生理不順は病気のサインー生理周期が何日間だと注意が必要?

【お話を伺った人】中村 理英子先生

中村クリニック院長 1946年生まれ。1970年東邦大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室に入局。1991年より、東京・下北沢に中村クリニック(産婦人科・内科・皮膚科)を開設。女性誌などでも女性の…

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(編集・制作 (株)法研

月経周期の異常を放っておくと、不妊症や無月経の原因にも。ストレスや無理なダイエットも月経不順の原因に。基礎体温をつけて早期発見、早期治療。

注意が必要な頻発月経と稀発月経

女性のみなさんは自分の月経が何日周期なのか、正確に言えますか? 毎月のことなのに、意外と正確なことを知らないのが月経に関すること。変だなと思っても、よほどのことでないと「病院へ行くのは面倒くさいし、人に聞くのも何だか……。」という人が多いのでは。しかし、月経には女性の体の異常が現れます。異常を早く見つけるためにも、自分の月経についてよく知っておく必要があるでしょう。

月経周期とは生理が始まった日から次の生理が始まる日までを言い、成人女性の場合、通常25~35日くらい。月経周期が毎月一定の人もいれば、ばらつきのある人もいます。年齢、環境の変化やストレス、体調などで周期が不規則になることがあっても、多少のばらつきは問題ありません。注意しなければいけないのは、周期が24日以内の頻発月経と、周期が36日以上の稀発(きはつ)月経、これらは病的な月経不順とされています。いずれの場合も、排卵がある場合(排卵性)とない場合(無排卵性)があり、どちらであるのか見極めることが大切です。

基礎体温表をつけて、自分の月経サイクルを知ろう

排卵があるかないかは、基礎体温表をつけて観察するとわかります。正常な基礎体温のパターンをみると、低温期と高温期の2層に分かれていて、月経から排卵までの約14日間は体温が低く、排卵後から次の月経までの約14日間は体温が高くなっています。
低温期は卵胞期(らんぽうき)ともいい、卵巣の中の卵胞から卵胞ホルモンが分泌されます。排卵が起こると、卵胞が黄体へ変化して黄体ホルモンを分泌、黄体ホルモンには体温を高める働きがあるため、基礎体温が上昇します。この高温期を黄体期といいます。月経と月経の間にまったく高温期がない場合、排卵がないと考えられます。

このように、基礎体温をつけることで排卵の有無や卵胞期と黄体期のリズムがわかり、月経の異常の原因を見つける手がかりとなります。受診するときは2カ月程度の基礎体温表を持参すると、診断の助けになります。

20~30代で無排卵ならば治療が必要となることも

頻発月経も稀発月経も、無排卵性は思春期や成人の女性にも見られます。思春期には卵巣機能が未熟なために、排卵のない頻発月経を起こすことがありますが、この場合成長に伴って排卵が順調に起こるようになるため、とくに治療の必要はありません。成人女性ではストレスなどによる卵巣機能の低下が原因となって起こることがあります。20~30代の女性の場合、無排卵が長く続けば不妊症になったり、体の不調を招く原因にもなるため、ホルモン剤や排卵誘発剤などによる治療が必要となります。

頻発月経で排卵がある場合は、基礎体温の卵胞期が極端に短い場合と黄体期の極端に短い場合があります。性腺刺激ホルモンの異常や黄体ホルモンの分泌不足などの可能性があり、受診が必要です。
また、注意しなければならないのは、頻発月経だと思っていたら不正出血だったということが少なくないことです。不正出血の原因には子宮内膜症や子宮筋腫、子宮がんなど重大な病気も多いので、早めに婦人科を受診しましょう。

稀発月経は、ストレスや無理なダイエット、激しいスポーツなどが原因で起こることが多く、周期が長くても定期的で排卵もある場合は、あまり問題ないでしょう。いつ来るのかわからないくらい不定期な場合、卵巣や下垂体の機能異常である可能性がありますから、早めに受診しましょう。

無月経は3カ月以内に婦人科を受診して

3カ月以上月経がない場合を無月経といい、早めの治療が必要です。稀発月経同様に、ストレスや無理なダイエットなどでも起こりますが、脳の視床下部や下垂体の機能低下、甲状腺や副腎の病気、また卵巣や子宮の病気などが原因のことも考えられます。

月経不順と甘くみて長期間放っておくと、治療を受けてもなかなか効果が出なかったり、将来不妊症や骨粗しょう症になるリスクを高めることにもなります。ホルモン療法や漢方療法を行って、月経周期が順調になるようしていく必要がありますから、月経が起こらなくなったら、最低でも3カ月以内に受診して治療を受けましょう。

ストレスで月経不順が起こるのはなぜ?

