キロサイド注の効能・用量・副作用など

キロサイド注の基本情報

DNAの合成を阻害する代謝拮抗薬です。1959年にアメリカで合成され,わが国では1971年に白血病治療薬として発売されました。現在では,この薬の大量投与法は急性白血病では欠かせない治療法となっています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 代謝拮抗薬>シタラビン>シタラビン
形状 注射用剤
製造販売会社 日本新薬
保険薬価 注射用剤20mg 1管 413.00円
注射用剤40mg 1管 778.00円
注射用剤60mg 1管 1,167.00円
注射用剤100mg 1管 2,008.00円
注射用剤200mg 1管 3,094.00円
同じ分類の薬 先発薬: キロサイドN注    ジェネリック薬: シタラビン点滴静注液 

キロサイド注の効果・効能

[キロサイド注の適応症](1)急性白血病(赤白血病,慢性骨髄性白血病の急性転化例を含む)/(2)消化器がん(胃がん,胆のうがん,胆道がん,膵がん,肝がん,結腸がん,直腸がんなど),肺がん,乳がん,女性性器がん(子宮がん,卵巣がんなど)〔ただし,いずれも他の抗がん薬(5-フルオロウラシル,マイトマイシンC,シクロホスファミド水和物,クロモマイシンA₃,メトトレキサート,ビンクリスチン,ビンブラスチンなど)と併用する場合に限る〕/(3)膀胱腫瘍
[キロサイドN注,シタラビン点滴静注液の適応症]シタラビン大量療法→再発または難治性の急性骨髄性白血病,急性リンパ性白血病,悪性リンパ腫〔ただし,急性リンパ性白血病,悪性リンパ腫は他の抗がん薬と併用する場合に限る〕

キロサイド注の使用上の注意と副作用

警告

(1)シタラビン大量療法(キロサイドN注ほか)は高度の危険性を伴うので,入院して医師の監督下で受けなければなりません。
(2)本療法を行ったすべての人に強い骨髄機能抑制がおこり,さらに感染症・出血などによる死亡例も確認されています。
(3)本療法は,緊急時に十分に措置できる医療施設で,白血病の治療に十分な知識と経験を持つ医師(同種骨髄移植療法の経験のある医師など)に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから受けなければなりません。

基本的注意

*シタラビン(キロサイド注)の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……本剤の成分に対する重いアレルギーの前歴
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/肝機能障害/腎機能障害/感染症の合併/妊婦または妊娠している可能性のある人,小児,高齢者
(3)二次発がん……本剤と他の抗がん薬を併用により,白血病,肺腺がんなどが発生したとの報告があります。
(4)感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(5)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(6)頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(7)その他……
・妊婦での安全性:原則として使用しない。
・授乳婦での安全性:未確立。使用するときは授乳を中止。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)骨髄機能抑制に伴う血液障害(白血球減少,血小板減少,貧血,網赤血球減少,汎血球減少,巨赤芽球様細胞の発現など)。(2)ショック,アナフィラキシー様症状(呼吸困難,全身潮紅,血管浮腫,じん麻疹など)。(3)消化管障害(消化管潰瘍・出血,好中球減少性腸炎など)。(4)急性呼吸促迫症候群,間質性肺炎。(5)急性心膜炎,心のう液貯留。
[以下は大量療法において](6)シタラビン症候群(発熱,筋肉痛,骨痛,ときに斑状丘疹性皮疹,胸痛,結膜炎,倦怠感など)。(7)肝機能障害,黄疸。(8)完全房室ブロック,徐脈,心筋障害。(9)中枢神経系障害(言語障害,運動失調,傾眠,昏睡,白質脳症など)。(10)肝膿瘍。(11)急性膵炎,肺浮腫,有痛性紅斑。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

キロサイド注 - PC

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