嫌われるのが恐いのはなぜ?

人から「嫌われる」ということはつらいことです。それはなぜでしょうか?
出来れば自分が嫌いな人からも嫌われたくないと思うこともあるでしょう。嫌われたくないがために、無理して引き受けたり、断れずにいることもあります。「嫌われる」ということは、他者からのネガティブな感情が自己評価の低下や自尊心に少なからず影響を及ぼすので、自分自身にとってダメージになりかねません。

なぜ他人を嫌いになるのか?

逆に人を嫌いになったことが一度もないという人は稀です。その理由を明確に説明できる場合もあれば、「なんとなく…」という場合もあるでしょう。
嫌いという感情は本能的でごく自然なものなのです。しかし、われわれは一般的には人を嫌わないように教えられてきているため、嫌いという感情を持つことに罪悪感や自責の念を覚えてしまいがちです。

哲学者の中島義道氏は「他者というものは合理的には遇してくれるものではなく、嫌いは意思のコントロールの及ばない本能的なもの」としています。そして「嫌われた理由を悶々と探して落ち込むのではなく、適度に嫌いがある人生はそれなりに豊かである」と述べています。

嫌われて傷ついたときの7つの回復レシピ

そこで嫌われて傷ついたときの回復レシピを作っておくのも大いに役立ちます。例えばこんなのはいかがでしょうか?

1. ドラマや映画などで同じようなシチュエーションに置かれている登場人物に着目してみる

→自分だけではないことを認識してみましょう。

2. つらい気持ちを書きとめたり、話してみる。友人や家族ではなくカウンセリングを活用するのも大いにいいでしょう

→気持ちの整理と自尊心の低下防止になります。

3. その人に嫌われたことで回避できたことを考える

→余計な飲み会やデートに行かなくて済んだなど何でもいいのです。

4. 舌打ちをする

→傷ついたことへの正当な怒りを和らげてくれます。

5. ニュートラルに捉える

→自分がだめだったではなく、あの時のあのことはだめだったという感じで。

6. 自分の育った家族のなかで否定的な感情がどのように扱われてきたか、ちょっと振り返る

→過度な罪悪感があるかもしれません。

7. これからのことについて焦点を当て過ぎない

→あまり先のことを考えると、かえって関係が煮詰まってしまいます。

上記のようなレシピがあれば、ダメージを過大に受けることなく過ごせるかもしれません。ネガティブな言葉や感情に焦点を当てるのは確かに楽しいことではないですが、重要なエッセンスが含まれることがあるのです。その過程が人生を豊かに、個人を成長させてくれる1つのきっかけとなるのではないでしょうか。

中島義道著『ひとを<嫌う>ということ』角川文庫、2003

【執筆】
ピースマインド・イープ 浅井咲子

※この記事は2010年2月に配信された記事です
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【執筆者】ピースマインド・イープ

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