月経周期をコントロールしている脳の視床下部や下垂体は、ストレスにかかわる自律神経の中枢(ちゅうすう)のすぐ近くに位置しているため、ストレスの影響を大きく受けます。そのため、ストレスの多い生活や無理なダイエットなどによってホルモンバランスが乱れ、ホルモン分泌が規則的に行われなくなって、次第に排卵できなくなります。

原因となる病気がなく、ストレスやダイエットからくる月経不順の場合、日ごろからストレスをためないこと、不規則な生活や睡眠不足を改め、禁煙し、食生活のバランスに気をつけることが大切です。

※この記事は2007年3月に配信された記事です



望まない・意図しない妊娠は約4割|低用量ピルの避妊効果とは?

【お話を伺った人】松峯 寿美先生

東峯婦人クリニック院長・医学博士 東京女子医科大学卒。 専門は婦人科一般、不妊症治療など。 日本産婦人科学会専門医、思春期学会理事、東京女子医科大学非常勤講師など兼任。『マタニティホワイトブック』…

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ホルモンが作る女性のリズム。決めるのはあなた!避妊効果が高く副作用も少ないといわれるピル。あなたはどれくらい知っていますか?

自分のことは自分で決めたい

週刊誌やテレビで、芸能人の「できちゃった婚」のニュースをよく目にしますが、日本では避妊の失敗などによる「意図しない出産」や「望まない出産」が約40%弱もあるといわれています。問題なのは、望まない妊娠で仕事や学校を辞めざるを得なかったり、中絶したりする人が多いということです。

そういったことを避けるためにも、日ごろから避妊について考えておきたいものです。さまざまな避妊方法の中で何を選ぶのか、人任せにせず自分で決めるのが自立した女性!そのためには、十分な情報と正しい知識が必要です。

避妊効果が高く安全といわれるピルが広がらないのはなぜ?

1999年、アメリカから約40年遅れて低用量経口避妊薬=低用量ピル(以下ピル)が解禁され、避妊方法の幅が広がりました。でもピルについて、あなたはどれくらい知っていますか?

ヨーロッパを中心に、ピルは一般的に使われている避妊薬ですが、日本ではコンドームの利用が約8割と圧倒的に多く、ピルを利用している人はわずかです。ピルは避妊効果が高く、副作用も少ないといわれていますが、情報の少なさからか、なんとなく不安、ホルモンを飲むことに抵抗がある、などの理由で服用をためらう人が多いようです。

さらに、ピルの導入にあたってつくられた「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」によって、処方前にさまざまな検査が義務づけられたことも、ピルの利用が進まない原因の一つと考えられています。しかし2005年12月、日本産科婦人科学会などが同ガイドラインを改訂し、検査が大幅に簡素化されただけでなく、製薬会社などがピルの避妊以外の効用をうたってもよいことになりました。

妊娠を防ぐ3つの主な働き

女性には約4週間で1サイクルの月経周期があり、その間に月経と排卵が1回ずつ起こります。そして、排卵のときに出てきた卵子が子宮のほうへ運ばれる途中で精子と出会えば受精卵となり、子宮内膜に着床すると妊娠が成立します。ピルは、排卵を抑える、受精卵を子宮に着床しにくくする、精子を子宮に入りにくくするという、主に3つの働きで妊娠を防ぎます。

ピルは卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)と同じ成分を含む飲み薬で、これを飲むことで体が妊娠中に近い状態になり、排卵がストップします。また、ホルモンの働きで、精子が子宮に入りにくくなったり、受精卵が子宮内膜に着床しにくい状態になります。このように、何重にも避妊効果を高めているのです。

