そのむくみ、病気のサインかも? むくみの原因と解消法

【お話を伺った人】渡邉 賀子先生

麻布ミューズクリニック院長 慶應義塾大学病院漢方クリニック非常勤講師 1987年久留米大学医学部卒業後、熊本大学第三内科、近畿大学東洋医学研究所などを経て、1997年北里研究所にて日本初の「冷え…

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(編集・制作 (株)法研

デスクワークばかりの運動不足はご用心。血行改善と生活習慣の見直し、漢方薬でむくみを解消しよう。全身性のむくみは要注意!

女性だけでなく男性にも起こるむくみ

一日中出歩いたり、長い時間立ち仕事をした日の夕方、靴がきつくなったり、足がパンパンになったりしたことはありませんか? 足のすねを押すと引っ込んで戻らない、いつまでも靴下のあとがとれないなら、それは「むくみ」です。

「むくみ=女性の症状」と思われがちですが、外歩きの多い営業マンや、運動不足で筋力が低下している人の場合、男性にもむくみは起こります。むくみは心臓病や肝臓病など、病気が原因で起こることもありますから男性も要注意です!

そのむくみ、病気のサインかも? むくみの原因と解消法

むくみはなぜ起こるの?

からだの中の水分は血管内、細胞内、細胞外(細胞と細胞の間)にあって一定のバランスを保っていますが、何らかの原因でこれらのバランスが崩れ、細胞外に水分が増えすぎ腫れぼったくなった状態が「むくみ」です。むくみは、重力によって水分がたまりやすい下半身に起こることが多く、特に足首やすねなど、筋肉の少ない場所がむくみやすくなります。

足は第二の心臓といわれるように、足の筋肉は心臓から送られてきた血液を心臓に戻すポンプのような働きをしています。筋肉が発達していてよく動く人はこのポンプの働きがうまくいくため血行がよく、水分の排出もスムーズに行われます。
逆にいえば、長時間の立ち仕事やデスクワークなど、仕事中一定の姿勢であまり動かない人は、血行が滞ってむくみやすくなります。また、運動をしない人は筋力が弱く、冷えも血行を悪くしますから、冷え性で筋力の弱い女性に、むくみで悩む人が多いのです。

ほかにも、むくみの原因には次のようなことがあります。
●塩分のとりすぎ:血液中の塩分の濃度が高まり、濃度を一定に保つため水分を体内にためこもうとして飲水量が増え、細胞外の水分が増える。
●アルコールの飲みすぎ:細胞内が脱水状態となり、逆に細胞外に水がたまる。
●過度のストレス:手足の血流が悪くなったりホルモンが乱れ、体内の水分調整がくずれる。
●女性ホルモンの影響:特に月経前や妊娠中、更年期にはむくみやすい。

こうした日常生活で起こりがちなむくみは、お風呂にゆっくりつかって十分な睡眠をとれば解消されることがほとんどで、特に心配のないものといってよいでしょう。

むくみはからだの異常をあらわすサイン。こんなむくみは要注意!

足や顔がむくんでも、翌朝解消されていれば問題ありませんが、なかなかむくみが取れなかったり、時間とともにひどくなる場合、下記のような病気の可能性があります。むくみが全身に出る、1日中持続する、急に体重が増えた、尿の出が悪いなどの症状があったら、すぐに内科を受診しましょう。

●全身にむくみがあり、特にまぶたのむくみが続く→腎臓病
●足にむくみがあり、どうきや息切れもある→心臓病
●全身にむくみがあり、ひどい場合はおなかに水がたまる(腹水)→肝臓病
●足のすねを数秒間強く指で押しても、はじかれる→甲状腺(こうじょうせん)の病気

血行を改善してむくみを防ごう

たとえ病気ではなくても、足や顔がむくむのは不快なものです。そこで、むくみを起こさないための工夫や、むくんだときの対処法を覚えておきましょう。

なんといっても血行を改善させること! 顔のむくみなら蒸しタオルを顔に当てる、足のむくみなら足湯や青竹踏み、軽いストレッチやマッサージでむくんだ部分をほぐすのも効果的です。例えば足指の間に手指を交互に入れ、足首を大きく回します。
よく立ち仕事をする人は、足の下にクッションなどを当て足を高くして寝るとよいでしょう。長時間座ったまま仕事をする人は、合い間を見て伸びをしたり軽いストレッチをするなど、こまめに体を動かしましょう。
歩くことや足の屈伸運動は、足の筋肉を動かすことで血液の循環を改善し、むくみの予防と解消に大変効果があります。

