イカルス静注の効能・用量・副作用など

イカルス静注の基本情報

フルオロウラシルのプロドラッグ(前駆物質)で,体内に入った後,主に肝臓で代謝されてフルオロウラシルに変わり,抗がん作用を発揮します。

処方薬/市販薬 処方薬/ジェネリック
分類 代謝拮抗薬>テガフール>テガフール
形状 注射用剤
製造販売会社 イセイ
保険薬価 注射用剤4%10mL 1管 189.00円
同じ分類の薬 先発薬: フトラフール  フトラフール注  注射用フトラフール    ジェネリック薬: ステロジン  ルナシン 

イカルス静注の効果・効能

頭頸部がん,消化器がん(胃がん,結腸・直腸がん)の自覚的・他覚的症状の緩解

イカルス静注の使用上の注意と副作用

警告

(1)本剤の服用で,劇症肝炎などの重い肝機能障害がおこることがあります。定期的に肝機能検査を受け,食欲不振を伴う倦怠感や黄疸(眼球黄染)などがみられたら,ただちに処方医へ連絡してください。
(2)本剤とテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤テガフール配合剤を併用すると,重い血液障害などの副作用がおこることがあるので,併用してはいけません。

基本的注意

*テガフール(フトラフール注)の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴/テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤の服用中または服用中止後7日以内/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/肝機能障害またはその前歴/腎機能障害/感染症の合併/心疾患またはその前歴/消化管潰瘍または出血/耐糖能異常/水痘
(3)水痘……水痘(水ぼうそう)の人が使用すると,致命的な全身障害が現れることがあるので,状態に十分注意してください。
(4)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(5)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(6)定期的に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,定期的に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(7)二次発がん……本剤の使用により,急性白血病(前白血病相を伴う場合もある),骨髄異形成症候群(MDS)が発生したとの報告があります。
(8)その他……
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)劇症肝炎などの重い肝機能障害。長期使用による肝硬変。(2)汎血球減少,無顆粒球症(発熱,咽頭痛,倦怠感など),白血球減少,貧血などの骨髄機能抑制,溶血性貧血。(3)脱水状態(激しい下痢)。出血性腸炎,虚血性腸炎,壊死性腸炎など重症の腸炎。(4)白質脳症(意識障害,小脳失調,認知症様症状など),意識障害,失見当識,傾眠,記憶力低下,錐体外路(すいたいがいろ)症状,言語障害,四肢麻痺,歩行障害,尿失禁,知覚障害。(5)重い口内炎,消化管潰瘍,消化管出血。(6)嗅覚障害,嗅覚脱失。(7)間質性肺炎(せき,息切れ,呼吸困難,発熱など)。(8)急性膵炎。(9)狭心症,心筋梗塞,不整脈(心室性頻拍などを含む)。(10)急性腎不全,ネフローゼ症候群。(11)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

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