【執筆】ピースマインド・イープ 藤縄 理恵子

『幸せ』とはなんだろうか?

今回は、ふだん漠然と考えているようで、あらためてきちんと考えたことは少ないかもしれない「幸せ」を取り上げたいと思います。「幸せ」については、哲学をはじめ心理学、政治学、経済学、社会学などあらゆる領域で論じられ、定義だけでもさまざまなものが掲げられてきました。それほど、人間にとって重要で壮大なテーマのひとつといえますし、不幸よりは幸せがいいと誰もが願うところでしょう。
「自分は幸せだ」と日ごろあまり感じられない人や、「まあまあ幸せだけれど、もっと幸せになりたい」と考えている人は、どうすればもっと幸せを感じられるのでしょうか。
今回は、フランスの精神科医であるクリストフ・アンドレが提唱する「幸せになるコツ」をご紹介したいと思います。

不幸には簡単になれる

“人生で辛いことばかり経験してきて、今現在何もいいことがないし、これからだって何も期待できない”と思う方が少なからずいるでしょう。けれど、そうやって自分のことを否定的にとらえてばかりいると、不思議なことに不幸であり続けるほうが居心地良くなってしまいます。「自分は幸せになれない」と思い込むことで、これ以上不幸になるのを避けることができますし、幸せをつかんだとしても失うのが怖くて、「そんな思いをするくらいなら不幸なままでいい」と考えてしまうためです。何より不幸で居続けることは、幸せになろうとするほどのエネルギーを必要としないので、意図しなくても容易に不幸になれてしまうのです。

『幸せ』になる5つのコツ

結局のところ、幸せは自分で求めなければ、じっと待っていてもやって来てくれません。不幸せに別れを告げ、幸せに向うために、ちょっとだけ考え方や行動を変えてみましょう。

・ ネガティブな感情は放置しない

ネガティブな感情を放置すると、より不幸を呼びやすくなります。最悪のシナリオばかりでなく、ほかの可能性について考えてみましょう。

・ 被害者意識をもたない

何か問題があったら、それは起こるべくして起きたととらえ、原因を追究して対策を考えましょう。

・ 他人への羨望を前向きなものに変える

羨望を抱く相手がいた場合、その人はどんな努力をしたのか考えてみましょう。

・ 理想を追い求め過ぎず、ささやかで小さくても現実的な幸せをたくさんみつける

幸せも不幸も、大きさよりも頻度のほうが幸福感に影響するといわれています。

・ 楽観的に行動する

考えてみたことは実際に行動してみましょう。
失敗したとしても、大局的にみて少しずつ前進できればよしとしましょう。

ちょっとした意識づけは必要かもしれませんが、どれもできそうな気がしませんか。最初は努力しないとできないことも、慣れてくればそれが当たり前になり、ふと気づくとより幸せになっている自分が発見できるといいですね。

参考文献:クリストフ・アンドレ『こころのレシピ-幸せと不幸のルール』、高野優(監訳)、田中裕子(訳)、紀伊國屋書店、2006年

※この記事は2011年6月に配信された記事です

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