ナベルビン注の効能・用量・副作用など

ナベルビン注の基本情報

ビンカアルカロイドとよく似た構造をもつ抗がん薬です。1979年にフランスで化学合成されました。他のビンカアルカロイドに比べて,神経に及ぼす影響が軽度であるといわれています。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 植物・動物由来製剤>ビノレルビン酒石酸塩>ビノレルビン酒石酸塩
形状 注射用剤
製造販売会社 協和キリン
保険薬価 注射用剤10mg1mL 1瓶 5,419.00円
注射用剤40mg4mL 1瓶 19,425.00円
同じ分類の薬 ジェネリック薬: ロゼウス静注液 

ナベルビン注の効果・効能

非小細胞肺がん,手術不能または再発乳がん

ナベルビン注の使用上の注意と副作用

警告

 本剤の臨床試験で,骨髄機能抑制に起因すると考えられる死亡症例が認められています。使用に際しては,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから治療を受けなければなりません。

基本的注意

*ビノレルビン酒石酸塩(ナベルビン注)の添付文書による

(1)使用してはいけない場合……著しい骨髄機能の低下/重い感染症の合併/本剤または他のビンカアルカロイド系抗がん薬の成分に対する重いアレルギーの前歴
(2)使用してはいけない部位……髄腔内
(3)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/肝機能障害/間質性肺炎・肺線維症の前歴/神経・筋疾患の合併または前歴/虚血性心疾患または前歴/強い便秘傾向/高齢者
(4)角膜潰瘍……本剤が目に入ると,激しい刺激や角膜潰瘍がおこることがあるので,異常を感じたら,ただちに看護師・医師に伝えてください。
(5)脳梗塞……他のビンカアルカロイド系薬剤により,脳梗塞などが発現したとの報告があります。
(6)感染症……使用によって,感染症の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
(7)性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
(8)頻回に検査……骨髄機能抑制,間質性肺炎,イレウス(腸閉塞)などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能,心肺機能などの検査を受ける必要があります。
(9)その他……
・妊婦での安全性:原則として使用しない。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

(1)骨髄機能抑制(白血球減少,好中球減少症,貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,血小板減少など)。(2)間質性肺炎,肺水腫(発熱,せきなど)。(3)気管支けいれん(呼吸困難など)。(4)麻痺性イレウス(腸閉塞)。(5)心不全,心筋梗塞,狭心症。(6)ショック,アナフィラキシー様症状(発疹,呼吸困難,血圧低下など)。(7)肺塞栓症。(8)意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)。(9)急性腎不全などの重い腎機能障害。(10)急性膵炎。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

ナベルビン注に効果効能が似た薬

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