意外と知られていない、避妊以外のメリット

ピルを使ってみようと思ったら、また、ほかの避妊方法と比較するためにも、ピルのメリットとデメリットをしっかり押さえておきましょう。

メリット

●正しく使用すればほぼ100%の避妊効果があり、妊娠を希望するときは飲むのをやめればよい。
●月経周期をコントロールできる。ピルを飲むと月経周期がきちんと28日周期になり、いつ月経が来るかわかるため、スケジュールが立てやすい。ピルで月経をずらすこともできるため、たとえば、月経が旅行に重ならないようすることができる。
●女性の意思で避妊ができ、自分の体は自分で守る意識が生まれる。
●その他、月経痛が軽くなる、貧血が改善される、にきびがよくなる、子宮内膜症になりにくく悪化を防ぐ、長く飲み続けると子宮体がん・卵巣がんのリスクが減る、骨粗しょう症になりにくくなる、など。

デメリット

●毎日飲まなければならず、飲み忘れると避妊効果がなくなる。
●医師の処方が必要で、保険適用にならないため費用がかかる(月に約3000円~4000円程度)。
●飲み始めの2~3カ月は吐き気や頭痛、乳房の張りなどが起こることがある。
●血栓症のリスクの高い人は飲めない。
●性感染症は防げない(コンドームとの併用が必要)。

避妊だけでなく、健康面や月経周期の調整など女性のQOL(生活の質)をアップさせる効果が期待できるピルですが、上手に使いこなすためには正しい知識が必要です。
次回はピルの使い方についてご紹介しましょう。

※この記事は2007年1月に配信された記事です

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生理前のつらい症状を楽にするコツ|PMS・月経前症候群の症状と対策

【お話を伺った人】対馬 ルリ子先生

ウィミンズ・ウェルネス銀座クリニック院長 1984年弘前大学医学部卒業後、東京大学医学部産婦人科学教室助手、都立墨東病院周産期センター産婦人科医長などを経て、2002年にウィミンズ・ウェルネス銀座…

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(編集・制作 (株)法研

月経前の体と心におこる不快な症状がPMS(月経前症候群)。自分の症状の傾向とあらわれる時期を把握して、上手にコントロールしよう。

なぜPMSがおこるの?

PMSとはPremenstrual Syndromeの略で、月経前におこる体と心の不快な症状のこと。日本語では「月経前症候群」といいます。体温が高くなる排卵期から月経までの黄体期(約7~10日間)にみられ、毎月くり返し、月経が始まると症状が消える、または軽くなっていくのが特徴です。おなかの痛みや下痢、便秘など腹部の症状が最も多く、ささいなことでイライラしたりカッとなる、ひどく落ち込むなどの精神症状もよくみられます。

なぜこのように、体と心の両面に、さまざまな症状がおこるのでしょうか。原因はまだ明らかではありませんが、黄体ホルモンの増減や神経伝達物質セロトニンの減少、ビタミン・ミネラルの不足などが影響していると考えられています。
これらの要素に加え、本人の気質、職場や家庭でのストレス、環境の変化、PMSに対する知識・理解の有無なども大きく影響しています。つまりPMSは、生物学的な要素に、精神心理的、社会的な要素が複合的に加わって発症しているといってよいでしょう。

あなたのPMSはどのタイプ?

PMSの症状は、次のように大きく3つに分けることができます。

(1)体の症状

・腹痛、頭痛、腰痛、関節痛などの痛み
・頭が重い、だるい、疲れがとれないなどの倦怠(けんたい)感
・下痢や便秘、吐き気などの消化器症状
・冷え、むくみ、肩こり、乳房の張り、不眠など

(2)精神的な症状

・カッとなる、イライラする
・無気力になる、うつになる
・涙もろくなる、不安になる
・女性でいることがいやになる
・人に会うことがいやになる など

(3)行動面の症状

・集中力がなくなる
・やつあたりしたり、暴力的になる
・無性に食べる、あるいは食べない
・失敗が多くなる、物忘れがひどくなる
・体を動かすのがおっくうになる
・性欲が増す、あるいは減少する など

自分の症状の傾向と、症状があらわれる時期を自覚していることは大切です。そのためには、基礎体温を記録することが有効です。高温期に上記のような症状があらわれ、3カ月以上くり返したら、PMSの可能性が高いといえます。体調や感情の起伏などもよく観察して記録しましょう。いつごろ、どんな症状があらわれるのかを予測できれば、スケジュールを調整するなど前もって対策をたてることが可能になります。

