女性の体にとって『骨盤底』が大事な理由|20~30代からケアを!

【お話を伺った人】竹山 政美先生

健保連・大阪中央病院泌尿器科部長 1979年大阪大学医学部卒業、86年同大学大学院医学研究科博士課程修了。健保連・大阪中央病院泌尿器科勤務。98年「神経・尿失禁外来」(02年「女性のための泌尿器科…

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提供:gooヘルスケア

(編集・制作 (株)法研

骨盤底は、女性の腹部臓器を支える重要な部分です。骨盤底の筋力が弱ると、尿もれなどの不調がおこります。あなたもチェックしてみましょう。

知る人ぞ知る、大事な筋肉

「骨盤底」と聞いても、「ナニ?それ」と首をかしげる人が多いのではないでしょうか。

骨盤底は女性の体にとって、とても重要な役割を果たしています。骨盤底は骨盤の底にあり、腹部臓器を支えている部分で、筋肉や繊維組織で形成されています。
骨盤底筋は、体の前面にある恥骨、後ろの尾骨の間をつないで、ハンモック状のかたちをしています。人類が二足歩行をはじめた頃から、骨盤の底に腹部臓器の重みがかかるようになり、骨盤底が、それを支える役割を果たすようになりました。
膀胱、子宮、直腸など、骨盤内臓器を、骨盤底のハンモック状の筋肉群、じん帯など支持組織が協力して、しっかり支えています。そしてそれ以外にも、蓄尿、排尿、排便などに重要な役割をつとめています。排尿などの機能には、神経と筋肉が協調して、高度なはたらきをすることが必要。

そのため骨盤底は、婦人科のみならず泌尿器科では重要なキーワード。骨盤底を健康に保つことが、QOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)に大きく影響するのです。

女性の体にとって『骨盤底』が大事な理由|20~30代からのケアを

肥満、妊娠によって筋肉がゆるむ

骨盤底がゆるんだり、断裂したりすると、尿もれや性器脱、尿意切迫感など、さまざまな障害がおこります。尿もれは、中年以降の女性に多いとされていますが、若い女性にもおこります。
さらに性器脱という、ショッキングな症状も。性器脱は、子宮、直腸などの内臓を筋肉が支えられなくなり、体外に出てしまう疾患です。
いずれの症状も、日常生活に深刻な影響を及ぼすだけに、早くからガードしておきたいものですね。

骨盤底のゆるみの最も大きな原因は、妊娠や出産。また、肥満による体重の増加や、更年期に女性ホルモンであるエストロゲンが減少すること、加齢によって筋肉が弱まること、などからもゆるみがおこります。

早くから骨盤底ケアを

骨盤底のゆるみが原因で起こる症状・病気は、骨盤底のどの部分の筋肉群がゆるんだかによって異なります。
たとえば、恥骨尿道じん帯や尿道を吊っている部分にゆるみや断裂がおこると、尿失禁や便失禁がおこります。症状がすすむと、尿道が脱出する、尿道瘤になります。
さらに、膣の前壁に障害がおこると、膀胱が支えきれなくなり、排尿困難、頻尿、過活動膀胱などの症状があらわれます。それがすすむと、膀胱が膣から脱出して膀胱瘤になります。仙骨子宮じん帯や、膣の後壁に障害がおきると、排尿障害、過活動膀胱、下腹部痛などの症状があらわれ、子宮脱、直腸脱、小腸脱など性器脱がおこります。

女性の泌尿器科の多くの疾患は、このような、骨盤底筋の障害によっておこります。その治療は、ハンモック状の筋肉群を修復することがメインです。
でも、筋肉群に症状があらわれる前に、20~30代から骨盤底のケアを行って、なるべく未然に防ぎたいですね。次回、PART2では、骨盤底を強化する方法をご紹介します。