睡眠不足や不規則な生活、無理なダイエットなどもむくみを起こしやすくしています。そんな生活習慣はただちに見直しましょう。利尿作用のあるコーヒーや日本茶、ミントやローズなどのハーブティーなどをとり、水分代謝を促すのもよいでしょう。

漢方薬で改善できる体質的なむくみ

血行をよくする努力をしてみても、生活習慣を見直してみても、冷え性で体力のない女性など、なかなかむくみが改善しない人もいるでしょう。そんな人は、体質だからとあきらめがちですが、漢方薬で改善されることがありますから、漢方も扱っている専門医に受診するか、専門の薬局に相談してみましょう。

漢方に詳しい医師なら、その人の体質に合わせて漢方薬の処方と日常生活の指導をしてくれます。体力や胃腸の丈夫さなどによって、処方される漢方薬は異なりますが、五苓散(ごれいさん)、真武湯(しんぶとう)や当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)などが多く処方されます。むくみそのものには短期間で効果が現れますが、冷えや疲れといった症状の改善には時間がかかるため、根気強い服薬が必要です。

※この記事は2007年1月に配信された記事です



花粉症のつらい症状を緩和してくれるお助け食材

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花粉症の食養

気、血、水のバランスをととのえる

出典:株式会社法研「女子漢方」
著者:矢久保 修嗣 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 科長
木下 優子 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 外来医長
上田 ゆき子 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 救急担当医長

冷えやストレスに要注意

花粉症は、アレルギー症状ですが、鼻水やくしゃみなどの症状を改善させるには、漢方の視点から言うと、気、血、水の乱れを改善することである程度対応できます。気、血、水の乱れは、おもに冷えやストレスなどで起こりやすくなります。体を温め、ストレスによって滞ったり、不足したりする気を補う食養で、気、血、水のバランスをととのえるようにしましょう。

また、花粉症を発症しやすい春は、体内の気が昇りやすいので、熱が上に逃げて体の上部にこもり、それが原因で鼻や目の炎症を引き起こします。この現象は、冬に部屋を温めても、冷気は下にたまり、暖気が上昇するのと同じで、体も下半身が冷えていると、熱が上昇し、鼻や目の炎症に繋がります。

とくに、春になると女性はスカートに素足など、薄着をする人が多いのですが、このとき、できるだけ下半身を冷やさないよう注意してください。

 

気の滞りを解消することが先決

気、血、水のバランスをととのえるには、どうすればよいでしょうか。

まずは、気を巡らせることを考えましょう。血や水を巡らせているのは気で、気が滞っているとすべてに影響するからです。

そして、食事では、体が冷えてくしゃみを連発し、水っぽい鼻水が出る人は、タマネギ、金柑、鮭など、体を温め、気の滞りを解消する食材をとりましょう。

タマネギの辛味成分アリシンは、胃腸を温め消化と新陳代謝を促してくれます。利尿作用のあるカリウムも豊富で、水毒の改善にも役立ちます。なお、タマネギをサラダなど生で食べるときは、水にさらす人が多いと思いますが、その際、アリシンも減ってしまうので、さらす時間は2、3分にとどめるようにしてください。

粘り気のある鼻水が出る人の場合は、熱がこもっているので、余分な熱をとる食材が必要です。穀類なら、小麦やハトムギ、野菜類はホウレンソウなどの葉野菜、キュウリ、白菜、キャベツ、モヤシなど定番の野菜の大多数のほか、セリ、タケノコなど、春が旬の野菜も含まれます。

セリは春の七草の一つであることからも伺えるように、古くから栄養価や薬効が高いことで知られてきました。解熱作用と発汗、利尿など水分の代謝をよくする作用があり、香味で食欲もアップします。

タケノコは、熱を収めイライラを落ち着かせます。利尿作用や、便通をよくする作用など、体内の毒素や老廃物を排出するデトックス効果が高い食材ですが、粗い食物繊維が多く、体を冷やす性質が強いので、胃腸の弱い人や冷え症の人は控えめにしてください。

 