症状が軽くなる暮らし方

あなたはどんな症状が多かったですか? 体の症状が多い人は、食生活が乱れていたり、運動不足だったりすることが多いので、バランスのよい食事と適度の運動をこころがけ、体を冷やさないように気をつけましょう。

精神的な症状が多い人は、性格が几帳面で何事も完ぺきを目指してしまいがちなタイプかも。すべて完ぺきにこなそうとせず、ときには肩の力を抜くことも大切です。リラックスタイムを十分とるようにするとよいでしょう

行動面の症状が多い人は、忙しくてストレスがたまっていないか、スケジュールを見直してみましょう。大切なことは後回しにしたり、周囲の人にひとこと伝えて理解を求めるのもよいでしょう。

ただし、症状の程度が重い場合は、婦人科を受診してください。治療には低用量ピルや漢方薬、精神安定剤や抗不安薬、黄体ホルモン剤、ビタミン剤などが使われ、必要に応じてカウンセリングなどが行われます。精神的症状が重い人は精神科や心療内科でもみてくれます。

このほか、日ごろのちょっとした工夫でPMSの症状を予防したり軽くすることができます。PMSに限らず健康な生活に役立つ内容ですので、ぜひ実践してみてください。

(1)食事はバランスよく、PMSの症状を和らげる栄養素を積極的にとる

・栄養バランスよく食べる(主食、主菜、副菜をそろえる)
・一度に食べすぎず、できれば少量を数回に分けて食べる。主食は玄米、分づき米など精製しない穀類を(血糖値の急上昇や急降下をおこさない)
・良質のたんぱく質(大豆など)や良質の油脂(月見草オイルなど)をとり、塩分を減らす
・ビタミンB6、ビタミンE、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、イソフラボンなどをとる(緑黄色野菜、大豆製品、海藻類などを多めに)
・カフェイン、砂糖、アルコールをとりすぎない

(2)適度な運動を習慣に

適度な有酸素運動は血流を促し、筋肉の緊張をとる、むくみを解消する、高血糖・低血糖を防ぐ、ストレスを解消するなどの効果が

・好きな音楽やハーブティーを楽しむ
・心を鎮める効果がある腹式呼吸、ヨガ、座禅、気功などもよい
・ぬるめのお風呂にゆっくりつかり、手足をよくマッサージするとよく眠れる

※この記事は2008年10月に配信された記事です

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つらい生理痛やPMSには『こんにゃくお灸』が効く! そのやり方を紹介

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

じんわり温め、頭痛や吐き気などのPMSに効果てきめん! PMSなどの婦人科トラブルに効果的な、こんにゃくを使って子宮を温める日本古来の方法を紹介。

つらい生理痛やPMSには『こんにゃくお灸』が効く! そのやり方を紹介

体の中心・子宮を温め、全身をめぐらせ不調の改善に

PMSや生理痛への即効性で注目なのが「こんにゃくお灸」。その効果に驚く人が続出しています。

生理前後は子宮が緊張し、硬くなります。ここを直接温めてゆるめることで、PMSや生理痛の緩和に。また東洋医学で子宮は体の中心部であり、ここが温まると全身のめぐりがよくなるとされ、頭痛や肩こり解消にも働きます。

子宮を温めるために最適な食材がこんにゃく。こんにゃくの湿気を含んだ熱は、皮膚の表面を乾燥させずに、温かさをじっくり浸透させます。「こんにゃくお灸」は日本古来の療法で、俳人の正岡子規が腰痛の解消に行ったという記録も残っています。テレビやスマホを見ながらの“ながら”でOK。ホカホカと気持ちよく、リラックスできます。

つらい生理痛やPMSには『こんにゃくお灸』が効く! そのやり方を紹介

こんにゃくお灸のやり方

生理が始まる3日前くらいからスタートし、1週間に2〜3回行います。こんにゃくは数回、繰り返し使うことができます。

◯準備するもの
・ こんにゃく1枚
・ ジッパー付きポリ袋(電子レンジ対応のもの)2枚
・ フェイスタオル1〜2枚

1)電子レンジで加熱
こんにゃくをポリ袋に入れ、口を開けたまま、電子レンジ(500W)で1分30秒ほど加熱する。

2)ポリ袋を2重にする
温めたこんにゃくのポリ袋は、なるべく空気を抜いて口を閉じ、もう1枚のポリ袋に入れて二重にする。熱いのでやけどしないように注意を。また、完全に閉じていないと水漏れするので、袋の口はピッチリ閉じて。

