さつまいも、鮭、りんご。自然の恵みに感謝しつつ秋を楽しむ。
一皿にまとめてCAFE風ランチもよし、ワインと音楽で秋の夜長を楽しむもよし。

さつまいものアレンジレシピ-ドライカレー、さつまいもとりんごのサラダ

食糧難の時代も日本人の命をつないできたさつまいもは、美容にも効果大

天高く馬肥ゆる秋、涼しさが増すとともに、自然と食欲も増してきます。味覚の秋といえば鮭にさんまに松茸をはじめとしたきのこ類、栗、ぶどうと盛りだくさんですね。その中で、さつまいもはちょっと地味な存在ながら栄養価は抜群! 和・洋・中華、主食からデザートまで幅広く使え、常温で長い間保存できるのも魅力です。

さつまいもは中南米が原産地といわれ、日本へは中国を経て、江戸時代初期に沖縄から薩摩(現在の鹿児島)に伝わり、やがて薩摩芋(さつまいも)と呼ばれるようになりました。江戸時代中期の享保の飢饉(ききん)では、全国で多数の餓死者が出たにもかかわらず、さつまいも栽培が盛んだった薩摩藩ではほとんど餓死者が出なかったことから注目されました。その後さつまいもは関東各地でも栽培されるようになり、料理法も増えて、江戸時代後期にはさつまいも料理を紹介する本も出版されました。第二次世界大戦中の食糧難の時代には、主食として日本人の命をつないできたことはご存じでしょう。

さつまいもはでんぷんが多く主食代わりになるうえ、ビタミンCやE、カリウム、食物繊維などを豊富に含みます。抗酸化ビタミンといわれるビタミンC・Eは、一緒にとることで相乗効果があり、がん予防や老化予防、美肌効果などが期待されます。ビタミンEは脂溶性なので、脂質を含む乳製品と一緒にとると吸収率がアップします。また、食物繊維は便通を整えておなかの中をきれいにしてくれ、お肌も自然ときれいになります。ビタミンCの美肌効果も見逃せません。女性にとってさつまいもは、美容と健康の強い味方といえます。

さつまいもメニューでCAFE風に

さつまいもを中心に秋の味覚を使ったメニューで、自然の恵みに感謝しつつ秋を感じてみませんか?
色づく木々の葉を眺めながら、CAFE風ランチはいかがでしょうか。普段はあまり使わない大皿に、残り物でも買ってきたお惣菜でも、一皿にさっとまとめるだけでCAFE風に。温かいシチューやスープなども、ココットやカップに入れてお皿におきます。ドライカレーにはピタパンを添えて。いつもとはちょっと違うランチタイムを楽しみましょう。

また、ワインもおいしい季節ですね。秋の夜長を楽しむなら、鈴虫の合唱を聞きながら、いつものテレビではなく、CAFEでかかるようなCDをかけて。ゆったりとした食事の時間を過ごしてください。

【さつまいものドライカレー】
合びき肉を使った、あっという間にできるカレーです。キーマカレーのひき肉部分がピリ辛で、さつまいもがほんのり甘く、甘辛の不思議な味のハーモニーが楽しめます。辛さはお好みで調整してください。白いご飯に合わせてもいいですし、レーズンを入れたターメリックライスやナンなどとも相性のいいカレーです。

材料(4人分)
さつまいも 大1本/合びき肉 300g/しょうが 大1かけ/にんにく 1かけ/サラダ油 少々/カレールー 1片/クミン 少々/カレー粉 少々/シナモン 少々/酒 大さじ2/水 50~100cc/塩・こしょう 少々

作り方
(1)さつまいもは1.5cmくらいの角切りにして水にさらし、水気を切っておく。
(2)しょうが、にんにくはみじん切りにする。
(3)鍋にサラダ油を熱し、(2)のしょうが、にんにくを炒め、香りが出てきたら、ひき肉を入れて炒める。ひき肉が色づいたら酒を加え、クミン、カレールー、水を入れ、(1)のさつまいもを入れる。塩・こしょう、カレー粉で味を調え、シナモンを入れ、さつまいもに火が通ったらでき上がり。