私達の生涯のQORは、健康な体を得てこそ、人生の選択肢もひろがります。骨盤底ケアを行って、人生の“底力”もしっかりキープしたいですね。

(「女性泌尿器外来へ行こう」竹山政美ほか著、法研より)

※この記事は2006年10月に配信された記事です



トイレでおしりを拭くときは『こすってはいけない』理由

提供:gooヘルスケア

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

トイレで小をした後、ゴシゴシこすって拭いていませんか? あなたのやり方は大丈夫? トイレでお尻を正しく拭く方法をご紹介します。

知らなかった人が多数の正しいお尻の拭き方

小さい頃「女の子はトイレにいったら雑菌の侵入を防ぐために後ろから前に拭くのはダメ。前から後ろに拭きましょう」と教えられた人が多いのでは?
なんと、これは正しい拭き方ではないのだとか! そもそも、こすって拭くというのも、おすすめできないそう。トイレでおしりを拭くときにこすってはいけない理由をまとめました。

トイレでおしりを拭くときは“こすってはいけない"理由

<トイレでおしりを拭くときは“こすってはいけない”理由>

1)臭いの元になる

入り口をゴシゴシこするように拭いていると、陰部の粘膜に小さな傷ができます。そこから尿の成分であるアンモニアが侵入して、炎症が起きると悪臭に。下着が臭うと悩んでいる人は、ゴシゴシ拭いているのが原因かも。

2)トイレが近くなる

ゴシゴシこすって拭くと、水を含んだトイレットペーパーの小さなクズが膣や尿道に入り込む可能性が。これが頻尿や尿もれの原因になってしまう場合もあるので要注意です。

3)尿の拭き残しが起こる

実は、下着が臭うと悩む女性のほとんどが、尿の拭き残しによるものなのだそう。尿は周辺の肌に飛び散ったり、体の細かな溝に入り込むことも。ゴシゴシ拭いていると、表面の尿だけ取り除いて、奥に潜む尿を取り逃がす可能性が高いのだとか。これが雑菌の繁殖を招いて、臭いの元になるのです。

知らなかった正しい拭き方とは?

では、正しい拭き方とは? それは「拭く」ではなく「押し当てて吸水する」のが正解なのです! 適量トイレットペーパーをとったら、尿道付近に5〜10秒押し当てて、尿を吸い取るのが正しいやり方なのだとか。
また、トイレで用をたす姿勢にも注意すると、尿の拭き残しを防ぐことができます。洋式トイレで足を閉じたまま排尿すると、一部の尿が逆噴射して膣内に入ってしまう可能性も。すると、トイレットペーパーだけではなかなか取り除けず不潔な状態に。洋式トイレでは、足を大きく開き、前傾姿勢で排尿すると、逆噴射することなくできるそう。今日からさっそく、正しい拭き方「押し当てて吸水する」を心がけて!

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乳がんになりやすい人の特徴|月に一度のセルフチェックのやり方

【執筆者】岡野 匡雄先生

(財)東京都保健医療公社 東京都多摩がん検診センター副所長 昭和45年日本大学医学部卒業。内科研修後日本大学医学部病理学教室へ。昭和57年助教授となり米国へ留学。2年後日本大学へ復帰し、平成2年ま…

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(編集・制作 (株)法研

早期発見のため毎月の自己検診と定期的な乳がん検診を習慣に。毎年4万人以上の日本人女性が新たに乳がんにかかっている。壮年層の女性ではがんの死亡原因のトップ。

早期発見には検査が必要

10月は「乳がん月間」です。乳がん啓発活動のシンボルマークである「ピンクリボン」を目にしたことがある人も多いでしょう。今年も全国各地で、乳がん検診の普及促進をはじめ、さまざまな啓発活動を行うピンクリボン運動が、患者団体や行政、企業などによって行われています。

