●3日間服用しても症状の改善がみられない場合は,服用を止めて,医師又は薬剤師にご相談ください。
●1週間を超えて続けて服用しないでください。*
*重篤な消化器疾患を見過ごすおそれがありますので,医師の診療を受けてください。
■してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり,副作用が起こりやすくなります)
1.次の人は服用しないでください
(1)ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩等のH2ブロッカー薬によりアレルギー症状(例えば,発疹・発赤,かゆみ,のど・まぶた・口唇等のはれ)を起こしたことがある人。
(再び同じ薬を服用することによって,さらに強い症状を起こす可能性があります。)
(2)医療機関で次の病気の治療や医薬品の投与を受けている人。
1-血液の病気,2-腎臓・肝臓の病気,3-胃・十二指腸の病気,4-ぜんそく・リウマチ等の免疫系の病気,5-ステロイド剤,6-抗生物質,7-抗がん剤
(●前記1-〜4-の病気で医師の治療を受けている人や,前記5-〜7-の薬剤を服用している人が本剤を服用すると,白血球減少,血小板減少等を起こすことがあります。
●腎臓・肝臓の病気を持っている場合には,薬の排泄が遅れて血中濃度が高くなり,作用が強くあらわれることがあります。
●胃・十二指腸の病気の治療を受けている人は,ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩や類似の薬が処方されている可能性が高いので,重複服用に気をつける必要があります。)
8-アゾール系抗真菌剤
(アゾール系抗真菌剤の吸収が低下して,効果を減弱することがあります。)
(3)医師から赤血球数が少ない(貧血),血小板数が少ない(血が止まりにくい,血が出やすい),白血球数が少ないなどの血液異常を指摘されたことがある人。
(本剤を服用するとさらに血球数等が減少する場合があります。)
(4)小児(15歳未満)および高齢者(80歳以上)。
(小児に対しては使用経験が少なく,安全性が十分確認されていません。80歳以上の高齢者では腎機能が低下していることが多く,排泄が遅れるため作用が強くあらわれることがあります。)
(5)妊婦又は妊娠していると思われる女性ならびに授乳婦。
(妊娠中の服用については,安全性が十分確認されていません。また,ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩は母乳中に移行するので,授乳中の女性が服用すると乳児に影響を与えることがあります。)
2.本剤を服用している間は,次の医薬品を服用しないでください
他の胃腸薬
(他の胃腸薬を同時に服用すると,作用が強くあらわれて予期せぬ副作用が起こるおそれがあります。)
■相談すること
1.次の人は服用前に医師又は薬剤師にご相談ください
(1)医師の治療を受けている人又は他の医薬品を服用している人。
(他の医薬品と同時に服用すると,薬物相互作用により副作用を起こしたり,医薬品の期待される効果が得られないことがあります。)
(2)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(薬物アレルギーの既往のある人は,本剤に限らず十分な注意が必要です。)
(3)高齢者(65歳以上)。
(80歳に満たない高齢者についても,一般に生理機能が低下していることがあります。)
(4)次の症状のある人。
のどの痛み,咳および高熱
(これらの症状がある人は,重篤な感染症の疑いがあり,血球数減少等の血液異常が認められることがあります。服用前にこのような症状があると,本剤の服用によって症状が増悪し,また本剤の副作用に気づくのが遅れることがあります。)
原因不明の体重減少,持続性の腹痛
(他の病気が原因であることがあります。)
2.服用後,次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので,直ちに服用を中止し,この文書を持って医師又は薬剤師にご相談ください
[関係部位:症状]
皮膚:発疹・発赤,かゆみ,はれ
精神神経系:頭痛,手足のしびれ・こわばり感,眠気,めまい,混乱感
循環器:動悸
腎臓:全身のむくみ・血尿
その他:関節痛,気分が悪くなったり,だるくなったり,発熱してのどが痛いなど体調異常があらわれる。
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
[症状の名称:症状]
ショック(アナフィラキシー):服用後すぐに,皮膚のかゆみ,じんましん,声のかすれ,くしゃみ,のどのかゆみ,息苦しさ,動悸,意識の混濁等があらわれる。
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群):高熱,目の充血,目やに,唇のただれ,のどの痛み,皮膚の広範囲の発疹・発赤等が持続したり,急激に悪化する。
中毒性表皮壊死融解症:高熱,目の充血,目やに,唇のただれ,のどの痛み,皮膚の広範囲の発疹・発赤等が持続したり,急激に悪化する。
横紋筋融解症:手足・肩・腰等の筋肉が痛む,手足がしびれる,力が入らない,こわばる,全身がだるい,赤褐色尿等があらわれる。
肝機能障害:発熱,かゆみ,発疹,黄疸(皮膚や白目が黄色くなる),褐色尿,全身のだるさ,食欲不振等があらわれる。
血液障害:のどの痛み,発熱,全身のだるさ,顔やまぶたのうらが白っぽくなる,出血しやすくなる(歯茎の出血,鼻血等),青あざができる(押しても色が消えない)等があらわれる。
3.誤って定められた用量を超えて服用してしまった場合,直ちに服用を中止し,この文書を持って医師又は薬剤師にご相談ください
4.服用後,次の症状があらわれることがありますので,このような症状の持続又は増強が見られた場合には,服用を中止し,この文書を持って医師又は薬剤師にご相談ください
便秘,下痢,口のかわき