イントロンA注射用の効能・用量・副作用など

イントロンA注射用の基本情報

白血球細胞で産生されるインターフェロンアルファ-2bの遺伝子を使い,遺伝子工学的手法によって大腸菌内で産生された製剤です。わが国では1987年に腎がんの適応で承認されました。

処方薬/市販薬 処方薬/先発品
分類 インターフェロン・インターロイキン製剤>インターフェロンアルファ-2b(遺伝子組み換え)>インターフェロンアルファ-2b(遺伝子組み換え)
形状 注射用剤
製造販売会社 MSD
保険薬価 注射用剤300万国際単位 1瓶 4,457.00円
注射用剤600万国際単位 1瓶 8,551.00円
注射用剤1,000万国際単位 1瓶 13,663.00円

イントロンA注射用の効果・効能

(1)C型慢性肝炎のウイルス血症の改善→[本剤単独]血中HCV-RNA量が高値ではない人,[リバビリンリバビリンと併用]血中HCV-RNA量が高値の人,インターフェロン製剤単独療法で無効またはインターフェロン製剤単独療法後再燃した人/(2)HBe抗原陽性でかつDNAポリメラーゼ陽性のB型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善/(3)腎がん,慢性骨髄性白血病,多発性骨髄腫

イントロンA注射用の使用上の注意と副作用

警告

 本剤の使用により,間質性肺炎,自殺企図が現れることがあるので,処方医と十分に話し合ってください。

基本的注意

(1)使用してはいけない場合……本剤・他のインターフェロン製剤・生物学的製剤(ワクチンなど)に対するアレルギーの前歴/小柴胡湯(しょうさいことう)小柴胡湯の服用中/自己免疫性肝炎
(2)慎重に使用すべき場合……使用開始前のヘモグロビン濃度が14g/dL未満,好中球数2,500/mm³未満あるいは血小板数120,000/mm³未満の人および女性/アレルギー素因のある人/心疾患またはその前歴/重い肝機能障害・腎機能障害/高血圧症/高度の白血球減少または血小板減少/糖尿病またはその前歴・家族歴,耐糖能障害/中枢・精神神経障害またはその前歴/自己免疫疾患またはその素因のある人/副甲状腺機能低下症/間質性肺炎の前歴/高齢者
(3)避妊……本剤とリバビリンを併用する人は,リバビリンリバビリンも参照して,特に「警告」にある避妊についての注意を厳守してください。
(4)定期検査……骨髄機能抑制,肝機能障害などの重い副作用がおこることがあるので,定期的に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
(5)発熱……本剤の使用初期に,一般に発熱がおこります。個人差が著しく,人によっては高熱になることもあるので十分に注意してください。
(6)自己使用……(1)本剤を自分で注射する人は,常に状態に気を配り,異常がみられたら,すぐに処方医へ連絡してください。(2)使用済みの注射針・注射器は再使用しないで,廃棄専門の容器をつくるなどして安全に廃棄してください。
(7)その他……
[本剤単独の場合]
・妊婦での安全性:有益と判断されたときのみ使用。
・授乳婦での安全性:使用するときは授乳を中止。
・小児での安全性:未確立。「薬の知識」共通事項のみかた

副作用の注意
重大な副作用

[本剤単独の場合](1)間質性肺炎,肺線維症,肺水腫。(2)抑うつ・うつ病,自殺企図,躁状態,攻撃的行動。(3)自己免疫現象(甲状腺機能異常,肝炎,溶血性貧血,特発性血小板減少性紫斑病,潰瘍性大腸炎,関節リウマチ,乾癬,全身性エリテマトーデス,血管炎,フォークト・小柳・原田病,1型糖尿病の増悪・発症など)。(4)重い肝機能障害。(5)再生不良性貧血,白血球減少,血小板減少,汎血球減少。(6)ショック。(7)心筋症,心不全,心筋梗塞,狭心症。(8)消化管出血,消化性潰瘍,虚血性大腸炎。(9)意識障害,失神,けいれん,錯乱,興奮,せん妄,躁(そう)状態,幻覚・妄想,見当識障害,統合失調症様症状,認知症様症状(特に高齢者),難聴。(10)糖尿病(1型および2型)の悪化または発症。(11)急性腎不全などの重い腎機能障害。(12)脳出血,脳梗塞。(13)不整脈(心室性不整脈,高度房室ブロック,洞停止,高度徐脈,心房細動など)。(14)敗血症。(15)網膜症。(16)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス-ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死融解症(TEN)。(17)横紋筋(おうもんきん)融解症。(18)溶血性尿毒症症候群(HUS),血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)。
そのほかにも報告された副作用はあるので,体調がいつもと違うと感じたときは,処方医・薬剤師に相談してください。

イントロンA注射用 - PC

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