香りの高い食材でストレス緩和

日本は4月からが新年度のため、春は卒業、入学、入社、異動、引っ越しなど、環境が大きく変わる時期でもあります。そのため、環境の変化からストレスが生じ、気の流れが滞りやすくなり、花粉症の悪化に繋がります。

気が滞ると食欲が落ち、食べないでいると”心身にとってよい気”も入ってこないという悪循環に陥って、慢性的な気滞の状態になってしまいます。

ストレスを軽減させるには、主に香りの高い食材がおすすめです。なかでも花粉症には、ジャスミン、紫蘇、ミントなどが有効です。

ジャスミンはモクセイ科の花で、身近なものとしては、その花の香りを緑茶に移したジャスミンティーが一般的です。爽やかな香りのジャスミンティーは、イライラを鎮め、気持ちを落ち着かせる効果や、血行をよくし、免疫力を高める作用などがあります。お茶として飲むほかにも、ジャスミンティーで豚肉を煮ると肉の臭みが取れて、柔らかくなるなど、料理に使うこともできます。

紫蘇は、胃や腸をととのえる働きや、発汗、利尿、精神安定など、さまざまな効能があります。刺身のツマや梅干しに用いられるのは、抗菌、防腐作用も高いためです。ただし旬は夏で、春のスギ花粉の時期は生の葉は手に入りにくいので、紫蘇茶や紫蘇ジュース、紫蘇酒などで対処するとよいでしょう。

清涼感のあるミントの作用は、解熱、鎮静で、炎症を抑え鼻づまりを緩和します。ハーブティーとしてドライハーブが市販されていますが、丈夫で育てやすく、春から秋まで収穫でき、フレッシュな香りを長く楽しめるので、家庭で栽培してみることもおすすめします。

 

冬のイベントの”ごちそう三昧”に要注意

体の不調はある日、突然起こるものではありません。そのため、食養では、調子が悪いその日、そのときだけでなく、一つ前の季節の過ごし方も大切だと考えています。

春にあらわれる花粉症の場合、その前の季節にクリスマス、お正月、バレンタインデーなどがあり、たいていの人がカロリーの高いもの、甘いものなどを食べ過ぎ、飲み過ぎる傾向があります。

花粉症などのアレルギーは、免疫機能の異常によるものなので、免疫機能を司っている腸が、過食や過飲によってダメージを受けると、アレルギー症状も出やすくなります。

また、冬の間は、食べたものや、それによって負担がかかった胃や腸の症状も、滞りがちで、体に蓄積されやすくなります。それが、春の芽吹きの季節になると、いっせいに体の外に出ていこうとして、花粉症の症状も強まるのです。

花粉症の症状を軽くしたいのならば、冬の間、食べ過ぎに注意して、胃や腸に負担をかけないようにすることをおすすめします。

 

花粉症のお助け食材

温性 米麹、タマネギ、エシャレット、金柑、カジキマグロ、鮭、紫蘇、ジャスミン、ワイン、八角
平性 キビ、小豆、キャベツ、グリーンピース、ピーマン、スダチ
涼性・寒性 小麦、ハトムギ、麩、春雨、豆腐、菊花、ホウレンソウ、小松菜、セリ、タケノコ(寒)、モヤシ(寒)、ミント、アサリ(寒)、ワカメ

+αでいつもの食事が、鼻すっきりご飯に

 

  • 副菜や味噌汁にタマネギをプラス
  • 旬の野菜や葉野菜をたっぷりとる
  • いつものお茶をジャスミン、紫蘇、ミントなどに

 

季節別おすすめ食材とおかず

春の食材 菜の花、タラの芽、アサリ、グリーンピース

●おかず
タケノコご飯、グリーンピースご飯、菜の花のゴマ和え、ヨモギ茶

夏の食材 タマネギ、紫蘇、キャベツ、ピーマン

●おかず
紫蘇ジュース、じゃこピーマン

秋の食材 サトイモ、鮭、菊花

●おかず
菊花のおひたし、鮭のムニエル、金柑のハチミツ漬け、サトイモの煮もの

冬の食材 ホウレンソウ

●おかず
ホウレンソウのゴマ和え、サトイモのグラタン

 

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やる気が出ない・落ち込みがち・息苦しいなど…うつ症状の改善方法

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「気分が落ち込みがち」改善-漢方医学、西洋医学での対処法