*付け合せにゆで卵を添えました。

【オータムシチュー】
鮭、きのこ、さつまいもと秋のおいしい素材を使ったクリームシチュー。温かいものを食べたいときにおすすめです。ホワイトシチューとさつまいもの相性は抜群。市販のホワイトシチュールーを使えば簡単に作れます。

材料(4人分)
生鮭(切り身) 3切れ/玉ねぎ 半個/しめじ 1パック/さつまいも 1本/バター 大さじ2/ブロッコリー 適量/水 400cc/牛乳 200cc/ホワイトシチュールー 1/2箱/塩・こしょう 少々

作り方
(1)生鮭は4つに切り、塩・こしょうして小麦粉(分量外)を振っておく。フライパンにバター大さじ1を熱し、皮目からこんがりとソテーしておく。
(2)玉ねぎは薄めにスライスし、さつまいもは1cm厚みに切って水にさらし、しめじは根元を除いてほぐしておく。
(3)ブロッコリーは小房に分けて下ゆでしておく。
(4)鍋にバター大さじ1を熱し、(2)の玉ねぎを炒める。玉ねぎがしんなりしたら、しめじを加えて炒め、水を加えて、さつまいもを入れる。ひと煮立ちしたら牛乳を入れ、シチューのルー、(1)の鮭を加え、沸騰しないように弱火で温める。最後に(3)のブロッコリーを加えて、塩・こしょうで味を調え、でき上がり。

*使用するホワイトシチューのルーによって、水分、牛乳の量が異なりますので、箱の説明書きを見て、分量を調整してください。

【さつまいもとりんごのサラダ】
“ウォルドルフサラダ”をご存じですか? ニューヨークのマンハッタンにある高級ホテル“ウォルドルフホテル”で初めて出されたという、りんごとくるみが入ったマヨネーズベースのサラダのこと。さつまいも、木の実、りんごと秋の味覚を満喫するフルーツサラダです。

材料(4人分)
さつまいも 1本(約200g)/りんご 半個/むきくるみ 20g/レモン汁 少々/レーズン 大さじ2/ヨーグルト(無糖) 大さじ2/マヨネーズ 大さじ2

作り方
(1)さつまいもはいちょう切りにして水にさらす。水気を切って、軟らかくなるまでレンジにかける。
(2)りんごはよく洗って皮付きのままいちょう切りにし、塩水に漬けておく。和える前に水分を切って、レモン汁をかけておく。
(3)くるみはフライパン等で乾煎りしておく。
(4)レーズンはぬるま湯につけてもどしておく。
(5)マヨネーズとヨーグルトを合わせてソースを作る。
(6)(1)のさつまいも、(2)のリンゴを(5)のソースで和え、(3)のくるみ、(4)のレーズンを合わせる。

【スイートポテト】
オーブントースターでできる簡単デザートです。ちょっと面倒のようですが、さつまいもは蒸すことによって甘さが増します。また、皮ごと蒸すと水っぽくならないので、スイートポテトにはおすすめです。
紫いもも使って、2色のスイートポテトを作ってみました。

材料(4人分)
さつまいも 200g/砂糖 大さじ2~3/牛乳 大さじ2/生クリーム 大さじ1/バター 大さじ1弱/シナモン 少々/卵黄 1個分

作り方
(1)さつまいもは皮ごと蒸し、柔らかくなったら皮を取り除いて熱いうちにマッシュする。
(2)卵黄は半分に分け、半分は水を少々加えておく。
(3)(1)を鍋に入れて弱火にかけ、砂糖、牛乳、生クリーム、バター、(2)の卵黄(水を加えていないほう)、シナモンを入れて、滑らかになったら火を止める。
(4)お好みの形に整え、(2)の水を加えた卵黄を刷毛でぬって、オーブントースターに入れ、焼き色がついたらでき上がり。

(編集・制作 (株)法研)
※この記事は2013年10月に配信された記事です
星川 ちさとさん

【執筆者】星川 ちさとさん

フードコーディネーター フェリス女学院大学卒業。料理研究家 辛永清氏のアシスタントを経て、編集プロダクション、PR会社勤務後、フードコーディネーターとして独立。調理師免許取得。デパート・生協等の通販…

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