もともと乳がんは欧米の女性に多く、日本人女性にはあまり多くありませんでしたが、1980年代ごろから急増しはじめました。その後も乳がんにかかる日本人女性は増え続け、死亡者も年々増加しています。今や乳がんは日本人女性がかかる最も多いがんとなっており、毎年4万人の女性が新たに乳がんにかかっていると推計されています。

多くのがんは60歳すぎから急増しますが、乳がんの場合は20代後半から増えはじめ、最も多いのが40代、50代で、60代、70代、30代と続きます。30~64歳の壮年層の女性では、がんの死亡原因のトップが乳がんですから、働き盛りの女性にとって、乳がんは最も危険ながんといえます。

ほかのがんと同じように、乳がんも早期発見、早期治療が大切です。早期に発見できれば治る確率が高く、幅広い治療法が選択でき、治療後の経過もよいのです。
乳がんは硬いしこりをつくるものが多いため、早期のうちに自分で触って気づくことができる唯一のがんですが、何気なくふれて気づいたような場合は進行していることが多いのも事実。しこりが小さい早期に発見するためには、正しいチェック方法で毎月自己検診を行うことと、定期的に乳がん検診を受けることが必要です。

乳がんになりやすい人の特徴|月に一度のセルフチェックのやり方

しこりがわかる前に発見できるマンモグラフィ検査と超音波検査

しこりが2cm以下で転移もない状態で発見して治療すれば、10年生存率は約90%、それより早く、しこりとしてふれない段階に発見できれば約95%、つまりほとんど完治できるといえます。この、しこりとしてふれない乳がんを発見するのに役立つのが、マンモグラフィ検査と超音波(エコー)検査です。

マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影のことで、視触診ではわからない小さながんだけでなく、しこりになる前の「微小石灰化」というごく初期にみられる病変も見つけることが可能です。乳房はそのまま写すと乳腺などの組織が重なって写ってしまうため、マンモグラフィ検査では透明なプラスティックの板で乳房をはさんで圧迫し、薄く引き伸ばして撮影します。圧迫により痛むこともありますが、緊張すると余計に痛みを感じやすいので、できるだけリラックスして受けるとよいでしょう。

欧米ではマンモグラフィによる乳がん検診の普及によって早期に発見されるがんが増え、死亡率も低下しています。日本では2000年から自治体の乳がん検診に導入され、40代と50歳以上の女性の「視触診とマンモグラフィの併用」は、有効性が高いことが証明されています(厚生労働省「がん検診の有効性評価」)。

超音波検査は、あまり小さい石灰化は、時に見つけることができませんが、指ではふれない数ミリ程度のしこりをみつけることができ、X線を使用しないため妊娠中でも検査が可能です。また、若い人や乳腺が発達した人の場合は、マンモグラフィよりも効果が高い場合もあります。

乳がんの危険因子をもつ人は早めに検診を

市区町村で行われる乳がん検診の場合、対象は40歳以上で2年に1回が目安ですが、自治体によって異なる場合もあるので、問い合わせてみるとよいでしょう。職場で受ける場合も実施状況は職場ごとに異なります。

乳がんは誰でもかかる可能性がある病気ですが、次のような場合はとくにかかりやすいといわれています。一つでも当てはまる人は、できれば30歳代から自主的に乳がん検診を受けましょう。

●近親者(とくに母、姉妹)に乳がんになった人がいる
●妊娠・出産・授乳の経験がない、または高齢出産である
●初潮年齢が早く、閉経年齢が遅い
●乳房が大きい
●肥満している(BMI:25以上)

自己検診は20歳代から習慣づけたいものです。月経5日目ごろから1週間以内に行うのがよく、閉経後の人は自分で日を決めて、毎月1回行いましょう。

(1)鏡で見て左右の乳房の形の違いやゆがみ、ひきつれ、乳首のへこみやただれなどがないかチェック。腕を上げた状態と下げた状態で行う。
(2)調べる乳房と反対側の手の指をそろえ、指のはらをすべらせるように、乳房の外から内に向かって全体を軽く触れていく。鎖骨の下からわきの下までまんべんなくチェック。入浴中、手に石けんをつけて行うと小さなしこりにも気づきやすい。乳房の大きい人はあお向けに寝て行うとよい。
(3)乳房や乳首を軽く絞り、分泌物が出ないかチェック。

もしも気になる異常を見つけたら、自己判断せず、すぐに乳腺科か乳腺外科を受診しましょう。

(「すこやかファミリー」法研より)

※この記事は2008年10月に配信された記事です

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女性が感じる体の乾燥。ドライシンドロームの原因とは?