ストレスを避け、自律神経をととのえる
やる気が出ない・落ち込みがち・息苦しいなど…うつ症状の改善方法

出典:株式会社法研「女子漢方」
著者:矢久保 修嗣 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 科長
木下 優子 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 外来医長
上田 ゆき子 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 救急担当医長


漢方医学の考え方

症状

何に対してもやる気が出なかったり、気分が落ち込んで楽しいと思えなくなることがあります。

これらは、エネルギー、つまり気の流れが停滞している気滞(き たい)の状態だと考えられます。

気が滞っているのでのどや胸のつかえ、息苦しさなどを感じます。また、食欲不振、便秘・下痢、イライラ、のぼせ、動悸、めまいなどがあらわれる人もいます。

おもな原因は、精神的なストレスで、そのほか、過労や不眠などによって生活が不規則になったりすることでも気の流れが滞ると考えられます。

また、女性の場合は、ホルモンのバランスが崩れることでも、このような状態になることがあります。

漢方処方

うつ状態の治療は、通常、西洋薬を選択するのが一般的ですが、漢方で治療する場合には、漢方薬を処方するとともに、十分な栄養と睡眠をとって、気のバランスをととのえながら経過をみます。

*ストレスが強く元気がない場合

体内の気が不足していて、うまく気が巡っていない場合には、気を補って巡りをよくする漢方薬、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)が有効です。

*元気があり、のぼせや動悸、発汗がある場合

気が上にあがってしまう気逆の状態がある人は、婦人科系の多くの症状を改善し、気のバランスをととのえる加味逍遙散(かみしょうようさん)を使います

*むくみやめまいがある場合

水が停滞する水毒の状態によって、気も停滞している可能性があります。まずは、立ち仕事などで足がむくむ人によく処方される防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)で水毒を改善します。

 

西洋医学の考え方

症状

何をするのも楽しめず、おっくうに感じたり、イライラ、息苦しさ、不眠、食欲の低下が生じることがあります。一つひとつの症状は、珍しいものではありませんが、うつ病は、こうした症状が2週間以上続く状態を言います。

気分だけではなく、脳の機能が低下している状態で、考え方が悲観的になります。悪化すると自殺を考えてしまう人もいます。脳がうまく働かないため、考え方の道筋に混乱が生じているのです。

おもな原因は、仕事や人間関係のトラブル、環境の変化、過労などです。

なお、症状は精神的なものだけとは限りません。頭痛や肩こりなどの身体症状があらわれる場合もあります。身体症状のみで、精神症状が目立たない仮面うつ(隠れうつ)というものもあります。

対処法

治療方法は、原因や患者さんのストレスになっている環境要因など、一人ひとり異なります。気分の落ち込みが生じている原因がはっきりしている場合は、その原因をとりのぞきます。たとえば、環境が原因の場合は、環境を変えることを検討します。

うつ病だと診断された場合は、薬物療法としてSSRIと呼ばれる抗うつ薬が処方されることがあります。

そのほか、認知行動療法もあります。認知とは、ものの受け取り方のことで、物事を悲観的に受けとりがちになっている状態から、ストレスに対応できる心の状態をつくっていく療法です。

いずれにしても、慢性化すると、治りにくくなるので、早期の対応が重要です。

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めまい、立ちくらみ…女性に多い貧血の症状。鉄分が摂れる食材とは?

提供:gooヘルスケア

つらい「貧血」改善-漢方医学、西洋医学での対処法

鉄分をとり、血を補う

出典:株式会社法研「女子漢方」
著者:矢久保 修嗣 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 科長
木下 優子 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 外来医長
上田 ゆき子 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 救急担当医長


漢方医学の考え方

症状

おもに、めまい、立ちくらみなどの症状がありますが、血液検査によって貧血を指摘されるまで貧血の自覚症状がない人も珍しくありません。

貧血が起こる原因は、栄養不足、胃腸の消化吸収の不良、過多月経などによって、血が不足している血虚(けっ きょ)の状態だと考えられています。

とくに女性は、月経による出血があるので、貧血になりやすいと言えるでしょう。

漢方処方

貧血を起こす根本的な原因を探り、個々の体質に合わせた治療を行います。

貧血が続いている場合は、ある程度、長期間にわたって根気よく体質を改善する治療を行う必要があります。

また、食事で鉄分を多くとるよう心がけましょう。

*疲れやすく、顔色が悪い場合

体力が衰えている人にも処方できる十全大補湯(じゅう ぜん たい ほ とう)を処方します。ここに使われている生薬(しょうやく)の地黄(じ おう)、芍薬(しゃく やく)は、いずれも血を補う作用があり、大病後の体力回復にも使用されています。