3)フェイスタオルで巻く
温めてポリ袋を二重にしたこんにゃくに、フェイスタオルを巻く。

4)こんにゃくの上に座る
膣のあたりにこんにゃくが当たるようにイスに置いた上に座り、座り心地のよい位置に調整する。20分ほど温める。

初めは熱をあまり感じませんが、次第に強く伝わってきます。熱すぎたらタオルを増やして調節してください。使用後のこんにゃくは袋のまま冷蔵庫に入れ、次回そのまま温めて使うことができます。水分がなくなり、使い心地が悪くなったら交換を。こんにゃくは、シンクの掃除などに活用しましょう。使用中、気分が悪くなったり異変を感じたらやめてください。

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つらい生理痛や下腹部の痛みに注意! 子宮や卵巣の異常を疑う症状とは?

【お話を伺った人】百枝 幹雄

東京大学医学部産科婦人科学教室 講師 1984年東京大学医学部卒業。医学博士。2004年より東京大学医学部講師、06年より東京大学医学部附属病院女性診療科・産科外来担当副科長。現在、日本産科婦人科…

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(編集・制作 (株)法研

(「健康のひろば」法研より)

重症化させないよう定期的に婦人科検診を。痛みの起こり方やその他の症状、月経異常などにも注意が必要。

30~40歳代に多い子宮筋腫

女性の場合、下腹部が痛むときは、大腸などの消化器の異常とは別に、子宮や卵巣などの異常も疑う必要があります。なかでも、子宮筋腫は婦人科の腫瘍のなかでは最も多い病気で、30~40歳代の3人に1人の割合でみられます。

子宮筋腫は、女性ホルモンのエストロゲンの働きによって大きくなる良性腫瘍で、できる場所によって次の3つのタイプに分けられます。子宮の筋肉の中で大きくなった「筋層内筋腫」、子宮の外に飛び出した「漿膜下(しょうまくか)筋腫」、子宮内側の粘膜に向かって発育した「粘膜下筋腫」です。

このうち、下腹部痛を起こしやすいのは、「筋層内筋腫」と「漿膜下筋腫」です。どちらも、筋腫が大きくなるにしたがって周りの臓器を圧迫するため、下腹部痛の原因になります。また、直腸を圧迫すると便秘、膀胱(ぼうこう)を圧迫すると頻尿、神経を圧迫すると腰痛を起こします。
また、「筋層内筋腫」や「粘膜下筋腫」では、子宮の内腔が変形して月経の出血量が増えます。そのため、貧血になることがあり、どうきや息切れなどの貧血症状を伴うこともあります。

子宮内膜症は月経時の痛みが特徴

最近増える傾向にある子宮内膜症も、下腹部痛の原因となります。子宮内膜症は、月経ではがれる子宮の内側の粘膜(子宮内膜)、あるいはそれとよく似た組織が子宮以外の場所にできてしまい、エストロゲンの刺激によって増殖する病気です。20歳代から発症することがあり、30歳代前半に最も多くみられます。

子宮内膜症ができやすいのは、子宮と直腸の間にあるダグラス窩(か)と卵巣で、月経時に子宮内膜と同じように出血します。子宮内であれば体外へ排出されるものが、排出経路がないため体内にたまって、強い痛みを引き起こします。最も多いのは、月経時の下腹部痛や腰痛ですが、約半数は月経時以外の下腹部痛を訴えています。また、ダグラス窩にできた場合は排便痛や性交時痛を起こします。まれに、胸膜や肺、腸管、尿路などに発生すると、月経時に気胸や血痰(けったん)、血尿、下血などの症状があらわれることもあります。

子宮内膜症は妊娠・出産をきっかけに治ることもありますが、月経を繰り返していると悪化する危険性が高まり、放置すれば進行して不妊の原因にもなります。

子宮内膜症と似た病気で、30歳代後半に多く発症するのが、子宮内膜が子宮の筋肉にもぐりこむ子宮腺筋症です。月経痛がとても強く、月経後にも痛みが続くことが少なくありません。出産や流産の後など、子宮の筋肉がゆるんだときに起こりやすいという特徴があります。