提供:gooヘルスケア

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 –株式会社からだにいいこと

40歳頃から体のいろいろな部位が乾燥してくる「ドライシンドローム」の原因と改善法を解説します。

ホルモンの減少で体のあちこちが乾燥しだす

年々ひどくなっていると思えるお肌の乾燥、のどのイガイガ、目のゴロゴロ、陰部の違和感……。これらはすべて加齢によって体の水分が減るなど、機能低下が及ぼす影響です。秋津医院院長の秋津壽男先生によると、これらの症状の主な原因は、更年期で女性ホルモンの「エストロゲン」が減ることなのだそう。
エストロゲンは、体のさまざまな機能を調整する役割を担っており、そのひとつが皮膚や分泌系を調整する働きです。そのため、エストロゲンの減少で、肌が乾燥するドライスキン、目が乾くドライアイ、口が乾くドライマウス、膣が乾燥するドライバジャイナが起こることに。それぞれの症状はこちらです。

女性が感じる体の乾燥。ドライシンドロームの原因とは?

主なドライシンドロームの症状

・ドライスキン

ドライスキンは、皮膚の内側は潤っているのに表面に皮脂が足りない状態。そのため、皮膚の油分を落としすぎないことが大切です。熱いお湯につかって、あかすり用のタオルでゴシゴシ洗うのは皮膚によくありません。石けんをよく泡立てて手で洗うか、石けんなどの洗浄剤を使わずにお湯で流すだけでもOK。その後、クリームなどで油分を補いましょう。

・ドライアイ

眼球の表面には常に涙が流れて、目を保湿し、角膜などが傷つかないように保護しています。ドライアイになると潤いがなくなるため目がゴロゴロします。また、目の表面についた汚れや細菌などを流すことができなくなるといった問題も。まばたきは、涙を眼球の表面に広げるために行われるので、ドライアイになると涙で眼球を潤そうと、まばたきの回数が増える傾向が。意識的にまばたきをするのもおすすめです。

・ドライマウス

口の中が乾く主な原因は、だ液の分泌量が減るため。また、鼻の詰まりや薬が原因でドライマウスになることも。まずは、どうしてドライマウスになったのか原因を知って、治療することが大事です。頰の内側を舌で刺激したり、マッサージするなどして、だ液の分泌を促すことは、ドライマウス解消に有効です。

・ドライバジャイナ

膣の中では粘液が常に分泌されて潤っていますが、女性ホルモンの分泌量が減ると、膣周辺の粘膜が乾いてきます。その結果、カサカサして痛みだし、雑菌も入りやすくなります。また、セックスのしすぎや、温水洗浄便座の使いすぎによっても起こりやすくなります。

ホルモン補充療法で改善効果が

女性ホルモンの減少で体のいろんな部位が乾燥しやすくなる、ドライシンドローム。婦人科を受診し「ホルモン補充療法」を行うことで、改善効果がみられます。また、ダイエット目的で脂質を極端に摂らない食生活を続けていると、ドライスキンに。食事でほどよく脂質を摂るのもおすすめです。
なお、こうしたさまざまな症状には、別の病気が隠れている可能性もあります。「シェーグレン症候群」という膠原病(=自己免疫疾患)で、目、口、鼻、皮膚、膣、関節など、全身のさまざまな分泌腺が侵されて乾くものです。気になる症状があったら眼科、口腔内科や口腔外科、皮膚科、婦人科、膠原病内科などを受診しましょう。