*疲れやすく、食欲不振がある場合

体力が弱く、食後に胃もたれや下痢などがある人には、消化不良などによる胃腸の調子をととのえる作用がある四君子湯(し くん し とう)を処方します。四君子湯には、余分な水分をとりのぞく作用もあり、気、血、水のバランスがととのうことで、体内の消化吸収機能が改善されます。

*食欲不振、不眠、不安感などがある場合

加味帰脾湯(か み き ひ とう)を用います。貧血の症状を改善するだけでなく、酸棗仁(さん そう にん)や竜眼(りゅうがん)、遠志(おん じ)という、精神的な興奮を抑える作用のある生薬が使われています。

*月経量が多い、もしくは冷えがある場合

冷えや月経不順を中心とした体調不良に伴う諸症状には、婦人科系の疾患の多くに使える漢方薬、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)を処方します。婦人科系の疾患の代表的な処方で、血を補い、体の余分な水分を排出して、体を温めます。

 

西洋医学の考え方

症状

めまい、血色不良、動悸、息切れ、疲労、倦怠感などの症状があらわれますが、自覚症状がない場合もあります。

貧血とは、血液中の物質、ヘモグロビン(血色素)の値が正常よりも少なくなっている状態をさします。ヘモグロビンは、血の流れとともに体のすみずみに酸素を運ぶ重要な役割をしていて、このヘモグロビンが減ると、体内の酸素が不足して貧血が起こると考えられています。

たくさんの出血を伴う過多月経だけでなく、無理なダイエット、インスタント食品などのとりすぎなどによる、鉄分不足も貧血の原因になります。その他、具体的な病気によって貧血が起きている場合もあります。

対処法

貧血を起こす原因となる婦人科系や消化器系のがんや血液の疾患がある場合は、病気に対する治療を行います。

とくに具体的な病気がない場合は、鉄剤を処方して経過をみます。

また、生活面では、魚介類、肉類、大豆製品などの良質なタンパク質と、鶏や豚のレバーのような鉄分を多く含んだ食事、そして、鉄分の吸収をよくするビタミンCの摂取をおすすめします。

 

「肌荒れ、目のクマ、貧血」を食材で改善-血と水を巡らせる

血を補い、血と水を巡らせる


おもな原因は、血虚と瘀血

肌荒れ、目のクマ、貧血は、それぞれ異なる症状ですが、おもに、血の不足である血虚(けっ きょ)か瘀血(お けつ)の状態だと考えられます。顔色は、基本的に、血の状態があらわれたものです。顔には毛細血管が集まっていて、とくに、目の下の皮膚は薄いので、目のクマが目立つのはこのためです。

また、肌荒れ、目のクマは、便秘が原因の場合があります。目のクマは、貧血が原因の場合もあります。「皮膚は内臓の鏡」と言われるように、体の中の状態があらわれやすい場所なのです。

なお、肌荒れの状態が、乾燥している場合は、水の巡りが悪い水毒(すい どく)の場合もあります。

血を補い、巡らせる食材

肌のかさつきは、血虚と水毒の状態だと考えられます。貧血のおもな原因も血虚です。

血を補う食材はたくさんあります。豆類や種実類では、黒豆、アーモンド、黒ゴマ、松の実など。野菜では、枝豆、キクラゲ、シメジ、人参、パセリ、ホウレンソウなど。果物では、プルーン、桃など。魚介類では、ウナギ、鮭、ブリ、マグロ、サバなど一般的なものです。肉類では、牛肉、牛レバー、豚肉、豚レバーなどです。

体を温める作用や、鉄分を多く含む食品が多く、手に入りやすいものばかりです。

体液を補い、潤いを保たせる食材

肌荒れの中でも、かさつきがある場合は、潤いを保たせたいものです。おすすめの食材は、レンコン、白菜、豆腐などです。この、白菜、豆腐に大根を加えた三つの食材を、中国では、「養生三宝」と呼び、不老長寿の食材としても知られているそうです。

