(編集・制作 (株)法研

肩こりや頭痛の軽減・予防に、緊張した日のリラックスに、短い時間で効果が高いヘッドマッサージがおすすめ。

短い時間でも気分転換できるヘッドマッサージ

手のひらは非常に力を持っていて、手で触ってもらうとリラックスすることができます。それが信頼している相手なら、ゆっくり背中をさすってもらうだけでも、緊張が解けて体が楽になります。大切な人をリラックスさせるためにも、ぜひマッサージを試してみてください。

さて今回の「パートナーにやってあげて喜ばれるマッサージ」は “手”、“脚”に続いて、“頭”です。美容院でシャンプーされるのが好きな女性は多いと思います。美容師さんにシャンプーされると、気分が爽快になり、リフレッシュ効果がありますね。このシャンプーをするような手の動きは、後述するように、あん摩では掻手(かきで)という施術方法なのです。
ヘッドマッサージは短い施術時間でも気分転換でき、とても効果的なマッサージです。仕事中でもちょっとマッサージするだけで、頭がすっきりして目の疲れもとれ、作業効率が上がりますよ。

肩こりを感じたらヘッドマッサージがおすすめ

仕事の疲れや肩こりがたまりにたまると、頭まで重く感じることがあります。後頭部(首のつけ根の部分)には僧帽筋や肩甲挙筋、脊柱起立筋、頭半棘筋・頭板状筋など頭を支える筋肉が付いています。そのため肩こりがひどくなると、頭が重く感じたり、頭を締め付られるように感じたり、首の横の筋肉が張ってこわばったりします。
そんなときも、肩だけでなく、後頭部から側頭部(耳の後ろの側頭筋)のマッサージを同時に行うと、さらに効果的です。さあ、やってみましょう!

うつ伏せで:まずは筋肉を緩ませる

マッサージをするときは、いきなりつらい部分をもんだり押したりするよりも、周辺部分をまずほぐしてあげると、リラックスできて効果が高まります。ヘッドマッサージでも、後頭部から肩、背中にかけて手でこすり、筋肉を緩めることから始めましょう。まず、ベッドや布団の上にうつ伏せになってもらいます。

(1)後頭部→首のつけ根→肩→上腕の順でこすっていきます。この手の摩擦によって血行がよくなり、さらにパートナーの体から力が抜けて筋肉が緩み、マッサージされやすい体になります。

(2)次に手のひらで肩甲骨と背骨の間にある菱形筋を手で垂直に押圧します、やせている人や女性の場合はこの部分の面積が狭いので、手のひらを合わせて小指側の手の側面を使って押すと押しやすいです。

(3)後頭部→首のつけ根→肩→上腕の順に、手で握るようにしていきます。このとき、筋肉をもまないでください。首から肩にかけての筋肉を素人がもむと、もみ返しが出ることがあります。後頭部の握り方は、首の上のほうから耳の横あたりにかけて、両手でボールを挟むように押さえます。

うつ伏せで:指の腹や手のひらの根元を使って頭をもんでいく

パートナーの筋肉が緩んでリラックスできたところで、頭をもんでいきましょう。ここから、パートナーの頭頂部に向かい合うように立って(座って)行います。

(1)下図の線をたどり、指の腹を使って螺旋(らせん)を描くように、頭のつけ根から頭頂部に向かって指で押しながらもんでいきます。頭の筋肉は薄く張っていますが、すぐ下に頭がい骨がありますので、少し強めに押してももみ返しがきにくいのです。
頭の根元(後頭部生え際)には、首こり・肩こりに効くツボが密集して並んでいます(「首こり・肩こりに効くツボとマッサージ方法-イラスト解説付き」参照)。ここに指の腹を引っかけるように力を入れると、ツボ押し効果で首筋のコリもほぐれます。

(2)側頭筋(耳に手のひらを当て耳をふさぐポーズをしたとき指が当たるところにある筋肉)をもむときは、ボールを胸の前で抱えるようにして手のひらの根元の部分(手根部)で力を入れるようにしてもむと気持ちがよいです。

(3)うつ伏せでの最後の仕上げに掻手(かきで)という施術の方法をお教えしましょう、頭皮に傷をつけないようにタオルを頭の上にかぶせ、指の腹や指の頭に力を入れて、シャンプーをするように頭全体を掻(か)いていく手技です。これは、施術者は少々疲れますが、誰がやってもとても気持ちがよいマッサージです。

仰向けで:前頭部と頭頂部のツボを押せば頭がすっきり

今度は仰向けになってもらい、頭のツボを押していきましょう。

うつ伏せでは押しにくかった前頭部を真ん中から外側に向かって押していきます。髪の生え際に並ぶツボ<1:神庭(しんてい)、2:曲差(きょくさ)、3:頭維(ずい)>を順に押します。目の疲れや頭痛に効きます。

次に四神聡を押します。頭の頂点にある青●が百会(ひゃくえ)のツボ、その前後左右指二本分外側にある赤●が四神聡です。ここを押すと頭がすっきりします。また、お灸をすれば集中力が持続すると好評です。

最後にストレッチをしてマッサージを終えます。首の横にある胸鎖乳突筋のストレッチをしたら、最後に手首をつかんで腕の筋肉を伸ばし、血流を促進させます。

※この記事は2011年6月に配信された記事です

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