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女性の10人に1人は子宮内膜症のおそれ…痛みや症状について

ノーイメージ

【お話を伺った人】高山 雅臣先生

東京医科大学名誉教授 東京医科大学大学院卒業。1991年、東京医科大学産科婦人科学主任教授を経て現在に至る。日本産科婦人科学会、日本産科婦人科内視鏡学会など多数の理事を務める。医学博士、メディカル…

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(編集・制作 (株)法研

20〜40歳代の女性に急増しており、推定患者数は12万人。生命を奪われる疾患ではないが、耐えがたい痛みが特徴で、腸に転移したり、卵巣のなかでがん化するケースも。

女性の10人に1人は子宮内膜症のおそれ…痛みや症状について

子宮・卵巣周辺のいたるところに発生する子宮内膜症

子宮内膜症は、子宮内膜(子宮の内側の粘膜組織)あるいは子宮内膜症によく似た細胞が、子宮以外の場所に増殖してしまう病気です(図参照)。子宮以外の場所とは、たとえば卵巣、卵管、直腸と子宮の間(ダグラス窩)などで、ときには肺のなかまで発生します。

子宮内膜症がやっかいなのは、それらの場所で子宮内膜症に似た細胞が増殖し、月経と同じように周期的に出血を起こしてしまうからです。子宮内であれば月経として体外に排出されるはずの組織が、排出経路がないため小さな血液のかたまりとして体内にたまってしまうのです。こうした血のかたまりは、やがて周囲の細胞組織と癒着し、強い痛みをともなうさまざまな障害を引き起こします。

QOL(生活の質)を大きく低下させるほどの痛み

日本では月経のある女性の10人に1人は子宮内膜症をもっているといわれ、とくに20〜40歳代の女性に急増しており、現在、治療を受けている人は12万人、潜在患者数は200万人とも推定されています。

子宮内膜症は、発症する部位によって表のように3つに大きく分類されます。そして、これらの発症する部位にかかわらず、子宮内膜症に起こる大きな特徴のひとつが「疼痛(とうつう)」です。この特徴により世界子宮内膜症学会では、子宮内膜症を「再発性の慢性疼痛疾患」と位置づけています。つまり、ズキズキとしたうずくような痛みが継続して起こる病気ということです。

痛みは月経痛、下腹部痛、腰痛、性交痛、排便痛などさまざまで、子宮内膜症が発症する場所によっても異なります。しかし、これらの痛みが子宮内膜症にかかっている女性たち共通の悩みであり、痛みによって会社を休まざるを得なくなったり、性生活が営めないなど、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を大きく低下させるほどの「疼痛」に苦しめられるケースもまれではありません。

放置しておくと子宮や卵巣を失うことも

子宮内膜症は基本的には良性で、直接的に生命に影響を及ぼす疾患ではありませんが、治療をしないまま放置しておくと、月経痛がくりかえし起こったり、しだいに性交痛や排便痛などをともなうようになります。不妊の原因が子宮内膜症であるケースも少なくありません。

また、内膜症が深部へもぐり込んで直腸に増殖すると下血が起こったり、膀胱に増殖した場合は血尿が出たり、さらには腸に転移したり、卵巣のなかでがん化するケースもあるというように、非常にやっかいな側面のある疾患です。最悪の場合は、子宮や卵巣を失うことにもなるため、なによりも早期発見が重要となる婦人科疾患のひとつです。

(「子宮・卵巣の病気を防ぐ」高山雅臣編著、法研より)

※この記事は2005年10月に配信された記事です

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女性はあそこがゆるみやすい…『骨盤底』を鍛えて早めのケアを!