そのほか、肌を美しく保つ作用のある代表的な食材は、ハトムギ、トマト、豆乳、クルミ、サクランボ、イチゴ、レモンなどです。

とくに、ハトムギとクルミは、代表的な食材と言ってよいでしょう。ハトムギは、吹き出物など、肌の凹凸をなめらかにする作用があります。クルミは、還暦をすぎても弾力のある肌だったと言われている西太后も好んで食べていたそうで、中国には、「美肌を保つにはクルミを食べる」という言い伝えがあるそうです。実際、血行をよくする作用があり、脂質が多く、腸を潤します。

ただし、カロリーが高いので、食べすぎには注意しましょう。

血を巡らせる食材

目のクマのおもな原因は、血が滞る瘀血の状態だと考えられますので、対応として、血を巡らせる食事が基本になります。大豆製品では、黒豆、納豆がよいでしょう。野菜では、タマネギ、クレソン、オクラ、菊花、菜の花、ニラ、パセリ、などです。

果物や種実では、プルーン、ブルーベリー、桃、栗、カカオなど。魚介類では、イワシ、ウナギ、鮭、サンマ、シシャモなど。肉類では、牛肉に血を巡らせる作用があると言われています。

このほか、いろいろな料理に使える香辛料、調味料として、サフランや酢があります。サフランは、高価な食材ですが、ごく少量でもサフランライス、サフランティーなどで楽しめます。また、サフランは、漢方薬でも、番紅花(ばん こう か)という生薬(しょう やく)として使われています。精神の安定や、寝つかれないときなどによく作用すると言われています。

酢は、安くて、どの家庭にもある調味料ですので、どんどん活用しましょう。酢の酸味が気になる場合は、酢を沸騰させて煮切ると、酸味が気にならなくなります。

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目の下にクマができるのは血のめぐりが悪い証拠?原因と改善法

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つらい「目のクマ」改善-漢方医学、西洋医学での対処法

温めて、血を巡らせる

出典:株式会社法研「女子漢方」
著者:矢久保 修嗣 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 科長
木下 優子 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 外来医長
上田 ゆき子 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 救急担当医長


漢方医学の考え方

症状

疲れがたまっていたり、睡眠不足や栄養不足、冷え、ストレス、月経痛、眼精疲労、貧血などによって、目の下に黒ずんだようにみえるクマができることがあります。

おもな原因は、血の巡りが悪くなっている瘀血(お けつ)だと考えられています。

一時的な疲労によってできたクマならば、目の下に蒸しタオルを当てるなどして、血行を促したり、休養して疲れがとれれば、多くの場合は改善します。

しかし、慢性化している場合は、何か別の病気が原因の可能性もあります。いつまでもクマが消えないようならば、医師を受診するようにしましょう。

漢方処方

*抹梢の冷えや月経痛がある場合

血の巡りをよくして、体を温める作用のある桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を処方します。

*ストレス、睡眠不足などの場合

ストレスによる不安感の改善や、気の巡りをよくする作用のある加味逍遥散(かみしょうようさん)などを処方します。

 

西洋医学の考え方

症状

目の下の皮膚は、卵の薄皮のように薄く、皮膚の下には、毛細血管がたくさんあります。この毛細血管の血液の色素が肌に透けてあらわれているのをクマと読んでいます。茶色のクマ、青色のクマなど、クマの色によって原因や状態を判断する例もありますが、皮膚の色素は個人差があるので、あらわれるクマの色だけで原因が明確になるとは限りません。

クマができる原因は、睡眠不足や過剰なダイエット、肌の新陳代謝の低下によって、皮膚のメラニン色素が沈着したり、紫外線による刺激、メイク落としや過剰なマッサージなどの摩擦によるくすみ、加齢による皮膚のたるみなどが考えられます。

対処法

クマをつくる原因となっている具体的な病気が見つからない場合は、対症療法が中心になります。

栄養と休養をとり、肌をこすりすぎないように注意しながら、温かい蒸しタオルなどを当てて様子をみます。そして、一番難しいことかもしれませんが、ストレスを軽減させることも重要です。

加齢によるたるみが原因のクマは、改善が難しいのですが、肌の張りをとりもどすような、栄養のある食事をとることが大切です。

 一時的にできた目のクマは、蒸しタオルで温めたり、しっかりと休養をとったり、バランスのよい食事をとることで改善します。

 

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肌荒れは内臓からきてる?生理時のニキビ・乾燥・かゆみ肌の対処法

