   

テモダール点滴静注用の効果・効能

悪性神経膠腫

テモダール点滴静注用の使用上の注意と副作用

警告

(1)本剤による治療は,緊急時に十分対応できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識・経験をもつ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。
(2)本剤と放射線照射を併用する場合に,重い副作用や放射線照射による合併症が発現する可能性があるため,放射線照射とがん化学療法の併用治療に十分な知識・経験をもつ医師のもとで実施されなければなりません。
(3)本剤の投与後にニューモシスチス肺炎が発生することがあるため,適切な措置の実施を考慮する必要があります。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分またはダカルバジンダカルバジンに対するアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/重い肝機能障害/重い腎機能障害/感染症の合併/水痘/肝炎ウイルスの感染またはその前歴/小児,高齢者
(3)併用療法……他の抗悪性腫瘍剤との併用療法については,有効性も安全性も確立していません。
(4)二次発がん……本剤の内服薬による治療後に,骨髄異形成症候群(MDS)や骨髄性白血病を含む二次性のがんが発生したとの報告があります。
(5)ニューモシスチス肺炎……放射線療法との併用療法を行っている期間中は,特にニューモシスチス肺炎が発症しやすいため,あらかじめ適切な予防措置を行います。
(6)避妊……本剤は,動物実験で胎児などの死亡や奇形が認められたとの報告があります。妊婦または妊娠している可能性のある人は,本剤を使用することはできません。また,妊娠が可能な年齢の人は使用期間中,妊娠しないように避妊することが大切です。
(7)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(8)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(9)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(10)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(11)その他……
・授乳婦での安全性:未確立。使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)骨髄機能抑制(汎血球減少,好中球減少,血小板減少,貧血,リンパ球減少,白血球減少)。(2)ニューモシスチス肺炎などの日和見感染,敗血症などの重い感染症。(敗血症の合併症として)播種性血管内凝固症候群(DIC),急性腎不全,呼吸不全。(3)間質性肺炎(発熱,せき,呼吸困難など)。(4)脳出血。(5)アナフィラキシー様症状。(6)肝機能障害,黄疸,B型肝炎ウイルスの再活性化による劇症肝炎または肝炎。(7)中毒性表皮壊死融解症(TEN),皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

テモダール点滴静注用 - PC

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