【お話を伺った人】竹山 政美先生

健保連・大阪中央病院泌尿器科部長 1979年大阪大学医学部卒業、86年同大学大学院医学研究科博士課程修了。健保連・大阪中央病院泌尿器科勤務。98年「神経・尿失禁外来」(02年「女性のための泌尿器科…

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(編集・制作 (株)法研

女性の体にとって大事な「骨盤底」を鍛えましょう。骨盤底の筋肉がゆるむと、さまざまな障害が。簡単にできる体操で日頃からケアしましょう。

筋肉のゆるみをガードしよう!

骨盤底は、骨盤の下にあるハンモック状の筋肉群。膀胱、子宮、直腸などの腹部臓器を支えていて、筋肉にゆるみができると、尿もれ、尿意の切迫感、性器脱など、さまざまな障害が起こります。

筋肉は、肥満や妊娠、さらに加齢によって、ゆるみやすくなります。ゆるんでから回復させるのは、なかなか大変。とくに、骨盤底は排尿や排便などの機能にも係わっているため、日常生活にもさまざまな影響が。
骨盤底の筋肉は、幸い、手足の筋肉と同じで鍛えやすい組成ですから、早めにケアしておくといいでしょう。毎日手軽に行える、簡単な体操を紹介します。

女性はあそこがゆるみやすい…『骨盤底』を鍛えて早めのケアを!

基本姿勢はあおむけ

骨盤底筋は、手足の筋肉と同じ横紋筋という筋肉でできています。だから鍛えることが可能です。
以下の、A、B、Cの体操を、最低、朝昼晩3回行うといいでしょう。腹筋に力が入ると逆効果なので、リラックスするためにまずあおむけになり、両足を立てた体位(基本姿勢)で始めます。3ヶ月くらいで、効果が現れます。

【骨盤底体操の方法(基本姿勢)】

A.基本姿勢(あおむけの姿勢で)
1.あおむけになり、リラックスしてゆっくり腹式呼吸をします。
2.リラックスできたら、まず速い動きで肛門を締める動きを繰り返します。
初めのうちは片手をおなかの上に置き、腹筋に力が入らないよう注意しながら、片手を会陰部においてその部分の筋肉が締まるのを確認しながら行います。リズミカルに「締めて・ゆるめて」を10回くり返します。
3.次に持続力を鍛えます。肛門を締めたまま、声を出して1から10まで数えます。その後ゆるめます。最初は10まで数える前に力がゆるんでしまいますが、かまいません。30秒ほどリラックスしたら、2回目を始めます。10回終了したら1セット終了です。

毎日続けると効果的

次は、体操の応用編。立ったまま、あるいはいすに座って行う方法をご紹介します。この体操はどこでもできるのがメリット。根気よく、毎日続けてみましょう。

【骨盤底筋体操の方法(応用編)】

B.立った姿勢で
1.机やテーブルの前で、足を肩幅に開いて立ちます。
2.両手も肩幅に広げ、手のひらを机やテーブルの上に置きます。
3.上体の重さを腕にかけ、背中はまっすぐに伸ばし、顔は正面を見ます。
4.肩とおなかの力を抜いて、肛門と膣、尿道口を締めます。
キッチンで調理をしているときなど、流し台やテーブルを利用して、気軽に行うといいでしょう。

C.いすに座った姿勢で
1.いすに深く座り、両足を肩幅に開きます。
2.背中を背もたれにつけてまっすぐ伸ばし、顔は正面を見ます。
3.肩とおなかの力を抜いて、肛門と膣、尿道口を締めます。
電車の座席に座っているときや、家でテレビを見ているときなど、日常的にできる体操です。

骨盤底筋体操は、一度にまとめて行うと疲れて長続きしないので、1日のうちに何回にも分けて行うといいでしょう。効果が出るまで1~3ヶ月はかかりますが、手軽にできて動きもそう大きくないので、電車に乗っているときなど、空き時間を利用して日課にしたいものです。

(「女性泌尿器外来へ行こう」竹山政美著、法研より)

※この記事は2006年10月に配信された記事です

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