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つらい「肌荒れ」改善-漢方医学、西洋医学での対処法

内臓をととのえて、早めに対処を
肌荒れは内臓からきてる?生理時のニキビ・乾燥・かゆみ肌の対処法

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著者:矢久保 修嗣 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 科長
木下 優子 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 外来医長
上田 ゆき子 日本大学医学部附属板橋病院 東洋医学科 救急担当医長


漢方医学の考え方

症状

「皮膚は内臓の鏡」と言う言葉をご存知でしょうか。”肌荒れは、臓器の状態のあらわれ”という考え方にもとづいた言葉です。

肌荒れには、ニキビなどの炎症が起こるタイプと乾燥によって皮膚がかさつくタイプがあります。

ニキビは、胃の不調から熱をため込み、その熱を発散させようとしてあらわれます。このとき、多くの場合は瘀血(お けつ)になっています。

かさつきは、栄養不足による血虚(けっ きょ)や、水分のバランスが悪くなる水毒(すい どく)などで生じます。

いずれのタイプも、ストレス、暴飲暴食、栄養や水分の偏りが原因として考えられます。肌のトラブルは、放置するとシミやシワが定着しやすくなりますので、原因を探り、早めに改善しましょう。

 

漢方処方

*肌荒れに加えて、胃の調子が悪い場合

暴飲暴食や、胃の働きの低下による消化不良で胃に負担がかかり、体の中に熱をため込んでしまっていると考えられます。熱を発散して気、血の巡りを改善するには、温めて熱を出させる作用のある桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や半夏厚朴湯(はん げ こう ぼく とう)が有効です。

*脂性肌で、赤みが強いニキビがある場合

芯のあるニキビがあり、顔面に熱がのぼって発散できていない可能性があります。肌の機能を正常にととのえる作用がある清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)を処方します。

*膿や熱を持った、痛みを伴うニキビがある場合

赤みだけでなく、化膿している場合は、薄墨色のような顔色の場合が多く、体内に毒素がたまっていると考えられます。このような症状には、十味敗毒湯(じゅう み はい どく とう)を処方します。

*月経前や月経中にニキビができる場合

月経周期に関連してニキビができる場合は、瘀血が原因だと考えられます。このような場合には、血の流れを改善し、月経不順の改善やニキビの改善に処方される桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)が有効です。

*乾燥とかゆみがある場合

水分が必要なところに行き渡らず、血も不足して肌に栄養が届いていない可能性があります。肌の湿疹や乾燥のかゆみを鎮める作用のある当帰飲子(とう き いん し)は、当帰(とう き)、地黄(じ おう)など血の巡りをよくし、水分を保つ作用の生薬(しょうやく)が配合されています。

*ストレスが多い場合

気の巡りが悪くなっている気滞が原因だと考えられます。環境の変化など、ストレスの原因がわかっている場合は、その原因をとりのぞきましょう。心身のバランスをととのえ、精神を安定させる作用のある、加味逍遥散(かみしょうようさん)がおすすめです。

西洋医学の考え方症状

ニキビには、毛穴が詰まる白ニキビ、酸化して黒ずむ黒ニキビ、黒ニキビが悪化して炎症を起こす赤ニキビ、さらに悪化した化膿ニキビなどがあります。

私たちの肌には、肌を正常に保つための常在菌があり、その常在菌の一つが、皮脂を好み、ニキビを発症させる性質があるアクネ菌です。このアクネ菌が活性化して繁殖すると、ニキビになると考えられています。このほか、ホルモンバランスや生活の乱れなどによっても、ニキビはできやすくなります。

 

対処法

ニキビを防ぐには、刺激の強くない石けんなどで洗顔して、毛穴の汚れをとりのぞき、皮脂の過剰分泌を抑えるために、しっかり保湿することが基本となります。スキンケアだけでは改善しないくらい悪化した場合には、ステロイド剤、抗菌薬の塗り薬や内服薬などを使って治療していきます。

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    やる気が出ない・落ち込みがち・息苦しいなど…うつ症状の改善方法
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    カロリーゼロはヘルシーでも健康的でもない?人口甘味料の落とし穴
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    【発達障害者支援センター】とはどんなところ?専門家のアドバイスや訓練も
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    発達障害の支援ー医療・福祉・教育機関の連携『浜松方式』とは?
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