急激に痛むときは卵巣腫瘍かも

子宮筋腫や子宮内膜症など、子宮の異常による痛みは月経に関係する慢性的なもので、痛みのほかに月経異常などの自覚症状がみられます。これに対して、月経とは関係なく、下腹部に急激な痛みが起きた場合は、卵巣腫瘍が疑われます。腫瘍がある程度の大きさになると、腫瘍の根元ががねじれ(茎捻転=けいねんてん)、強烈な痛みを起こすことがあるのです。

卵巣腫瘍の主な症状は、下腹部痛のほかに腹部膨満感、性器出血、便秘、頻尿などさまざまです。腫瘍が大きくなった場合は、ジーンズやスカートのウエストがきつくなって気づくこともありますが、サイズがかなり大きくなってからでないと症状が出てきにくいため、発見が遅れがちです。卵巣腫瘍には良性、悪性、その中間タイプとさまざまな種類があり、場合によっては卵巣を摘出しなければならなかったり、治療が難しくなることもあります。

子宮や卵巣の病気は、日常生活での予防が難しいものが少なくありません。重症化させないように、また発見が遅れないように、定期的に婦人科検診を受けましょう。また、異常を感じたら早めに婦人科を受診し、腫瘍などの有無を確認することが大切です。

※この記事は2008年4月に配信された記事です

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生理前の胸の張りや痛みは軽減できる? PMSを改善する5つの食材

生理前になると憂鬱になったり、胸の張りや痛みなどが出るのがPMS(月経前症候群)。PMSの症状を軽減できる食材をご紹介します。

生理前の胸の張りや痛みは軽減できる? PMSを改善する5つの食材

毎月の悩みにさよなら! 食べ物で「PMS(月経前症候群)」を緩和

「PMS(月経前症候群)」とは、生理の3~10日前からおこる症状で、生理がくると悩まされていた症状も消えるのが特徴です。原因は、女性ホルモンの「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の過剰分泌とされています。胸が大きくなって張り、痛みを感じる場合もあります。この時期は、子供を作るために準備をする期間のため、「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が乳腺を発達させようとするからです。

ほかにも、「PMS(月経前症候群)」には、憂鬱、イライラしやすい、胃痛、食欲増進または減退、貧血、便秘、むくみ、頭痛、腹痛など、さまざま症状があります。症状には個人差がある上に、月ごとに症状が異なる場合もあります。

また、生理前は、インスリンという血糖値を下げるホルモンの働きが低下し、血糖値が上がります。この上がった血糖値を下げるために通常よりも大量のインスリンが必要になりますが、逆に食後2~3時間になると、低血糖になりやすく。血糖値が下がると、また異常な食欲が出たり、イライラしたりといった症状が出ます。血糖値を安定させることが、PMSの緩和につながります。

「PMS(月経前症候群)」の時に、積極的にとりたい5つの食材がこちら。普段からも取り入れることで、症状の緩和に効果があるとされています。

<PMSを改善する5つの食材>

1、大豆製品

大豆製品にはイソフラボンが含まれています。イソフラボンには、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きが。1日200mlを目安に摂ると女性ホルモンのバランスが整うと言われています。

2、ごま、アーモンドなどのナッツ類

ホルモンバランスを整えるビタミンEが豊富。

3、カツオ、サケなど魚類

魚類にはビタミンB6がたっぷり。ビタミンB6は、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の合成につながり、心を安定させます。

4、ひじき、わかめなど海藻類

マグネシウムを多く含む海藻類はPMS(月経前症候群)の緩和に。

5、バナナ

バナナにはカリウムが含まれており、生理前の体のむくみを解消してくれます。生理前の便秘解消にも効果が。

6、玄米

マグネシウムと食物繊維が豊富。血糖値が上がりにくいので、生理前の食欲を抑えることができます。

「PMS(月経前症候群)」の症状には個人差があり、人との比較もしにくいもの。食事の改善のみで緩和できない場合もあります。毎月、生理前になると普段の生活に支障が出るほど悩まされる人は、一度婦人科を受診しましょう。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと

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